指揮者・小林研一郎、5000万円かけて収録した曲を…

2017年12月05日

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RINREI CLASSY LIVING」(ナビゲーター:村治佳織)。12月2日(土)のオンエアは、世界に知られる名指揮者、“炎のマエストロ”こと小林研一郎さんをゲストにお迎えしました。

現在77歳の小林さんですが、今なお、世界的な指揮者として第一線でご活躍されています。村治から、いつも若々しくいられる秘訣を聞かれた小林さんは「何にでもひたむきになることかな。一心不乱になれる自分を作りたいなと思っています」とおっしゃいました。

「オーケストラのことをどれくらい敬って、どのくらいその行間にあるものをほとばしらせられるかということ。“炎の”っていう言葉をつけていただいたのも30年前くらいですが、作品の中ある炎を獲得しようとする心意気に燃えていた時代の、僕のニックネームですね」(小林さん、以下同)

現在でも、年間80回ほどステージに立っているという小林さん。演奏会となると本番だけでなくリハーサルも必要ですから、それも合わせると、ほぼ毎日音楽漬けだそう。すごい体力ですね!

指揮者には音楽家たちが演奏する音をすべて把握しておく、という大変な下準備が必要です。1曲に40〜50分かかるとして、どれくらいの時間をかけて下準備されるのでしょう?

「昔は相当かかりました。例えばベートーヴェンの1つの交響曲をするのに半年とか。毎日楽譜と向き合って。でも難しくて、半年間の勉強ではまったくもたなくて、その後、どちらかというと心がジグザグに動きながら、ベートーヴェンに叩かれながら、『こうじゃない、こうじゃない』って…」

小林さんはかつて、ハンガリー国立交響楽団とベートーヴェンの交響曲1番から9番をレコーディングされたことがあるのですが、「それを僕は土下座して…ディレクターの方や発売元の方に、『お願いですからこれは発売しないでください』って。5000万円くらいかかってる(笑)」と小林さん。

「楽器奏者は自分で音色を出して『ここまでできれば』っていうところに持っていけますけど、指揮者の場合は、頭の中でイメージが作れていても、それを実際に演奏するのは、自分と違う肉体と心を持った方たちですから、そこをどう合わせていくかっていうのは、本当に大変なお仕事」と、村治は言います。それでも、5000万円もかけてレコーディングされたものをボツにするとは、すごいエピソードですね。

さて、12月といえば日本ではベートーヴェンの「第九」の季節ですが、これは小林さんが少年時代に音楽家を目指すきっかけともなった曲だそうです。

10歳の頃に初めて、ラジオから流れてきた「第九」を聴いた時、「涙がこぼれて、震えが走って、どうしようもない感覚に襲われて、『僕は作曲家になる!』って」と、当時の衝撃を語られました。

お父様に買ってもらったSPレコードを蓄音機で聴いていたという当時の小林さん。「終わるまでに3時間くらいかかるので、朝の3時に起きて、そうすると6時くらいになりますよね。そうすると叱られますから、そーっとまた父親の布団に潜り込んで寝たふりをしました」

そんな「第九」を「神様の作品」と表現する小林さん。ベートーヴェン自身も神に捧げるという意識で作曲したといわれています。これからの季節、コンサートでたくさん演奏されるので、ぜひ生のオーケストラで聴いてみてください。

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【番組情報】
番組名:「RINREI CLASSY LIVING」
放送日時:毎週土曜 20時−20時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/classyliving/

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