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ミック・ロック、山本寛斎らが語るデヴィッド・ボウイ

ミック・ロック、山本寛斎らが語るデヴィッド・ボウイ

タイムフリー

J-WAVEで4月9日(日)にオンエアされた「J-WAVE SELECTION JAGUAR LAND ROVER DAVID BOWIE IS STILL ALIVE」(ナビゲーター:志磨遼平)。世界9都市をまわり、160万人を動員した「DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展」がこの日、東京で閉幕しました。デヴィッド・ボウイの死から1年3ヶ月が経過した今、ミック・ロックさん(フォトグラファー)、山本寛斎さん(ファッション・デザイナー)、ジョナサン・バーンブルックさん(グラフィック・デザイナー)という、デヴィッド・ボウイと縁の深かった3人のクリエイターのお話を通し、ボウイが表現してきたこと、彼が伝えたかったことを紐解きました。

「ジギー・スターダスト」時代のデヴィッド・ボウイや、70年代ロックの黄金時代を撮影してきたフォトグラファー、ミック・ロックさんは、「当時は変革の時期とはいえ、抑圧された文化で、人々が過激なことや性的なことはあまり口にしなかった。そんな社会でアングラなカルチャーからふつふつと湧き出た象徴の一人がデヴィッド・ボウイ。見た目だけで親たちがしかめっ面をするくらいのインパクトがあった」と当時のその存在感について語りました。

また「ジギー・スターダスト」ツアーを撮影したミックさんは、当時のデヴィッド・ボウイとバンドについてこう振り返ります。

「凄いものを自分たちがやった手応えを感じつつ、どれだけ凄いか自覚はなかったはず。時がたって認知するようになったんだ思う。バンドの演奏は確かに素晴らしかったけど、ボウイはとにかく読書家で歌詞の人。言葉で伝える素晴らしさが組み合わさって奇跡が起きたんだ。でもそれだって結局、たまたまでしかない」(ミックさん)

続いて、デヴィッド・ボウイの数々の斬新なステージ衣装を手掛けた山本寛斎さんは「モデルとして彼が一番優秀だった。彼のオーラと私の服とはバランスが良かった」と振り返りました。衣装は山本さんがデザインした女性ものの服だったそうで、ニューヨークで70年代前半、デヴィッド・ボウイが初めてライブをした頃に出会ったそうです。

「私のように、勝つべき理由をはっきり計算して戦略を練って彼の衣装として役立ててもらった人は他にいないでしょうね。お互いラッキーだったと思います。これだけ育ちが違うのに、お互いが『世界に出たい』と思っていて、それがぶつかったら強烈な足し算ですよね」と、当時のコラボレーションが生み出した熱量について語った山本さん。最後に自身の目標についてボウイに重ね合わせて「僕の目指していることは、生きているうちに、世界に1個しかない個性を完遂すること。ボウイさんもそうでした」と語りました。

番組後半では、近年のデヴィッド・ボウイのアートワークを手掛けたジョナサン・バーンブルックさんに、晩年期のデヴィッド・ボウイとのクリエイティブなやりとりや、彼の人となりなどについて語っていただきました。

そして番組の最後、志磨は「デヴィッド・ボウイはアートや音楽そのものになろうとした人。茨の道を率先して歩き、血の流れない革命を個人を開放するために戦ってきた人」と称しました。そんなデヴィッド・ボウイが切り開いた道が、次世代に受け継がれていくことが、多くの関係者の証言からも感じ取れるオンエアとなりました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「J-WAVE SELECTION JAGUAR LAND ROVER DAVID BOWIE IS STILL ALIVE」
放送日時:4月9日22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/

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