2017年07月30日

7/30のゲスト:セルソ・マシャード

7月30日は、ブラジルのギタリスト、セルソ・マシャード(Celso Machado)をゲストにお迎えしました。

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セルソ・マシャードはサンパウロ州出身で今年64歳。20代で海外に渡り、イタリア、フランスを経て30年間、カナダを拠点に活動しています。6月末から7月にかけてソロで来日公演を行ないました。

「ブラジルにいた頃は、ポピュラー音楽のギターから影響を受けました。中でも私の音楽の形成に最も大きな影響とインスピレーションを与えたギタリストは、バーデン・パウエルです。バーデン・パウエルは、私だけでなく世界中のギタリストに影響を与えました。

 ブラジルには他にも、パウリーニョ・ノゲイラ、トッキーニョ、古典的な分野ではジレルマンド・ヘイス、クラシック・ギターの世界ではアントニオ・カルロス・バルボーザ・リマ、ジェラルド・リベイロ、トゥリビオ・サントスなど、素晴らしいギタリストが大勢います。

 そうした中で私が最も影響を受けたギタリストは、ポピュラー音楽の分野では、最初に名前を挙げたバーデン・パウエル。クラシックのギタリストでは、アントニオ・カルロス・バルボーザ・リマ。この2人です」。

「ブラジルは文化的にとても豊かな国で、様々なリズムやメロディーがあります。それらは海外の国々、アフリカやヨーロッパなどの様々な地域から伝わりました。私たちブラジル人は、海外の文化の影響を消化した上で、個々の音楽を作っています。

 その後、私はヨーロッパに移り、様々な文化と出会いました。西アフリカの弦楽器、コラの演奏を学び、アラブのフルートを演奏し、私の音楽は、さらに豊かになりました。

 また、私は少年の頃からパーカッションも演奏していたので、南イタリアやエジプトなど、世界中の様々なパーカッションを演奏するようになりました」

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スタジオライヴの生演奏は2曲。自作のボサノヴァ・ライクなヴォーカル・ナンバー「Depois de Anos」、そしてインスト曲「Fanasia Brasileira」はブラジル北東部のリズムで始まり、北東部の弦楽器ヴィオラの響きをギターで表現し、途中から笛も吹き、ギターの弦をゆるめて弾いたりボディを打楽器のように叩いたりと、変幻自在のソロ・パフォーマンスでした。

STAFF| 17:50 | カテゴリー:GUEST


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