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杏が子育て中に救われた、川上未映子「出産&育児エッセイ」

杏が子育て中に救われた、川上未映子「出産&育児エッセイ」

J-WAVEで放送中の番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。毎週ナビゲーターの2人が「今読むべき本」としてオススメの本を持ち寄っています。2月3日(土)のオンエアでは、杏が「いろんなお母さんお父さん、それ以外の人にも薦めたいかな」という言葉とともに、ある一冊を紹介しました。

それは芥川賞作家・川上未映子さんの出産&育児エッセイ『きみは赤ちゃん』(文藝春秋)。それぞれ“出産エッセイ”、“育児エッセイ”と分かれていることが多いですが、杏曰く「(この本はそれが)見事に半々」なのだとか。

「川上未映子さんの文体というか語り口が、ほぼ“口語体”で書いてるんじゃないかな?くらいの読み易さなんですよ」と杏。この本を長男の出産前に読み、その後も読み返しているそうで、「あーそうだった、そうだった」「そっか、これからこういう時期あるよね」と思いながら読んでいるとのこと。

「不思議なんですけど、出産後ってすごく語彙力が低下する」と話す杏。その理由は、子育てで家にこもり、大人と会話をする機会が減るためだそうで、これには大倉も「女房とちゃんと話ができなくなるんですよ。子どもに集中しちゃって」と、自身の体験から納得していました。

そのため、日常で子ども言葉を使うことが増え、本の内容が頭に入ってこなくなり、読むペースが以前より遅くなると続ける杏。しかし、この本は子育てをしている親にとって身近なトピックということもあり、頭に入ってきやすいのだとか。川上さんの夫婦やお金に関する話も赤裸々に語られているそうで、さらに少し泣ける部分もあるのだと杏は言います。

「『かけがえのない一瞬だったな、って後からきっと思うだろうな』って、頭でわかっていても、こうやって文章にしてもらえると。(中略)あとから振り返れば、我が子を抱っこして寝かせるなんて、数カ月しか無くて。そこから先は添い寝はあるけど、だんだん別の部屋になって、別の家に住むようになって……っていうのが人生の大半だから。『本当にきらめきのような一瞬なんだ』って思うと、すごく辛くても『確かにそうかもな』と思えることがあるかも」(杏)

自身の子どもをより愛しくし、子育ての大変な気持ちを軽減してくれる一冊です。

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【番組情報】
番組名:「BOOK BAR」
放送日時:毎週土曜22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/

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