この本を紹介するのを忘れていました。

スペインの宇宙食 / 菊地成孔
音楽家であり、文筆家であり、大学講師でもあるJAZZミュージシャン:菊地成孔の出版デビュー作が単行本化になり手に入れやすくなりました。
昨年までJ-WAVEのナビゲーターでもありましたね。
内容は彼の日常と思考とが折り重なった不思議なエッセイ集なのですが、現実と妄想と嗜好が入り混じるかなりディープな内容で、時に色男の日記のように、時にアカデミックな専門書のように、時におしゃれな料理本のようにと、一冊の中で七変化しながらも、芯はぶれていない文章が459ページの中につまっています。
あとがきに作家のよしものとばななさんが『私はこの本を小説として読んだ』と書いているとおり、現実と非現実(のように思える彼だけの現実?)、思想と妄想が入り混じって料理されている姿は、イタリアの芸術映画を見ている様に読者を不思議な世界に誘います。
著者の菊地成孔本人も、「もうこのような本は書けないと思う」と言う、彼の本の中でも特殊な一冊。
個人的には彼のフェティシズムを吐露した章が好きなのですが、ここではあまりかけない内容(笑)なので、詳しくは読んで確認して下さい。
因みにリアライズ的には約10年前のスネイルランプとのレコーディングの話しなんかが出てきます!
菊地成孔がナビゲーターをつとめたJ-WAVEの深夜番組『UNIVERSE』にはまっていた人なら、必ず楽しめる内容です。
ぜひぜひに。