
先週の放送で「はじめてギターを練習する時に
何を参考にして良いかわからない」というお悩みが来ました。
教本、スコアブック、youtube
確かにどれをお手本にして良いのかさっぱり分からない。
「たった1週間でプロ並みに弾ける!」
みたいな謳い文句の教本でもやってみると、以外と弾けなくて焦るし…。
僕もはじめてギターを手にした時のことを懐かしく思い出しました。
小学6年生の秋。
友達の「一緒にギターやろうぜ」という誘いに乗り
母親に頼み込んで、(お手伝い、勉強を頑張って、超良い子のフリをして)
安物のミニフォークギターをお茶の水に買いに行った。
友達は父親から譲り受けた自分の体よりも大きい
王子様がお花畑でつま弾く様な真っ白のフォークギターを手にした。
ギターを買う際に教本も一緒にねだったが
母親は首を横に振る。
理由を尋ねると「私が昔、使ってた本があるから、それを使いなさい」
と言う。母親がギターをやっていたのはその時初めて聴いたが
どうやら、若い時に挫折したらしく今も教本だけは持っているとのこと。
家に帰ると母親は倉庫から、日焼けした本を取り出した。
「はじめてのギター」…みたいなタイトルの初心者向けの本だったと思う。
ページをめくると、「パリッ」と音を立てて古本の匂いを出した。
昭和タッチのイラストで男女の「カップル」…
いや…時代的に「アベック」というのがぴったりな
二人がギターを手にして弾き方を解説していた。
満足気な母親を前に文句の言葉を飲み込んだ。
今日からこの「アベック」を師と仰ぎ、練習していかなければならない。
しかし、1週間経っても、1ヶ月経っても上手くなることはなかった。
それも当然。
「アベック」が提示する練習曲が
「神田川/がくや姫」や「乾杯/長渕剛」だったからだ。
今でこそ超名曲と理解できる曲も、小学生の僕にしてみれば
原曲もわからない意味不明な曲だった。
第一、小学生が
「若かったあの頃、何も怖くなかった」
「乾杯、今君は人生の大きな大きな舞台に立ち」
なんて歌ってたら、こわすぎる。
ギターを弾いても、合っているかも
合っていないかも分からず、「アベック」の解説もだんだん
頭に入らなくなり、そのうちギターにも触らなくなった。
友達も同じ頃、王子様を卒業した。
そこから、高校でエレキギターを買うまでギター人生はストップ。
1度挫折せず、あのまま続けてればもっと上手くなれたかも…と後悔する。
当然ですがまず、大前提に弾きたい曲を決めることが大事だと思います。
その曲のスコアか、もしくは有名な曲なら初心者用の教本に
載ってたりするので探してみる。
どちらにせよ、「はじめてのギター」(注!「あまりにも古すぎない」)
みたいな初心者用の教本は一冊あった方が良い気がします。
あとは、弾きたい曲をよく聴いて
ゆっくり弾いてみる!
そして、練習あるのみですっ!!!
ちなみに…
この前、久しぶりに実家に帰り押し入れから
当時のミニフォークギターを取り出して驚きました。
The Clashの「LONDON COLLING」、もしくはsuzumoku の「真面目な人」
でこのギター使用しましたっけ?
というくらい無惨に壊れていました。
不思議なことに何で壊れたかはまったく記憶がありません。
なかなか上手く弾けなくても、ギターは大切に。