2018年05月27日

スペイン、グラナダの「十字架の日」の祭り

5月27日のカルチャー・トピックは、スペイン、アンダルシア州グラナダ在住のユキさんから届いた、5月3日の「十字架の日(Dia de la cruz)」の祭りをご紹介しました。

写真もご紹介します(Photos by Hortensia Sastre)

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赤いカーネーションで埋め尽くされた十字架。

寒い冬が終わり春の半ばを迎える5月は、一斉に花が咲き乱れ、木々の緑が濃くなっていく季節。人々は自然の豊かさを喜び、一年の豊かな実りを祈り、自然を讃える意味で、かつては木の幹やトーテムに花を飾っていたそうですが、キリスト教の広がりにより、十字架に花を飾るようになりました。


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十字架の周囲に色鮮やかに飾りつけられた、家庭の日用品、真鍮で出来た料理道具、陶器の皿や壺、季節の果物

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中でも目立つのが、ハサミを突き刺した青いリンゴ。これは、言葉遊びから来るもので、リンゴはスペイン語で「マンサナ」と言いますが、青いリンゴは別名「ペロ」と言い、この言葉には「しかし」という意味もあります。飾りつけを見た人達が「綺麗だね、でも・・・」と、何か批判をするのを止める、ハサミで断ち切るという意味で、リンゴにハサミを突き刺したものを置くのだそうです。

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女性や子供達は、この日のために用意したフェリアの衣装を着て街に出かけ、セビジャーナスを踊ったり、街を散策して飾りつけを見たり、食べて飲んで賑やかに過ごします。


STAFF| 17:37 | カテゴリー:World/Culture & trend


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