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文章を書くことは“再現VTR”を見せること?

文章を書くことは“再現VTR”を見せること?

J-WAVE土曜深夜24時からの番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。5月14日のオンエアでは、杏が「ビジネス書大賞」を受賞した本『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健著・講談社刊)を紹介しました。

この本は、以前、同番組でラーメンズの片桐仁さんが紹介していた本でもあります。杏も読みたくなって読んだとのことで、改めて紹介しました。著者の古賀史健さんは1973生まれ。働き始めた頃は仕事のやりとりは電話が多かったものの、今ではほとんどがメールでのやりとりになっています。この傾向は今後も変わらないと思うので、文章を鍛えておいた方が良いのではないかと古賀さんは考えます。

さらに、TwitterやLINEでの短い言葉でやりとりを音楽に例えていて「通じることは通じるが、どんなに良いことを言っていても、テンポや音程がバラバラだと人に伝わらない、だから自分の中で体型を一度構築すべきだ」としています。

:読書感想文は品評が多く、作文だと例えば「家族に優しくしようと思いました」と、先生に褒められようと道徳的な内容になるだけで、文章の体型は教わってきてないんじゃないかと。きっと、自分で手を伸ばさない限り、得られないのではないかと思います。

大倉:そうだねぇ。あと、校正などで人に文章をいじられることも大事なんですよね。頭にくるけど(笑)。

では、文章が書けるようになるには、どうすればいいのでしょう。

:分かりやすさの最たるものは、“再現VTR”だと古賀さんは言っています。それを意識して俯瞰の映像から見せて、そこがどんな場所なのかを分からせてから人を映して。再び俯瞰に戻す…といったことを文章でやってみるといったことや、『起承転結』ではなく、『起転承結』にしてみるとか、誰に向けて何を書きたいのかを意識する…など、色々と書いてあります。

大倉:大事だよね。

この本は、年齢に関係なく、読んで一度立ち返るのもありなのでは、と杏は提案していました。

一方、大倉眞一郎が紹介した本は『五色の虹』(三浦英之著・集英社刊)。日中戦争がはじまった翌年、満州国に創設された建国大学についての取材をもとに綴った一冊です。日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシア、五族のエリートたちが、完全な言論の自由の下、寮生活をおくっていました。建国大学はわずか6年しか実在しませんでしたが、終戦後、大学に通っていた人の中には辛い人生を強いられた人もいたそうで、著者は当時在学していた人を訪ねて世界に赴きます。「戦争についてまだ知らないことがあったのか!」と大倉眞一郎も驚いた本です。みなさんも、ぜひ手にとってみてください。

【関連サイト】
「BOOK BAR」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/

ライター必見!文章力をアップさせる1冊(2015年01月27日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2015/01/up.html

大倉眞一郎&杏 「双子」について語る(2016年04月10日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1354.html

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