J-WAVEで放送中の『GOLD RUSH』（ナビゲーター：渡部 建）のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。6月15日（金）のオンエアでは、開幕した「2018 FIFAワールドカップ ロシア」に注目し、気になるサッカーとお金の関係を、サッカージャーナリスト・小澤一郎さんに伺いました。
■出場選手の中で最高年俸は…
今回のW杯に参加している32カ国の平均年俸ランキングをみると、1位がブラジルで、1選手平均8.51億円。最も低いパナマ代表が2055万円で、ブラジルの約40分の1です。ちなみに、日本は平均1.51億円で、32カ国中22番目です。今回の出場選手の中で最高年俸の選手は一体、誰なのでしょうか？
小澤：一番もらっているのは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手。日本円にすると約60億円（4500万ユーロ）。このレベルの選手は手取りですから、税金はクラブ負担になる。
渡部：えっ!? 今回の（Jリーグに加入する）アンドレス・イニエスタ選手もそんな噂ありますが。
小澤：たぶん、手取りだと思います。だから、倍以上クラブが払わないといけないんです。
渡部：税金かかってないの!? メッシは何年契約ですか？
小澤：まだ3〜4年契約が残ってると思うので。今辞めても300億くらい入ってきますね。ちなみに2位がブラジル代表のネイマール選手で、約40億円ですね。3位がみなさんご存知のポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手で、約30億円です。
渡部：これって、サッカーだけの年収ですよね？
小澤：そうです。彼らはCMに出たり、スポンサーが個人についていたり、肖像権も切り離して管理していますから、この年俸の2～3倍は当然年収としてもらっています。
渡部：そうすると、メッシだけでも推定200億円弱ある……。
ちなみに、日本人選手で最も年俸が高いのは、ドイツ・ブンデスリーガで活躍している香川真司選手です。
■サッカー界はバブル!?
オンエアでは、昨今のサッカー選手の年俸高騰についても伺いました。
小澤：サッカーがそもそもグローバルなスポーツで、トップレベルの選手になると、一国のタレントや政治家より知名度がありますから、グローバル戦略でスポンサーが付きやすい。一番わかりやすい例でいうと、FCバルセロナに楽天がスポンサーでついてて、楽天は1年あたり約70億円以上をバルセロナに払う。胸にスポンサー名をつけるだけで、70億円ですから。それを4年間で、総額200億円以上払うことになりますから。それくらいサッカーがグローバルなスポーツだということと、あとは放映権料がかなり高騰しています。日本でもJリーグがDAZN（ダゾーン）になって、50億円から年間200億円になりましたので、それがヨーロッパのトップレベルのリーグになると、桁が一桁増えます。それだけ選手に降りてくる年俸もバブルになってますよね。
今後について小澤さんは「一番バブルで潤ってるイングランド・プレミアリーグが、来シーズン以降の放映権料の交渉で少し相場が下がりました。ですので、これからヨーロッパの放映権バブルは少し打ち止まるかもと言われています」と話しました。
■勝てばボーナス、負けても11億!?
続いて、W杯の話題です。どこからどれだけのお金が集まって運営されているのでしょうか？
小澤：FIFA（国際サッカー連盟）が、ワールドカップを取り仕切っていますから、基本的にFIFAが放映権とスポンサーの管理をしています。放映権料で66％、スポンサーで29％、7対3の割合で収入が入ってきており、今回は数字がでていませんけど、前回のブラジル大会では5000億円をFIFAが売り上げています。
渡部：優勝賞金というのはあるんですよね？
小澤：優勝国が43億円ですね。準優勝から下も細かくあって、グループステージに負けても9億円が入って、2億円が準備金で計11億円ですね。
渡部：これ、日本なら何に使われるんでしょうか？
小澤：キャンプの手配とか細かい人件費とか、あとは選手の出場給とかだと思います。
渡部：優勝の43億円は選手たちにちゃんと分配されるものなのですか？
小澤：国によって分配は変わるんですけど、強豪国は半分以上が選手たちのボーナスになります。だからブラジル、スペインあたりだと、優勝したらひとりあたり約1億円がボーナスとして支給されるといわれています。他の競技だとありえないですね。
出場選手には出場給と勝利給があり、どの国も支給しています。日本代表でも、100万円単位の出場給はありますが、世界的に比べると少ない額とのことでした。
FIFAはほかにも、ボーナスをめぐりW杯を前に毎回ボイコットするアフリカ5カ国に対して特別に約2億円を先払い。ボイコットを回避するといった工夫もしています。
最後に、小澤さんに今回のW杯決勝戦を予想してもらうと「鉄板のブラジルとドイツだと思います。優勝はブラジルかなと思います。負けてないですし、点がとれるネイマールがいるんですけど、守備が固いので負けにくいチームです」とコメント。日本代表については以下のように語りました。
小澤：ゴタゴタがありましたけど、最後のパラグアイ戦に勝っていい気分になってますから、なんとか勝ち点をとって抜けてほしいと思います。勝ち点を取るなら初戦のコロンビア戦。黒がついちゃうと厳しいので、なんとか頑張ってほしい。
日本の戦況とともに、サッカーに関するお金事情にも注目してみてください。
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【番組情報】
番組名：『GOLD RUSH』
放送日時：金曜 16時30分ー20時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
■出場選手の中で最高年俸は…
今回のW杯に参加している32カ国の平均年俸ランキングをみると、1位がブラジルで、1選手平均8.51億円。最も低いパナマ代表が2055万円で、ブラジルの約40分の1です。ちなみに、日本は平均1.51億円で、32カ国中22番目です。今回の出場選手の中で最高年俸の選手は一体、誰なのでしょうか？
小澤：一番もらっているのは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手。日本円にすると約60億円（4500万ユーロ）。このレベルの選手は手取りですから、税金はクラブ負担になる。
渡部：えっ!? 今回の（Jリーグに加入する）アンドレス・イニエスタ選手もそんな噂ありますが。
小澤：たぶん、手取りだと思います。だから、倍以上クラブが払わないといけないんです。
渡部：税金かかってないの!? メッシは何年契約ですか？
小澤：まだ3〜4年契約が残ってると思うので。今辞めても300億くらい入ってきますね。ちなみに2位がブラジル代表のネイマール選手で、約40億円ですね。3位がみなさんご存知のポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手で、約30億円です。
渡部：これって、サッカーだけの年収ですよね？
小澤：そうです。彼らはCMに出たり、スポンサーが個人についていたり、肖像権も切り離して管理していますから、この年俸の2～3倍は当然年収としてもらっています。
渡部：そうすると、メッシだけでも推定200億円弱ある……。
ちなみに、日本人選手で最も年俸が高いのは、ドイツ・ブンデスリーガで活躍している香川真司選手です。
■サッカー界はバブル!?
オンエアでは、昨今のサッカー選手の年俸高騰についても伺いました。
小澤：サッカーがそもそもグローバルなスポーツで、トップレベルの選手になると、一国のタレントや政治家より知名度がありますから、グローバル戦略でスポンサーが付きやすい。一番わかりやすい例でいうと、FCバルセロナに楽天がスポンサーでついてて、楽天は1年あたり約70億円以上をバルセロナに払う。胸にスポンサー名をつけるだけで、70億円ですから。それを4年間で、総額200億円以上払うことになりますから。それくらいサッカーがグローバルなスポーツだということと、あとは放映権料がかなり高騰しています。日本でもJリーグがDAZN（ダゾーン）になって、50億円から年間200億円になりましたので、それがヨーロッパのトップレベルのリーグになると、桁が一桁増えます。それだけ選手に降りてくる年俸もバブルになってますよね。
今後について小澤さんは「一番バブルで潤ってるイングランド・プレミアリーグが、来シーズン以降の放映権料の交渉で少し相場が下がりました。ですので、これからヨーロッパの放映権バブルは少し打ち止まるかもと言われています」と話しました。
■勝てばボーナス、負けても11億!?
続いて、W杯の話題です。どこからどれだけのお金が集まって運営されているのでしょうか？
小澤：FIFA（国際サッカー連盟）が、ワールドカップを取り仕切っていますから、基本的にFIFAが放映権とスポンサーの管理をしています。放映権料で66％、スポンサーで29％、7対3の割合で収入が入ってきており、今回は数字がでていませんけど、前回のブラジル大会では5000億円をFIFAが売り上げています。
渡部：優勝賞金というのはあるんですよね？
小澤：優勝国が43億円ですね。準優勝から下も細かくあって、グループステージに負けても9億円が入って、2億円が準備金で計11億円ですね。
渡部：これ、日本なら何に使われるんでしょうか？
小澤：キャンプの手配とか細かい人件費とか、あとは選手の出場給とかだと思います。
渡部：優勝の43億円は選手たちにちゃんと分配されるものなのですか？
小澤：国によって分配は変わるんですけど、強豪国は半分以上が選手たちのボーナスになります。だからブラジル、スペインあたりだと、優勝したらひとりあたり約1億円がボーナスとして支給されるといわれています。他の競技だとありえないですね。
出場選手には出場給と勝利給があり、どの国も支給しています。日本代表でも、100万円単位の出場給はありますが、世界的に比べると少ない額とのことでした。
FIFAはほかにも、ボーナスをめぐりW杯を前に毎回ボイコットするアフリカ5カ国に対して特別に約2億円を先払い。ボイコットを回避するといった工夫もしています。
最後に、小澤さんに今回のW杯決勝戦を予想してもらうと「鉄板のブラジルとドイツだと思います。優勝はブラジルかなと思います。負けてないですし、点がとれるネイマールがいるんですけど、守備が固いので負けにくいチームです」とコメント。日本代表については以下のように語りました。
小澤：ゴタゴタがありましたけど、最後のパラグアイ戦に勝っていい気分になってますから、なんとか勝ち点をとって抜けてほしいと思います。勝ち点を取るなら初戦のコロンビア戦。黒がついちゃうと厳しいので、なんとか頑張ってほしい。
日本の戦況とともに、サッカーに関するお金事情にも注目してみてください。
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