J-WAVEの「M+」という、このREAL-EYESと同じく、
「あなたがマッシュルームね」氏がPの番組。
ここのBLOGを見てたら、マリアさん(会った事無いけど)のBLOGで
グラストンベリーのレポが載ってたので興味深く読ませてもらった。
すごく美談的に書かれててちょっと羨ましかった。
よっぽど準備良かったんだろうな、と。
って言うか、BRISTOLのホテル使うなんて考えもしなかった・・・。
だったらもっと俺も・・・。
と言うのも、小生、数年前に行く機会があったのだが、死ぬかと思った・・・。

1泊2日しか行けなかったので、「まあ徹夜っしょ」、
ぐらいのノリで現地に向かった。LONDONから電車で2時間・・・。
長い旅路だったので、着替え数枚程度でほぼ手ぶら。これが大間違い。
昼は30度以上ありそうな熱射、夜は雪が降るかと思うぐらい寒い。
夜通し遊ぶつもりだったが、連日の仕事疲れで眠い。
当然マリアさんのようにホテルなんか取ってないし、
そんなものが他に近くにあるとは思えない辺鄙な土地・・・。
寝袋も俺だけ持ってない。仕方なく、同行した人のテントで横になるものの、
「これはきっと凍え死ぬ」
フジロックの10倍はある敷地を夜通し歩き回った。生きるために。
俺もウロウロしてて怪しかったが、ドンギマリもウロウロしてる。
そして、手持ちの現金がすぐに底を付いた。コーヒー1杯買うのがやっと。
焚き火を求め、とにかく徘徊。足が棒のような状態になる。腹も限界。
このままでも結局死ぬかも、と思ったその時、やっと朝日が昇った。
しかし、目に入った光景は「うわ!きたねー!」
ステージ周りがとにかく汚いのだ。

その光景に唖然としてたら、ボランティアが横一文字になって、
なんと手作業でゴミ拾い!しかし精神的にもおかしくなった俺は、
何だか笑えてきてしまった。
グラストンベリーフェスの凄いところは、フジロック以上に何でもあること。
教会、銀行、タトゥー屋、食器屋、蝋燭屋、照明器具屋・・・巨大なフリマ状態。
生き物以外なら多分何でも売ってる。圧倒された。
アトラクションの数もハンパ無い。ハッキリ言って、フェスが「村」だ。
俺的には、銀行が無かったら今は日本にいなかったかも・・・。

面白かったのはトイレ。大をする簡易トイレの入り口には、「SHIT!」の看板。
男性用の小のトイレは、10Mぐらいある流し台みたいなのが
四角形に4つ配置されてあって、一番端にある排水口にタレ流れて行く・・・。
さらに立ちションも絶えることなく、あちこちに「DON'T PISS」の張り紙・・・。
こんな事ばっか見ててライブなんて全然見てない。
しかし帰りが更に最悪。取りあえず俺1人で1日早く出発。
土曜日に帰る客なんて誰もいないわけで、送迎バスが全く来ない。
おっさんに聞いたら「すぐに来るよ」と聞こえたが、
英語がダメな俺はひたすら待ちぼうけ。
するとジャマイカ人2人組みがやって来て
「お前はどこから来た?日本か!おー、俺たちはジャマイカから。
外国人同士って事で俺たち友達だよな!?
いや、俺たちパス無くて入れなくて困ってたんだよ、
20時間かけてここに来たんだぜ?
だからお前の手首に巻いてるのとチケットくんない?」(意訳)
で、出たー!このパスは関係者用でそんなのバレたらヤバい!
グラストンのチェックはかなり厳しいのだ!
しかし相手は黒人でかなりの巨体!喧嘩したら無理だ・・・体力ゼロだし。
とか思ってたら、強引に手首を捕まれ、腕と紙のパスを強奪される・・・。
さらに・・・
「あそこにパン売ってるんだよな・・・1ポンドか・・・」(意訳)
う、うわー、その視線は何だ!?
この年で、しかもこんな異国の地でカツアゲに会うですか!?
それだけは断じて許すわけには行かないと思った俺は、
「お前らにあげる金なんて無い」と言いたかったが英語が分からない。
「ハー!?アイハブノーマネー!ゼロ!ナッシン!ノー!」(直訳)
とかなりキレて言ったら離れて行った・・・。
アジア人がキレると怖いのだろう。
しかし問題は解決しない。バスが来ない。
あと30分遅れたらLONDONに帰れない。明日の飛行機にも間に合わない。
明後日の生放送にも間に合わない。陽も落ちかけたその時、
1台のキャブが目に入った。無我夢中で走って近づき、
そのキャブに乗ろうとしてた人に「LONDON?」と聴いた。
「Yes, Do you wanna share with me?」
これだけはハッキリと聞こえた。もちろん俺は「yeyeyeyeyes!!!!!!!」
車が出発する瞬間、あのジャマイカ人と目が合ったが、
その視線が訴えている言葉は、どう見ても「金持ってんじゃねーか!」だった。
やっとの事で駅に着いた俺は、最終電車でLONDONに着いた。

しかし前夜の過酷な状況からか、明らかな高熱。
帰りの飛行機では、睡眠薬を飲んで通路側で寝てたものの、
客室乗務員が開け閉めするカーテンが足にバンバン当たって寝れない。
飛行機で、あんなにキレた事は無いっていうぐらいブチ切れ。
俺の相手をしていた日本人の客室乗務員に、
俺のいつもの得意技、トドメ!
「お前なんかどうでもいいから、ここにいる一番偉いヤツ呼べ」
と一言。
「文句言ってファーストクラスに乗り換えさせよう。
グラストンの悲惨さはここで取り返す」
数々のクレーム勝利を勝ち取ってきた俺だ。
横になりながら、いろんな思いを馳せ、あれやこれや作戦を練っているその時、
俺の肩がたたかれ、聞こえた言葉が「excuse me?」。
そう、色の違う制服を着た偉いヤツは紛れも無くイギリス人で、
間違い無く日本語が喋れなかった。ヤツはただ謝るだけ。
「ファーストクラスに乗り換えさせろ」という英語も言えない、
向こうの言葉もsorryぐらいしか分からない・・・。
そう、完全な敗北だ。
イギリスは俺にとって、完全な鬼門が決定した瞬間だった。
その後も客室乗務員のカーテンの開け閉めにひたすら耐えるしか無く、
東京に着いた時は、さらに体調が悪化していた・・・。
マリアさんはこんなんじゃ無かったと思うと、ちょっと羨ましかった。