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スタイリストの草分け的存在、高橋靖子さんの展覧会

スタイリストの草分け的存在、高橋靖子さんの展覧会

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。1月21日(土)のオンエアでは、スタイリストの高橋靖子さんにスポットを当てました。

日本におけるスタイリストの草分け的存在にして、今なお現役の「ヤッコさん」こと、高橋靖子さん。1960年代後半、日本で「スタイリスト」という概念がない時代から活躍し、フリーランスのスタイリスト業で「確定申告第一号」になったのもヤッコさんなのだそうです。キャリアは50年。例えば1971年のロンドンで、山本寛斎さんのショーをやるため電話番号だけをもらい、ほぼ飛び込みでやってのけた伝説をはじめ、逸話はほかにも多数あります。

そんなヤッコさんのこれまでの仕事ぶりを紹介する展覧会「YACCO SHOW」が、現在、開催中。そこで今回は、ヤッコさんから、「ジギー・スターダスト」時代のスタイリングを手掛けたことで有名な、デヴィッド・ボウイとの絆のエピソードなどをいくつか教えてもらいました。

「その当時の原宿で、よくデヴィッド・ボウイとご飯を食べたりしたんですよ。彼が喜ぶものは何となく分かったので、キディランドでロボットの小さな時計とか、置き時計とかを持っていったんですね。それを、すごく気に入って『全部買い占めてほしい』と言われて30個くらい買いました。その中から1個貰って、今でも見たりしますが、ずごく可愛い。彼は、『ぴっくりさせてやろう』と思うと、ちゃんとビックリしてくれるし、『喜んでもらおう』とすると喜んでくれる」(ヤッコさん、以下同)

デヴィッド・ボウイの好みがわかった、というヤッコさん。1996年のライブの際には、プレゼントとして、青山の「ato(アトウ)」というブランドのコートを楽屋に置いてきたそう。すると、アンコールのときにそれを着て出てきてくれたとか。「もっともっと彼と一緒にやりたかったなという思いはありますよ。でも、十分いっぱいやらせていただいたなって気もします」と、ボウイとの思い出について語ってくれました。

ちなみに、話題に出てきた「ロボットの時計」や「コート」なども「YACCO SHOW」に展示されています。

今回の「YACCO SHOW」について、「50年やってきて偉いというのではなく、『ヤッコさん、おバカじゃないの?』と思ってほしい」と語るヤッコさん。展覧会には、中村達也さんや布袋寅泰さん、忌野清志郎さんなど、彼女が手掛けたミュージシャンのゆかりの品の数々のほか、ご自身の普段着ている服も飾ります。これについては「私がいないときにいらっしゃいませ」というメッセージが込められているのだとか。ボウイについても、先ほどの思い出の品のほか、レコードジャケットや息子さんが描いた似顔絵など、話題の「DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展」とはまた違った展示を見ることができます。

さらに、会場内の壁に描かれている彼女からのメッセージ「私の周りの人はみんなファミリー」について、次のように話します。

「私は母性愛みたいなのがあるんですよ、蟹座なので(笑)。スタイリストという仕事も、さりげなくその人のことを居心地良くできたらという思いがあって。そういう気持ちがいつもあるんです、だからいろいろお付き合いが長いのです。新しい人で、今度はじめて知り合う30代ディレクターとかも『みんな家族』だと思ってやっています。私のお葬式は家族でいっぱいになって大変なんじゃない(笑)」と気さくに語ってくれました。

「好き」を上手に「情熱」にしてきた、ロックなヤッコさんの世界をこの目で確認できる「YACCO SHOW - Let's enjoy my Dream Box!」は、新宿のビームスジャパンのギャラリー「Bギャラリー」で2月12日(日)まで開催しています。ぜひ足を運んでみてください!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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