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大谷翔平に料理を教えた寮母が語る「繊細な手つきで、器用な方なんだなと」

大谷翔平に料理を教えた寮母が語る「繊細な手つきで、器用な方なんだなと」

J-WAVEでオンエア中の『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。6月15日(金)のオンエアでは、サッカー・スペイン代表のアンドレス・イニエスタが加入したヴィッセル神戸の寮母を務める村野明子さんに注目。村野さんは、大谷翔平選手に食のアドバイスをしたことでも知られています。大谷選手のリクエストで作り方を教えた料理とは?


■もとは美容部員だった村野明子さん

現在は、ヴィッセル神戸育成センター「三木谷ハウス」の寮母として、選手の健康を全面的にサポートする村野さんですが、以前はまったく違う仕事をしていました。

村野:私は、食事をつくるという仕事は一度もしたことがなくて、化粧品会社で化粧品を販売している美容部員だったんです。そのときに、主人が北海道コンサドーレ札幌でフロントの仕事をすることになって、選手たちがコンビニのお弁当ばかりを食べていて、なかなか栄養バランスがとれなくて、「それでは強くなるわけがない」ということで、「選手たちのために栄養バランスのとれたごはんを作ってほしい」と頼まれたのが、そもそものきっかけです。

2003年から6シーズンにわたり、村野さんはコンサドーレの選手たちを食の面から支えました。 2009年には、ヴィッセル神戸育成センターの立ち上げから参加。ユース世代の選手である、中学を卒業したばかりの15歳からプロA契約になるまでの24歳までの選手たち、現在は43人ほどが住んでいます。

村野:食事を楽しみにしてもらいたいのは第一なんですが、カラフルなごはんを食べることで食事のバランスはずいぶん整うので、目で見てもおいしそうだなというご飯をつくるようにしています。


■大谷選手からのリクエストは…

そんななか、メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに移籍した大谷選手に関わる仕事が舞い込みました。村野さんは、エンゼルスのキャンプ地であるアメリカ・アリゾナ州へ。

村野:私がやらなければならないことは、滞在20日間ほどの夕食の作り置きを作ること。スーパーに行って、お肉やお魚、冷凍できる野菜などを買って、コンドミニアムで冷凍できるように準備しておきました。肉はスペアリブを甘辛く炊いたものだったり、ポトフやカレー、鮭を白だしで炊いたり、タラを炊いたり。そのときにあった野菜をあわせて作っておきました。私は3泊4日くらいの短い間に、大谷選手がいるときは一緒に食事を作って、大谷選手がトレーニングしている間に買いものに行ったり、料理を作ったりして、それをストックして、食べ方や調味料を書いて貼っておきました。90~100食分くらい作ったと思うんですけど、作っているのは私ひとりです。

大谷選手から村野さんへ、何かリクエストはあったのでしょうか?

村野:オムライスですね。「オムライスの作り方って簡単ですか?」っていうのを東京でお会いしたときに訊かれたので、「簡単ですよ。料理なんて簡単に作ればいいんですよ」という感じで、オムライスは最後の日に一緒に作りました。簡単にできるということを一番大事にしたかったので、まずはケチャップと鶏ガラだしでチキンライスを作って、卵は「オムレツみたいなやつをナイフで切ってペロンとめくれるやつがいい」ということでしたので、私がいつも作るやり方ではなかったので緊張しましたけど、私がひとつ作って、ふたつめは大谷選手が作りました。とても繊細な手つきで「器用な方なんだな」という印象を受けました。

村野:ごはんは9割が玄米、1割が白米というブレンドにして、炊飯器がなかったので厚手のお鍋で炊いていました。お鍋でごはんを炊ければどこでも炊けるので、お鍋でごはんを炊く練習をして。玄米のほうが食物繊維も多かったり疲労回復の効果があったりするので、9対1で作りました。


■イニエスタ選手に作りたい料理

ヴィッセル神戸といえば、村野さんはイニエスタ選手と接する機会はあるのでしょうか?

村野:選手たちが遠征の前に「三木谷ハウス」で食事をするというシチュエーションがあるんですけど、みなさんバスに乗って遠征先や空港に行くので、その前にきっと来る機会はあると思います。この間も日本にいらした次の日に来てくださって、ユースたちと対面して、とてもにこやかで、気取る感じもなく来てくださったので、ユースたちは大喜びでした。イニエスタさんのサインも寮の壁に書いてくださって、とてもいい記念です。笑顔の素敵な方でした。

「イニエスタ選手に出そうと思っている料理は?」という質問に村野さんは「最近おいしいサバ缶を見つけたんで、そのサバ缶でパスタを作りたいです」とのこと。サバ缶は脂質が低く、アスリートによいそうで、「サバ缶にパスタをまぜて、塩だけでも十分おいしい」と教えてくれました。ちなみに、このサバ缶は、以前番組でも紹介した岩手発「Ça va(サヴァ)?」だそうです。

現在、怪我で療養中の大谷選手の動向も気になりますが、村野さん直伝のオムライスを食べて、元気に復帰してくれることを期待しましょう。

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【番組情報】
番組名:『~JK RADIO~TOKYO UNITED』
放送日時:金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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