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学芸員が語る、商店街と現代美術が繋がる清澄白河

学芸員が語る、商店街と現代美術が繋がる清澄白河

J-WAVE日曜夕方の番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」(ナビゲーター:DJ TARO ・ 吉岡里帆)。4月17日のオンエアでは、東京都現代美術館学芸員の薮前知子さんを迎えてお届けしました。

薮前さんは東京都現代美術館のある街、清澄白河で暮らしていて、「山口小夜子『世界を着る人』」展などさまざまな展覧会を手がけています。現代美術というと敷居が高いイメージかもしれませんが、清澄白河の人たちはどうだったのでしょうか。

「近所の商店街の方々も、あそこの美術館は私には関係ないという思いが最初はあったと思いますし、美術館が完成した当時は清澄白河駅もなかったんです。木場駅から行く人が多く、美術館を訪れたお客さんたちも商店街は離れているから寄ってくれないこともあり、美術館とは関係ないという感じでした」(薮前さん、以下同)

そして開館から8年ほど経ってから清澄白河駅が開業しました。商店街の皆さんも現代美術に興味を持つようになり、美術館や地域をつなげるような活動も行われるようになったそうです。「商店街を通って美術館に行けるのはすごくいいですよね」。

美術館と商店街の人々を結ぶため、コミュニケーションをとってきたという薮前さん。アートに興味をもってもらうには、キーパーソンの存在が大きいそうです。現代美術の魅力は伝わり辛いものがある中、あるお店の方が「現代美術はなんでもあるんだ」ということに気づかれたそうです。

「現代美術は私たちが生きている時代の美術だから、自分たちも何か作って表現してみようと、案山子コンクールを企画してくださったりして。キーパーソンがいて、人と人とがつながっていったのが大きかったと思います」

案山子コンクールは、今では街の一大イベントになっていて、東京都現代美術館の方も審査員として参加されているそう。

地域と一緒に発展していくために、今後はもっと違った形で街とコミュニケーションをとっていくそうです。

「リニューアルのため5月の末からしばらく休館に入るのですが、このご縁を途切れさせたくないとの思いもありまして、来年の年明けあたりに街中の面白い拠点を間借りしまして、面白いことをしようと思っています」

薮前さんの話を聞いたDJ TAROと吉岡里帆も、それぞれに「自然に歩いてたらそこにアートがあるという感じが良いですよね!」、「自分たちも参加できるものとして捉えると変化が生まれてくるでしょうね」と興味津津。今後、清澄白河のアートから目が離せませんね。

【関連サイト】
「UR LIFESTYLE COLLEGE」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/

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