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悪魔に魂を売った!? 天才パガニーニと“カノン”の出会い

悪魔に魂を売った!? 天才パガニーニと“カノン”の出会い

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」のワンコーナー「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」(ナビゲーター:西村由紀江)。10月23日から、「悪魔に魂を売って超絶テクを手に入れた」と噂されるほどのバイオリニスト、ニコロ・パガニーニを取り上げていますが、25日(水)のオンエアでは、パガニーニの“ギャンブルとバイオリン”にまつわるエピソードをご紹介しました。

イタリアのバイオリニスト兼作曲家パガニーニは、素晴らしい演奏家でもあり、楽器にも強いこだわりを持っていました。コレクターとしても知られていましたが、若い頃、心を痛めながら自分の大切な楽器を手放したことも…。

その原因は趣味のギャンブル。「信じるのはお金だけ」とも言われたパガニーニですが、ギャンブルの誘惑には負けることも多く、せっかく稼いだお金を失うこともたびたびあったのだとか。特に有名なのが、“カノン”というバイオリンにまつわるエピソードです。

トスカーナでの演奏会の前日、パガニーニはギャンブルで大負けし、なんと大切な商売道具のバイオリンまで奪われてしまったそうです。困り果てた彼の前に、救いの神が。大のパガニーニファンだったリブロンというフランス商人が、自分のバイオリンを貸そうと申し出たのです。「これは私の宝物、ガルネリ デル・ジュスです。でもまだ一度も人前で演奏されていません。だからこの機会に弾いて、私に聞かせてください」と。

パガニーニは一目でこの楽器を気に入り、気持ちよくコンサートを終えました。すると、リブロンはこの名器をパガニーニにプレゼントしたのです!「ただし、あなた以外の誰にも触れさせないように」という条件付きで。

パガニーニは1742年作のこのバイオリンを“カノン”と名付け、大切にし、亡くなった後は自分の生まれ故郷ジェノヴァに寄付しました。誰にも触れさせないという遺言は以後、1908年まで守られましたが、この年、メンテナンスも兼ねついにテスト演奏されたそうです。このバイオリンは現在もジェノヴァの博物館に展示されています。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」
放送日時:月・火・水・木曜 15時10分-15時15分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/secretnotes/

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