2008年11月28日

SMART FRIDAY - ペーパードライバースクール

金曜日は、首都高にやさしさを広げるプロジェクト [TOKYO SMART DRIVER] にまつわるトピックをスマドラの発起人である小山薫堂さんとご紹介します。今夜はペーパードライバースクール代表の関主税さんをお迎えしてお送りするSMART FRIDAY。

「ペーパードライバースクール」とはその名の通り、ペーパードライバーの方を対象としたドライバースクール。最初に運転するのは助手席にもブレーキのついている教習車と同じ機能を持っている車なのですが、外から見る分には普通の車と違いは無いそうです。その車で生徒さんのところへ行くんだそうです。だから自分の家から、よく使う道を教習できるんですね。最終的には生徒の方の車を使っての教習。授業も毎週何曜日とかではなく、オーダーメイドメニューのような感じなんだとか。

当初のお客さんは、子育てなどで車の運転をなかなかできなかった女性が、幼稚園や病院などの送迎に使いたいということで、また車を運転したいという人が多かったそうなのですが、最近では仕事で使うために、もう一度基礎をしっかり学びたいという男性の方もとても多いそうです。ペーパードライバースクールでは上からものを言うのではなくて、褒めることも大切にしているんだとか。スマドラと同じコンセプトなんです!

WEB: ペーパードライバースクール


さて、「TOKYO SMART DRIVER」では来週12月1日(月)夜に、スマドラや首都高に対して、自由に前向きな意見やアイデアをぶつけていただく「第1回スマドラミーティング」を行います。みなさんの貴重なご意見が、明日の首都高を変えるかも!

■第1回スマドラミーティング
日程:12月1日(月)18:00〜20:00
会場:東京ミッドタウン5階 デザインハブ リエゾンセンター

参加したい!という方は、スマドラのWEBサイトからぜひ申し込んでください。

WEB: TOKYO SMART DRIVER「第1回スマドラミーティング」

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2008年11月27日

村瀬誠 -4- 水も大切な資源

今週のゲストは雨水博士の村瀬誠さんです。

第二東京タワーといわれる「東京スカイツリー」は墨田区にできます。これには墨田区の環境保全課で、雨水のことを研究されている村瀬さんも携わっているそうです。2000平米ある展望ロビーの屋根に降った雨を集めて地下の巨大なタンクに貯めて、洪水を防止しつつ、屋上を覆うグリーンも雨水で育てるそうです。そして巨大な打ち水のように建物内を冷やす効果も。墨田区の様々な雨水の情報センターもつくる予定なんだとか。電波塔でもあるから、そこから世界に発信したいと村瀬さん。

世界には水道を使っていない人が11億人いるそうなのですが、20年後には20億人にもなるといわれています。そういう所では水道を普及させるのはお金もかかるし、なかなか難しいこと。

そうした場合、安全な水を確保するのに一番可能性が高いのは、雨水を溜めて使うということ。地球に欠かすことのできない「水」の元は雨。そして雨は植物や私たち人間も含め、地球がつくっている。全部循環している。それに気がつくことが大切だとおっしゃっていました。


WEB: 雨水市民の会

2008年11月26日

村瀬誠 -3- 日本人と雨

今週のゲストは雨水博士の村瀬誠さんです。

日本は雨に恵まれている国。日本人と雨は、昔から深い関係があるんだとか。雨はポテンシャルをもっていると村瀬さん。確かに雨の中を歩くのもまた素敵です。「雨香」という言葉、知っていますか?桜やバラの側を歩くときは、雨の日の方が香りが強いんだとか。昔の人はそれを雨の香り「雨香」と呼んでいたんですね。そして雨の音。雨粒が何かにあたって弾ける音や水たまりに雨が落ちる音は、なんだかわくわくしたり。

それは日本人のDNAなのではとおっしゃっていました。そんな村瀬さんから雨を感じるために1つの提案が。雨の日にバケツを外に出してみてください。そうすると、すぐに水が溜まります。それを晴れた日に植木にあげてみたり、暑い夏の日には打ち水にできます。
墨田区には雨水資料館があって、そこに行くとインストラクターもいて雨水利用のノウハウを教えてくれるそうです。村瀬さんたちが考案した雨水利用システムは、安いものではなんと700円から設置することとができるそうです。雨水をためて利用し始めると、雲を見るようになると村瀬さん。そして雨に敏感になることができるんだとか。鈍っている五感を少しよみがえらせることができるかもしれませんね。

WEB: 雨水市民の会

2008年11月25日

村瀬誠 -2- 意外と知らない雨のこと

今週のゲストは雨水博士の村瀬誠さんです。

世界中からのSOSがNPO法人「雨水市民の会」に届くそうですが、今、一番力を入れているのはバングラディッシュ。現在でもおよそ4000万人の人たちがヒ素で汚染された地下水を飲んでいます。もともと池や川の水を飲んでいたのですが、下痢などをよく起こしていたそうです。そこで15年くらい前、国連のアドバイスなどもあり地下水を飲むようになったのですが、ヒマラヤからガンジス河流域は金の、ヒ素の鉱脈が走っていたのです。ヒ素は透明で、匂いも無く、症状もすぐには出てこないので分かりづらいんだそうです。それを知って黙っていられなかったとおっしゃっていました。

雨水市民の会では「雨の事典」というものを6年かけて作ったんだとか。これは、多くの人から雨のことを訊かれるにもかかわらず、雨について知らないことがあまりにも多いと思った村瀬さんたちが徹底的に調べて作ったもの。例えば「雨」ってどこから来るのでしょう?

一般的には「海水が蒸発して雲になって雨が降る」というように教科書でも習ったと思うのですが、日本の梅雨のもととなる雲はモンスーンが始まる頃、インドでは太陽光が強くなり、どんどん水が蒸発するそうです。それがヒマラヤにぶつかって、大雨を降らせます。それで残った雲がジェット気流に乗って、日本にまで流れてくるそうなんです。

だから日本はインドやバングラディッシュのおかげで豊かな水を手に入れることができているのですが、バングラディッシュの人たちは満足に飲み水を手に入れることができていないのが現状です。貧しいところでは電気も通っていないので、汚染された水を簡単にろ過することもできません。それでも雨は日本以上に降ります。雨季の時期に雨水を貯めておけば、1年中、水をまかなうことができます。今までにこの雨水を利用するためのタンクを200個くらい付けているそうです。


WEB: 雨水市民の会

2008年11月24日

村瀬誠 -1- 洪水を防ぐために

今週 11/24(月)〜27(木) のゲストは雨水博士の村瀬誠さん。

村瀬さんは墨田区環境保全課環境啓発主査として、区の雨水利用の推進事業関わる傍ら、NPO法人 雨水市民の会の事務局長としても活動されています。海外でも高い評価を得ていて、様々な場所に使われている、村瀬さんの「雨水利用システム」。

思いついたきっかけは27年前、保健所で仕事をしていたとき。洪水で下水が逆流してしまい、それがマンションなどのビルの地下にある飲み水の貯水タンクに入ってしまうということが度々起こっていたそうです。もともと薬剤師だったので、その汚染された水を消毒する指導をしていた村瀬さん。そのとき「消毒するのもいいけど、洪水になるのをなんとかできないか」と言われたことから。

最初はこの逆流する下水道がなんとかならないかと考えたそうですが、昭和57年頃から、それまで洪水が起こらなかった所でも洪水が起こるようになっていたことから、これは何かあるのかもしれないと思い、研究を始めたそうです。仲間をたくさん集めて、土木、建築など様々な勉強をして、分かってきた色々な事実。。。
 
本来、下水道は50ミリの大雨にも耐えられる設計で作られているのに、2、30ミリで洪水になってしまっていました。その原因を探ってみると、下水道の設計条件というものがあって、雨の5割くらいが土に浸み込むと仮定した上で、50ミリに耐えられるということだったんだそうです。ところが当時すでに、東京は75%くらいコンクリートに覆われていました。今さらそれを壊して作り直すわけにはいきません。そこで、降った雨を一気に下水に流すのではなく、ゆっくり流せるようになれば下水道本来の力を発揮することができると気がついたんだそうです。

◎村瀬誠:1976年千葉大学大学院薬学研究科修士課程を修了し、現在は墨田区の環境保全課環境啓発主査。80年代初頭から雨水の活用を訴え、国内外に知られる墨田区の雨水利用政策の中心的存在となる。96年薬学博士の学位取得。NPO「雨水市民の会」事務局長も務め、バングラデシュで安全な飲み水を確保する活動などを展開している。

WEB: 雨水市民の会

2008年11月21日

SMART FRIDAY - グッドデザインカンパニー

金曜日は、首都高にやさしさを広げるプロジェクト [TOKYO SMART DRIVER] にまつわるトピックをスマドラの発起人である小山薫堂さんとご紹介するSMART FRIDAY。今夜は先週に引き続き、グッドデザインカンパニーの水野学さんをお迎えしてお送りします。

水野さんは11月11日に「グッドデザインカンパニーの仕事」という本を出版されました。この10年間、仕事を通して勉強したきたものを1冊にまとめて、次のステージに行けたらいいなという思いでつくられたそうです。グッドデザインカンパニーの10年間の集大成のこの本。ぜひチェックしてみてください。
グッドデザインカンパニーはオフィスの中にギャラリーがあります。様々な個展が開かれるこのギャラリーの入場は基本的に無料。25歳で独立した水野さんは、いろいろな人にお世話になったという思いがあって、それをどうやって恩返しするかと考えたときに、自分が若いときに作品を発表する場があればと思っていたことから、若い人を応援するためのギャラリーをつくったそうです。このギャラリーで未来のアーティストたちの作品が発信されていくんですね。

WEB: good design company

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2008年11月20日

宮島達男 -4- シェアしていく宮島さんの「アート」

今週のゲストは、
現代美術家で、東北芸術工科大学の副学長でもある宮島達男さんです。

宮島さんが、大学で教えようと思ったのは、とにかく学長の掲げる「理念」に深く共鳴したから。それは、「芸術で世界を変えていく、平和にしていく」。これは誰もが思ってたり願ったりしているけど、恥ずかしくてなかなか口に出せないこと。これは面白いと思い、引き受けたんだとか。
もともと年を重ねたら、自分が学んできたことを、なんらかの形で若い人たちにシェアしたい。自分がそうしてきてもらったように、恩返しがしたいと思っていたそうです。

そして、「美術の世界はあまり好きではない」という宮島さんの意外な言葉。。。
アート作品そのものはもちろん好きだけど、「美術の世界」は「閉じた感じ」があってあまり好きではないということなんだとか。そういう世界の中にいると、どんどん自分が磨耗していく感じがする。柿の木プロジェクトや大学で、若い人たちと一緒に何かをやっていくということをしていなければ、とっくにアーティストをやめていたと思うと宮島さん。

アートの作品が大事なんじゃなくて、それを見る、感じる人間が大事なんだから、人間をいかに元気にできるかということがアートの役割だと思っていると宮島さん。それを若い子に伝えていきたいし、自分もそういう風に生きていきたいという思いがあるそうです。

WEB: 宮島達男HP
WEB: 東北芸術工科大学

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2008年11月19日

宮島達男 -3- 時の蘇生、柿の木プロジェクト

今週のゲストは、現代美術家の宮島達男さんです。

宮島さんが1996年から展開している「時の蘇生、柿木プロジェクト」。
これは、被爆した柿の木から採った種を苗木に育てた「柿の木2世」を育てていく植樹活動。このプロジェクトを始めたきっかけは、13年前に宮島さんが長崎で柿の木2世を見たとき、その小さな苗木が光にふるえて、キラキラしてすごくきれいだったから。その時の感動した気持ちを未来の子供たちにも伝えてシェアしたいという思ったそうです。

柿の木2世は宿命を背負わされていながら、それでも元気いっぱい健気にすくすくと伸びようとしている。原爆を受けた唯一の国、日本に生まれた私たちも、戦争を実際に体験していなくても、背景にはそういう歴史がある。今は意識せずに生活しているけど、やっぱり宿命は背負っていかなければいけないと思うと宮島さん。
未来の子供たちに伝えたいし、考えて欲しかったという思い。

柿の木2世は現在、20ヶ国170ヶ所に植樹されているんだそうです。柿の木プロジェクトでは実行委員会があって、「3つの約束」があるんだとか。

〇匐,燭舛みんなで一緒に育てていくこと。
⊃⊆式のときにアートイベントをして、楽しい思い出をつくってもらうこと。
10年後、大きくなった柿の木の下で、もう一度集まってお祝いをすること。

実際に10周年を迎えたイベントに行ったとき、植樹したときは子供だった子が大人になっていて、自分の子供を連れてきていて親子で柿の木を見つめていた。。。「そうやって何世代にも渡って語り継がれていくといい。」とおっしゃっていました。

WEB: 宮島達男HP
WEB: 柿の木プロジェクト

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2008年11月18日

宮島達男 -2- ART IN YOU

今週のゲストは、現代美術課の宮島達男さんです。

宮島さんの作品づくりの根底にあるのは「ART IN YOU」=「あなたの中にあるアート」という考え方。

作品にふれて感動する心自体がアートであるということ。そのひとつが、ワークショップの形でつくられた「カウンタースキン」。北海道、奈良、広島、沖縄で宮島さんが参加者の方たちと言葉を交わしながら相手の好きな数字を直接肌に描いて、原爆ドームなど、その土地の風景と共に写真に収めるというもの。

「直接描く」というのは描くほうも描かれるほうも、最初は抵抗感があるそうです。最初は無理して会話をつくるものの、時間が経つにつれて自然な対話が生まれるようになるんだとか。そしていつの間にか、最初は抵抗感があった他人だった人たちをすごく受け入れるように、存在を認め合えるようになるとおっしゃっていました。ワークショップのプロセスそのものが重要だったんですね。
同じ場所で同じように呼吸をして、お互いの体温を感じていると・・・他人を受け入れるようになってくる。これはボディーペインティングという形じゃなくても、手をつないだり肩を触っているだけでもいいのではと宮島さん。このワークショップは日本国内だけでなく、韓国やドイツなどでも行ったそうですが、全く言語が通じない状況でも同じだったんだそうです。そこには人と人とをつなぐヒントがありそうですね。

WEB: 宮島達男HP


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2008年11月17日

宮島達男 -1- 全国高等学校デザイン選手権大会

今週 11/17(月)〜20(木)のゲストは、現代アーティストの宮島達男さん。

ご覧になった方も多いと思いますが、六本木ヒルズのけやき坂交差点に「カウンターヴォイド」というガラススクリーンに浮かぶ大きなデジタル数字があります。あれが宮島さんの作品。

宮島さんは東北芸術工科大学の副学長として、教育現場でも新たな試みをしています。そのひとつが、10月25日に行われた『全国高等学校デザイン選手権大会』(KIKIも今年、審査員として参加)。
高校生たちが社会や暮らしの中から問題点を見つけ出し、その解決策を提案するというもの。
まさに発見の連続という、この大会。
大人が「この問題は複雑だな・・・」と思って躊躇してしまうことでも、本当に素直に向き合って考えているんだと感じられたそうです。

普通、「デザイン選手権」というと…、絵を描いたり、構成力を競ったり、ビジュアルでみるデザインのコンクールだと思われがちなのですが、この大会は『発想力』。
物事の本質を見極めて、どうしたらより良い社会、暮らしになるだろうかというのを考えて、そのアイデアを競うもの。だから出場する高校も芸術系の高校に限らず、普通科や工業高校など様々なのだそうです。

この大会で「大人たちを刺激して欲しい!」と宮島さん。また、「出場した子供たちが大人になったときがとても楽しみ!」とも。
すでに15回行われているので、1回目に出場した子が現在学校の先生になって、先生として付き添ってきた子がいたんだとか。自分が体験したデザインの楽しさや、物事を考えていくことの楽しさを、今度は教え子たちに教えているんですね。スマイルの連鎖がここにもありました。

◎宮島達男:1988年の国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレで注目を浴びて以来、日本を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で活躍。MEGA DEATHなど、発光ダイオード(LED)のデジタルカウンターを使用した作品で知られる。それぞれの数字が異なる速度で明滅し、時間や人間のライフサイクルの連続性、永遠性、関係性を示唆している。現在は、東北芸術工科大学の副学長として教育の現場でも活躍中。

WEB: 宮島達男HP
WEB: 全国高等学校デザイン選手権大会

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2008年11月14日

SMART FRIDAY - 首都高をデザイン

金曜日は、首都高にやさしさを広げるプロジェクト [TOKYO SMART DRIVER] にまつわるトピックをスマドラの発起人である小山薫堂さんとご紹介します。今夜はスマドラのピンクチェックの生みの親であるグッドデザインカンパニーの水野学さんをお迎えしてお送りするSMART FRIDAY。

水野さんはJ-wave20周年のロゴやタイムテーブルのデザインも手がけています。 色鮮やかで目を惹きますね。

現在、首都高に掲示されているスマドラ標語は、皆さんの考えてくれたスマートメッセージと水野さんのデザインが一緒になって掲げられています。他県から首都高に入ってきたとき、都市そのものが「東京ってセンスある」みたいになるのではと薫堂さん。首都高はもともと走っていて気持ちの良いところだから、そこに似合うようなデザインになったと思うと水野さんもおっしゃっていました。

もし水野さんが「首都高を好きなように使ってデザインしてください」と言われたら。。。この質問は、スマドラ・プロジェクトが始まったときから、訊かれたらどうしようと、密かにずっと考えていたことなんだとか。まずは「標識をつくりたい」と水野さん。もっと分かりやすいものであったり、デザインされているものであったり。他にもパイロンなど、今、あるものを変えていきたいと考えているそうです。
「首都高の見物渋滞を無くすために、事故処理の際、ロールスクリーンのパーテーションをつくってしまえばいいのでは。」というのは薫堂さんの提案。そこにはやっぱり水野さんのデザインがあったらいいですね。


「good design company」は今年で設立10年。そこで、これまでのWORKSをまとめた書籍『グッドデザインカンパニーの仕事』が11月20日、誠文堂新光社から発売になります。ぜひ、書店で手にとってみてください。

WEB: good design company

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2008年11月13日

伊藤志歩 -4- お互いを思いやるために

今週のゲストは、野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」を運営している伊藤志歩さんです。

「やさい暮らし」に参加している農家さんたちが農業を始めたきっかけは、
オーストラリアなどでパーマカルチャーを学んで、農的な生活のおもしろさに気づいて、日本に帰ってきてから有機農家で研修をして農業の道に入ったというような流れの人が多く、視野が広いんだそうです。地球に負担をかけないために、循環できる仕組みで楽しく持続可能な暮らしをしていきたいという思いがあります。

直接野菜の売り買いをすることは、グローバル経済問題の解決方法のひとつでもあるんだとか。

「グローバル経済」というと規模が大きすぎて、具体的に誰が苦しんでいるのかということなどが想像しにくくなってでしまいます。でも直接やりとりをしていると、ガソリン代や小麦の値段の高騰などで、野菜や卵などの値段が上がっても、作っている人のことを知っていると、彼らが余分に多くお金を取っているわけではないと知っているし、本当に必要なんだと素直に受け入れることができるということ。
同じことが起こっていたとしても、作っている人たちの顔がみえない場合は、やはり安い方がいいと思ってしまったりします。だからなるべく関係が近くて、お互いを想像できると思いやりもうまれて、解決方法にもつながるかもしれないとおっしゃっていました。

WEB: やさい暮らし
「畑のある生活」伊藤志歩著(朝日出版社)

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2008年11月12日

伊藤志歩 -3- 農家の生き方はロック(!)

今週のゲストは、野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」を運営している伊藤志歩さんです。

伊藤さんが「やさい暮らし」に参加している農家さんたちと話したり、家に泊まらせてもらったりしているうちに気づいたこと。それは「農家さんの生き方はロックだ!」ということ。
自分たちで食べものを手に入れることができるので、色々なものに依存しなくても生きていける強さがあります。

例えば農薬を使いたくないと思えば使わないこともできるし、収穫量が減ったとしても化学肥料を使いたくなければ使わないという選択もできる。「自分の思いをストレートに実現する姿をみていると、すごくロックでかっこいいと思う」と伊藤さん。
どの農家さんもやりたいことがたくさんあって、希望や活力に満ち溢れているんだとか。自給自足的な農家さんたちは野菜だけではなくて、米や麦、醤油や味噌、ソーラー発電でエネルギーをつくったり、草木染めをしていたり。。。食べものだけに限らず、身の回りのものをできるだけ自分たちでつくろうとしているそうです。それを楽しそうにしてるというところが、クリエイティブでパワフルで素敵な生き方ですね。

伊藤さんが今の農業の魅力について書いた本「畑のある生活」が朝日出版社から発売されています。お話にあったような、かっこいい農家さんたちの生活ぶりや考え方なども紹介されていますよ。

WEB: やさい暮らし

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2008年11月11日

伊藤志歩 -2- 野菜がむすぶ農家さんとお客さん

今週のゲストは、野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」を運営している伊藤志歩さんです。

「やさい暮らし」では選んだ農家さんの畑とれたものだけを売るので、送られてくる野菜セットの内容は選べなかったり、形が変だったり、虫が少し喰ってしまっていたり。。。農作物をつくるということは都会に住んでいる人には理解し難い不安定なことが多いのですが、そういったことも「やさい暮らし」を利用するお客さんたちはすんなり受け入れてくれているそうです。

野菜を送るのもそれぞれの農家さん自身。梱包もしてくれるので、お手紙が入っていたりして、店で買うと言うよりは、親戚のおじさんやおばさんから送られてくるみたいな感覚なんだとか。そうすると「美味しかった」という気持ちを伝えたくなる。。。そこで「ごちそうさまコミュニティ」というものがあって、各農家さんに直接、伝えることができます。
そこにお客さんが書き込むと、農家さんが返事を書いてくれたりする。そうして、またお客さんと農家さんの信頼関係がより強くなるんですね。

WEB: やさい暮らし

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2008年11月10日

伊藤志歩 -1- 美味しくてあたたかい仕組み

今週 11/10(月)〜13(木)のゲストは、
野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」を運営している伊藤志歩さん。


元々はカメラマンをしていた伊藤さんですが、自分探しの旅の途中、山小屋で住み込みバイトをしたときに自然と一緒に生きる素晴らしさに目覚め、農村へ移り住みました。

農村暮らしでは、農家さんから「直接」野菜を買ったりもらったりすることが多かったんだそうです。直接やりとりをするので、作ってくれた人が見えて、それだけでも野菜はおいしくなるんだとか。さらに、具合が悪くて寝ていると、差し入れとして焼き芋が「ポストの中」に入っていたり(!)。「愛情がこもった野菜を食べるってすごい!」と感じたそうです。
農村にいなくても、そういうことが体験できたら楽しいと思った伊藤さん。作り手側にも、食べてもらった人の「おいしかった」や「ごちそうさま」が伝わる仕組みを作りたいと思ったそうです。

「やさい暮らし」では野菜を選ぶというよりは、農家さんを選ぶという感じ。なぜ農家になったのか、どういう理念で野菜を作っているか、どのように野菜を作っているか、、、ということが掲載されていて、「この農家さんだったら共感できる、応援したい!」と思える農家さんを選ぶという仕組みです。ただモノを買うというより、「人とつながるあたたかさ」を感じることができる気がしますね。

◎伊藤志歩 :
広告代理店のカメラマンとして勤務した後、フランスや日本各地をめぐり自分探しをするなか、山小屋で過ごした経験から「自然や農」の美しさに目覚める。千葉の農村に移住し、地元の有機野菜の流通会社でwebサイトを使った野菜の販売などを行い、2006年7月に株式会社アグリクチュールを設立。野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」を立ち上げる。ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスターの資格を持ち、東京朝市アースデーマーケットの実行委員も行う。

WEB: やさい暮らし

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2008年11月07日

SMART FRIDAY - 首都高全体で発電

金曜日は、首都高にやさしさを広げるプロジェクト [TOKYO SMART DRIVER] にまつわるトピックをスマドラの発起人である小山薫堂さんとご紹介するSMART FRIDAY。今夜も先週に引き続き、株式会社音力発電の速水浩平さんをお迎えしてお送りします。

今夜は発電床の模型を持ってきていただきました。これは上を歩くことで力を加えると、それを振動に変えて発電し、光るというもの。例えばこれを横断歩道に使えば、人が渡っているときには光るので、夜、暗くて見えづらくても安心ですね。このような安全対策や非常用の電源としても応用できればという思いがあるそうです。他にもこの仕組みを靴底に入れることで歩きながら携帯電話の充電ができるということも研究されているそうです。

音のエネルギーを振動にして発電するというのは、言い換えればその装置を通すと音は小さくなるということに。

そこで高速道路の防音壁に音力発電装置をつけることで、発電しながら遮音効果も期待できる、まさに一石二鳥の装置なんだとか。このように首都高の道路の部分も防音壁も発電装置をつけて首都高全体で発電すると、今の発電効率で東京23区の4〜5割の一般家庭の電力をまかなえるんだそうです。本当に何も無駄にできないですね。

首都高に限らず、道路のアスファルトは定期的に剥がして新しくするので、その際に埋め込めていければ、早ければ2020年に道路で発電するということが実現できているかもしれないと速水さん。2020年。遠いようで意外と近い将来かもしれません。

WEB: 株式会社音力発電 soundpower corporation


TOKYO SMART DRIVERの新パンフレットご希望の方は、スマドラ公式WEBからメンバー登録してください。応募者全員に郵送されます。

WEB: TOKYO SMART DRIVER

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2008年11月06日

越川禮子 -4- 思いやりのある言葉

今週のゲストは「江戸しぐさ」の語り部 越川禮子さん。

「忙しい」という言葉、よく使っていませんか?心をとても大事にしていた江戸っ子たちは、「心を亡くす」と書く「忙しい」や「忘れる」などの言葉を嫌ったそうです。

縁起担ぎのようなものですが、「忙しい」であれば「ご多用」または「書き入れ時」などを使っていたそうです。現代だと「スケジュールに追われていまして」なども使うといいのではないかと越川さん。チャキチャキしているというイメージの江戸っ子ですが、それぐらい相手に対して思いやりのある言葉を使っていたんですね。

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2008年11月05日

越川禮子 -3- 江戸の町での挨拶

今週のゲストは「江戸しぐさ」の語り部 越川禮子さん。

江戸しぐさの中でも一番最初に覚える、易しいものを「稚児しぐさ」、「お初しぐさ」というそうです。

それらの中のひとつ、「傘かしげ」や「肩引き」などは、それをしただけで相手がどんなに目上の人であっても、立派に挨拶をしたことになったと越川さん。建物などが密集していて、道も狭く、行き交う人の多い江戸の町では立ち止まって挨拶をしなくても、それらの動作をするだけで挨拶をしたことになっていたんだとか。
これらの稚児しぐさは、親などの大人がやっているのを子供たちは見て覚えたんだそうです。

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2008年11月04日

越川禮子 -2- 江戸っ子のハタラクとは。。。

今週のゲストは「江戸しぐさ」の語り部 越川禮子さんです。

江戸の一日は「朝飯前」=朝ごはんを食べる前に、向こう3軒両隣の家の人が困ってることはないか挨拶をすることから始まったそうです。それが済んだら朝ごはんを食べます。朝ごはんの後、午前中はいわゆる使役などでお金を稼ぐために働く。

そしてお昼ご飯を食べ、お昼ごはんの後、午後は傍(ハタ)=周りをを楽にするために、働く。これが現代のボランティアです。長屋のため、町のため、江戸のため、未来のために。そして夕方になると、次の日もよく働けるように明日に備える=明日備(あすび)=あそび。江戸っ子たちは明日に備えるために、遊びをしていたんだそうです。

そして印象的だったのは、人間として一番評価されたのは、午後のはたらく時間をしっかりやる人だったということ。これが当たり前だったんだそうです。未来を先取りしているかのようで、私たちが大切なものを忘れてしまったのかもしれません。

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2008年11月03日

越川禮子 -1- 上に立つ人の思いやり

今週 11/3(月)〜6(木)のゲストは「江戸しぐさ」の語り部 越川禮子さん。

「江戸しぐさ」とは上に立つ人の思いやりの心。武士にはもともと「惻隠の情」という自分より下の立場の人たちを思いやる心があったそうです。上に立つ人が率先して思いやりの心をもって接したことで、それが「かっこいい」と思われ、町人の中に広がったものなんだとか。

上に立つ人とは、会社の上司に限らず、家族でいえば両親など、ひとりにでも影響を与える人ならそれは上に立つ人と考え、その人たちは思いやりの心をもたなければいけないと越川さん。「思いやりの心」をもつためには、人がされたら嫌だと感じると考えられる想像力が無いと難しいとおっしゃっていました。

「江戸しぐさ」は3、4年前から学校でも広がっているんだとか。例えば”あいさつ運動”。これはまず上級生が、下級生に挨拶をするというもの。自分から挨拶をして、それに返してもらえると嬉しい。挨拶をし合えると気持ち良い。

人間は感情に左右されるものだと越川さん。だからこそ気持ちい良いことがあると、1日嬉しい気持ちで過ごせる。だからみんなが気持ち良く暮らすために、そういう当たり前のことの積み重ねが大切だと江戸の人たちは気がついていたんですね。当たり前の小さなことを、地道に毎日繰り返すことの大切さを教えてくれる「江戸しぐさ」。

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