さて、今日はアジアの楽器のお話です。「二胡」という楽器をご存知ですか?
弦が二本付いている、中国の伝統楽器なのですが、とってもかわいらしい楽器です。
今日は、その二胡奏者のチェン・ミンさんをスタジオにお迎えして、その二胡のことをお聞きしたり、ちょっぴり楽器も触らせていただいたりしました。
| ::: 中国からやってきたのは、とっても前向きな、美しい二胡奏者でした。 |
中国の蘇州というところの生まれのチェン・ミンさん、お父様が上海の音楽教育家でいらしたこともあって、音楽の道へと進まれたのは、ごく自然の流れだったのだそう。
彼女が演奏するこの二胡という楽器、実は中国発祥の楽器ではなく、その昔シルクロードを渡って中国にやってきたのではないかと考えられているようで、「中国のバイオリン」とも呼ばれているのだとか。
中国人のチェン・ミンさんにとっては、昔からいつもみんなの傍に寄り添ってきた、日常的な愛すべき楽器なんだそうです。
チェン・ミンさんのお父さんが幼い彼女に教える楽器として、数ある楽器の中から二胡を選ばれたのも、そのあたりに理由があるのではないでしょうか…?
そしてチェン・ミンさんは、ずっと音楽を勉強して上海で音楽学校を出られ、中国で有名な上海越劇院オーケストラでメイン二胡奏者として活躍された後、「もっと前へ」と意を決して来日されたわけですが、それから現在に至るまで16年という年月を、日本で過ごされることになります。
とっても日本語が上手なチェン・ミンさんですが、そんな彼女でも初めて日本にこられたときは、言葉の通じなさと慣れない生活に、大好きな二胡から少し遠のいてしまうほどに苦労されたそう。
そんな苦労の甲斐あってか、やがてチェン・ミンさんの二胡は、オリエンタルで優雅なその響きと相まって日本の私たちの胸に少しずつしみ込んでいったようです。
現在放映中のNHKの大河ドラマで、終わりに流れるチェン・ミンさんの演奏、いつも聴いています!
中国では最近、二胡を使ったジャズのセッションやロックとの融合といった新しい試みがなされており、日本でも習う人が増えてきたこの二胡、これからますます人気が高まりそうです。
| ::: ではちょっぴり、二胡に触らせていただきます… |
お話の合間にも、ちょっとだけ二胡を引いてみてくださったのですが、目の前でお聴きした演奏は、胸に迫ってくるような、柔らかい旋律が体を包むような気がして、ほんとうにすてきでした。
このままずっとチェン・ミンさんの演奏をお聴きしていたいところですが、今日は「楽器を始めよう」というテーマなので、ちょっぴりその二胡を触らせていただくことにしました。
小柄で、膝の上にちょこんと乗せる、細工も凝っていてかわいらしいこの楽器、二本しか弦がありません。
そして、その二本の弦の間に、演奏する弓が挟まっていて取れないようになっています。わあ…こんな風になってたんですね。
そして、体の力はできるだけ抜いて…リラックスリラックス…チェン・ミンさんに手を添えてもらいながら、恐る恐る二胡の弦に弓を当てる薫堂さん。
弓はお箸を持つように持って、ゆるめに張った馬の毛を、指で張り具合を調節しながら…。
ぎゅぎゅ〜。
うーん、同じ楽器なのに、どうしてこうも違うのでしょうか?
でも内弦、外弦、と繰り返すうちに、あ、ちょっぴりあの音色、かすめましたよ。
ちゃんと音が出せるようになるのには随分かかりそうですが、私も触らせていただいたところ、そんなにいい音を出すことができた訳ではないのに、体に二胡の音が反響して響いてきます。
耳に心地いいのに加え、なんだか健康になれそうな気すらしてきました。二胡、習おうかな…。
大切に大切に、自分の子供のように二胡を扱うチェン・ミンさん、そんな大切なものに触らせてくださって、ありがとうございました!
そんなチェン・ミンさんの2月14日にリリースされた新しいアルバム「祈り 〜two as one〜」には、彼女の暖かい祈りと、可愛らしい歌声、中国で彼女が肌で感じてこられた、今の中国にしかないどきどきするようなグルーヴ感なんかがたくさん詰まっていましたよ。
そして、「チェン・ミン LIVE2007 [祈り〜two as one〜]」も始まるそうで、東京では3/22(木)に六本木スイートベイジルで行われます。
詳しくは、チェン・ミンさんの公式サイトで!