2008年12月31日
渡部潤一 -3- 月と日本人
今週のゲストは国立天文台の准教授 渡部潤一さんです。
「秋から冬の満月は、天の中心高く昇る。春から夏の満月は、地平線からそれほど高く上がらず南の空の低いところを動いている。」日本人は一年を通して、月を楽しむ機会も多いようです。
国によって星や月の捉え方には違いがありますが、日本人と月との付き合いは他の国と比べて、とても深いものと言えるそうです。まず、お月さまそれぞれに、月齢によって名前がついているということ。これは一部の国にもあることなのですが、日本は突出して名前が多いんだとか。朧月、薄月などの様子からついたものだけではなく、月の出を待っている様子を月の名前にしたり。
| 例えば十六夜、立待月、居待月、寝待月。月の出を待っている時間がだんだん長くなる様子が伝わってきますね。こういったことからも日本人は月をよく見て、愛でてきた民族といえるのではないでしょうか。歌の中にもずいぶん出てきます。そして日本的な建築で美しい庭園をもつ桂離宮などにも月見台があったり。 |
月には謎がまだまだたくさんあります。現在月の周りを回っている、日本の月周回衛星「かぐや」は月の残された謎を解くために、最先端の仕事をしています。「かぐや」には14種類の観測装置が積まれていて、とても高性能な観測装置。例えば月の重力は場所によって違いがあるのですが、重力が強いところの地下には重いものが埋まっているということなどの、内部構造が分かるそうです。このように色々な方面で解明を進めているそうで、アポロ以来の本格的な科学探査機のひとつとなっているそうです。月の精密な地図は、このかぐやの作ったものに置き換えられたんだそうですよ。これからも、いろんな発見がありそうです。
