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「kawaii」カルチャーの元ネタは昭和の商店街?

「kawaii」カルチャーの元ネタは昭和の商店街?

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。7月24日(月)のオンエアでは、アーティストの増田セバスチャンさんをゲストにお迎えしました。

増田さんは90年代から日本の“kawaiiカルチャー”を世界に発信するアーティストで、きゃりーぱみゅぱみゅさんのミュージックビデオの美術デザインなどを手がけられています。

増田さんが原宿にファッションブランドショップ「6%DOKIDOKI」をオープンさせたのは'95年のこと。「僕が24歳の終わりくらい。今と同じで、カラフルでかわいいモノがファッションもアートも関係なくたくさん置いてあったんですが、その頃は周りからすっごい批判を受けて。『こんなモノはファッションじゃない』『こんなモノはアートじゃない』と」(増田さん、以下同)

今でこそ原宿はカラフルでかわいいものが溢れていますが、当時はハイファッションやモードなどがファッションのメインだったそう。それでもずっと続けてきた増田さん。当時はスタイリッシュなモノが求められていたことも理解していたし、憧れや尊敬もあったそうなのですが、「自分たちのリアリティというのは、もっと違う場所にあるんじゃないか」と思っていたそうです。

増田さんが生まれ育ったのは千葉県の商店街。「商店街にはカラフルなパッケージが並んでいたり、駄菓子屋さんだったりおもちゃ屋さんだったり、そういったものが自分の中の原風景としてあったので、昭和のカラフルな時代、そういったものの方が自分にとってのリアリティだった」と語られました。

そういう思いから増田さんが続けてこられた“kawaii”は、今や海外からも注目されるカルチャーになっています。増田さんの「6%DOKIDOKI」では、5人中3人が海外の人だそう。「なので、うちではフランス語、英語、日本語が割と標準語で、いち早くグローバルなショップとしてやっています(笑)」

そんな増田さんは現在、銀座にあるアートギャラリー、ポーラ ミュージアム アネックスで、「Point-Rhythm World-モネの小宇宙-」を開催されています。内容は、画家クロード・モネの代表作「睡蓮の池」をモチーフにした個展。今回のコンセプトにしようと思われたきっかけをお聞きしました。

箱根の美術館でモネの「睡蓮の池」の実物を見た増田さんは、「遠くで見る時には、いわゆる美術の教科書で見るモネのあの絵だったんですが、近くで見たらすごい筆圧で。何度も書き直した跡もあってすごく情熱的なものを感じた」とおっしゃいます。

その気づきから、「この世界も一緒じゃないか。この世界も引いて見ると世界地図のようにいろいろ広がっているけれども、近くに行ってみんなを見てみると、いろんな人種や性別やいろんな個性があって、それが固まって初めてこの世界ができているんだ」と思われたそう。

また、増田さんの作品には “世界中にすでにある色を使って、新しい色を生み出す”というコンセプトがあるそうですが、そこにはこんな理由がありました。

「原宿っていう街も、世界中のいろんなカルチャーから影響を受けて、それを逆に自分たちのオリジナルにしている街。それを考えた時に、自分も世界中のマテリアルを使って新しい色を生み出す。これが日本のポップカルチャーじゃないか、それを作品を通してやっているわけです」と増田さん。

ということですので、ぜひ個展では、作品の細かいところまでじっくり見てみてください! きっと増田さんの伝えたいメッセージが見えてくると思いますよ! 期間は9月3日(日)までです。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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