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andropが9年間温めた楽曲「Hana」の裏話

andropが9年間温めた楽曲「Hana」の裏話

J-WAVE土曜20時からの番組「ALL AREA PASS」(ナビゲーター:藤田琢己)。7月30日のオンエアでは、andropの7年間にわたる音楽活動の裏側について特集しました。

結成から7年、その集大成ともいえるベストアルバム「best[and/drop]」をリリースしたばかりのandrop。番組後半は、そのベストアルバムに初収録された楽曲「Hana」に注目。長年温めてきたという、その楽曲の裏側に迫ります。

まずは、「Hana」のミュージックビデオの制作を担当している川村真司さんが登場。ミュージックビデオのコンセプトや制作の裏側を語りました。

「今回の『Hana』のミュージックビデオのコンセプトなんですけど、『Hana』っていうタイトルがあるので、花を使った企画にしたいなって思っていたんです。あとは水だったりとか、心とか。いろいろとテーマがあったのですが…」と川村さん。

そんな中、メンバーに聞いた内容に、印象的なエピソードがあったそうです。

「『Hana』は、今回初めてアルバムに入ることになったんですけど、もともとは本当に9年ぐらい前に作られた、すごい古い曲だと。しかもライブではやっていて、ファンのみなさんも知っていたりする。その話を聞いて、時の移ろいといいますか、昔に出来たものをあえて今、曲としてリリースするっていうことに、時代の流れによるバンドメンバーの心の変化もあったでしょうし、ファンのみんなの聴き方も変わったでしょうし」

メンバーの曲への想いを知り、川村さんは花というコンセプトに加えて、時間をビデオのコンセプトに入れたいと思いついたのだとか。

「それで考えたのが、実際に生きている花に映像をプロジェクションして、それをライブ中継することで時間が経過していくとともに、その花が自然と、こう…枯れていくのに合わせて、常に変化していくようなビデオを作れないかなって。そうすることで、もちろん花っていうのがダイレクトに出てきますし。そこに、メンバーの演奏シーンとかを投影していくことで、エモーショナルな曲に合ったミュージックビデオが、出来るんじゃないかなと思って」

続いて、andropのボーカル&ギター内澤崇仁さんが登場。楽曲の裏側について語っていただきました。

「『Hana』っていう曲ですけれども、andropを組む前から、元の形はあって。そのときからずっと温めて温めて、ライブでやるようになって。andropをやって7年くらい経ちますけども、やっとこのタイミングで、ベストという形のときに、この『Hana』っていう曲を音源として聴いてもらうことができるっていうのがすごく嬉しいです」

楽曲を制作したときには、「こんなにも思い入れの強い曲になるとは思ってもみなかった」と内澤さん。長い月日をかけて温めてきた想いと、ミュージックビデオ含め、関わった人の力があってこそ完成したという「Hana」。そんな曲を音源に残すことで、内澤さんが伝えたい想いを再認識したのだそうです。

「作った当初から、この歌では『心に花を水を。ありきたりでもいいよ』とか、『僕らの花にいつも拍手はされなくてもいい』みたいなことを歌ったりしているんですけども。自分が伝えたいことって、そのときから今もあんま変わってないんだな、ってことを再認識しました。

自分の信じたものは、周りに何を言われようが、いいじゃないかっていう。大体何かするときって周りが手放しで喜んでくれる人たちばかりじゃないというか。『できるわけないよ』とか、『やめなよ』っていう人の方が多かったりもするので。何かそういう意見に流されたり、弱くなったりしないで、強く前に進んでいってもらいたい。自分は進んでいきたい。そういう想いがこの曲『Hana』には詰まっていて」

今回の「Hana」の音源は、作った当初を意識して作られたそう。内澤さんは「もしかしたら、ちょっとひ弱な音なのかもしれないですけど、それもまたいいなと思った」と語っています。また、ライブだと音源とは全く違った力強い曲になっているのだとか。

andropのYouTubeチャンネルでは、「Hana」のメイキング映像が公開されているそうです。斬新なミュージックビデオや音源が気になった方は、ぜひチェックしてみてください。また、音源とは違う力強い「Hana」が聴けるライブにも、足を運んでみてはいかがでしょうか?

【関連サイト】
「ALL AREA PASS」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/allarea/

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