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“幻の作品”も見れる日本初の「建築模型倉庫」

“幻の作品”も見れる日本初の「建築模型倉庫」

J-WAVE月曜ー木曜朝9時からの番組「POP UP!」(ナビゲーター:岡田マリア)のワンコーナー「PIN UP」。6月22日のオンエアでは、18日に天王洲アイルにオープンした「建築倉庫 ARCHI-DEPOT」を紹介しました。

建築模型に特化した展示施設「建築倉庫ARCHI-DEPOT」。今回は、館長の徳永雄太さんにお話をお聞きしました。

「建築模型を一斉に棚に並べて、スタディ模型から竣工模型、検討模型、いろいろな模型が見られるミュージアムになっています」と徳永さん。こちらのコンセプトは「建築模型を保存するアーカイブス」。日本の建築文化をしっかり記録し、公開するというミュージアムなのだそうです。

建築模型は、設計者の思考プロセスを伝える重要な資料。さらには日本人が作る模型は非常に精巧で、完成度の高い彫刻作品としても評価されています。日本の建築文化を広く発信していく、そんなビジョンを持った、日本で初めてとなる建築模型に特化した展示施設なのです。

ミュージアムの中はまさに倉庫。天高は5.2メートル、広さが450平米ほどの広い空間の中に、およそ20組の建築家や設計事務所が手がけた、100点近い建築模型が展示されています。小さいものは手のひらサイズ、大きなものは3メートル以上ある模型もあるそうです。

「手のひらに乗る模型ですと、プレゼンテーションで見せるものではなく、建築家の先生たちがアトリエの中で検討していくような模型もあり、世の中に出ないので本当に新しい世界が見えてくるのかな、と思います」(徳永さん)

隈研吾さんが設計された「浅草観光文化センター」や、日建設計の「東京スカイツリー」のような、多くの人が目にしたことがある有名建築もあれば、施工中のものや、日本人建築家が海外で手掛けた作品、さらには、コンペで敗れたり、プロジェクトが変更になって実現しなかった“幻の作品”まで、さまざまな背景を持った建築模型が公開されています。

ここはミュージアムであると同時に倉庫なので、建築家が展覧会などに模型を出品する際は、ここから運び出すことがあり、「昨日あった模型が今日はない」「昨日なかった模型が今日はある」ということもあって、訪れるたびに新しい作品に出会えるというのも、倉庫ならではの面白さです。

「子どもの頃、男の子はプラモデル、女の子はお人形さんの家なんかで遊んでた頃が、この中で思い出せると思うんです。その模型の中に自分が立っているように投影すると、その場所に行きたくなる。本物ってどういうのなんだろうとか、そういうワクワク感も湧いてくると思います」と、建築を知らない人でも楽しめる内容になっていると徳永さんはおっしゃいます。

展示されている模型は自由に撮影ができて、細部まで見ていくうちに建物の中に自分が入り込んだような感覚にもなります。海外からも注目されている日本の建築模型は、工芸品のように鑑賞するポイントが満載です。今後は展示室の一画を使って、建築家の講義なども開催するとのこと。

あなたの想像力をかきたてる新感覚ミュージアム「建築倉庫 ARCHI-DEPOT」。子どもの頃のドキドキワクワクが蘇りそうですね♪

【関連サイト】
「POP UP!」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/popup/

「カプセルホテル」「エロい」東京で見たい建築ベスト3(2016年04月07日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/3-17.html

時代に合わせて変幻自在な建築物?「中銀カプセルタワービル」(2015年08月11日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2015/08/43-1.html

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