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坂本龍一が受賞した「ファーストペンギン賞」って?

坂本龍一が受賞した「ファーストペンギン賞」って?

タイムフリー

J-WAVEで2ヵ月に1度、第1日曜にお送りしている番組「RADIO SAKAMOTO」(ナビゲーター:坂本龍一)。9月3日(日)のオンエアでは、先日、坂本が受賞した「デジタルガレージ ファーストペンギンアワード 2017」についての話となりました。

「ファーストペンギン賞…一番のペンギン賞、という賞ですね。いただいたんですよ。ほんとに有り難いことに」と話を始めた坂本。ペンギンは海に入る必要があるとき、群れの中で一番勇気のあるペンギンが最初に海に飛び込むと、他のペンギンも後についていくことから、「そういうことだと思うんですよね、この賞は。それ以外の意味は考えられないよね(笑)」(坂本)。

坂本の受賞に際し、主催のデジタルガレージから、坂本も20年以上交友があるCEOの林郁さんと、取締役でMITメディアラボの所長でもある伊藤穰一さんからのメッセージを紹介しました。

伊藤さんは「坂本さんは本当にもう、昔のテクノ時代から、今になっても、どんどん先のものをやっていってるということと、後は思ったことをきちんと言って、権威に従わないで、自分のクリエイティビティと社会運動も勇気をもって行動してきたので、そういう意味で『ファーストペンギン』なんじゃないかなという気がします」とコメント。

林さんはさらに、この「ファーストペンギン賞」の定義について、「基本的に、世界を舞台にして活躍している日本人。かつ後進の育成も一緒にやられている方。そういうコンセプトの賞です」と説明。これを受け、伊藤さんは「日本は世界に対して貢献できる文化や知恵をたくさん持っているにも関わらず、適当な大きさなので、日本だけの中でビジネスしたり、日本でずっと生活してもなんとなく収まってたことがずっとあったんです。でも高齢化社会や、人口も減っていってるし、本当にグローバルになる日本を支えていく企業やリーダーが必要。放っとくとどんどん閉鎖的になっていっちゃう可能性があるので…」とこの賞を始めた理由も明かしました。

「坂本さんは文化をデザインして、みんなの心を変える力を持っていると思っています。カッコよく、人が馴染みやすい形で、難しいアイディアを出してくれる。これから、環境問題だとか世界平和とか、今危機に向かっているところで、やっぱり坂本さんがそれを世界のみんなに、美学と日本的な文化をちゃんと伝えるリーダーとして未来の文化を作ってもらうことをとても期待しているので、頑張って欲しいなと思っています」という伊藤さんの言葉に、坂本は「かなり照れくさいんですけども、この賞をくれるっていうことを、ジョーイ (伊藤さんのニックネーム)からメールをもらって知った時に、『なんで? なんで僕なの?』って聞いたら、『それは君が坂本龍一だからだよ』っていう返事だったんですけど(笑)…ウケないですね…ありがとうございました」と少し照れながら話していました。

なお番組では、数年前に坂本がデジタルガレージのために頼まれて作ったという、一般公開されてはいないレアな楽曲「Kotohogi」をオンエアしました!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIO SAKAMOTO」
放送日時:隔月第1日曜 24時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/

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