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「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」仕掛人 佐渡島庸平の仕事論

J-WAVE金曜の番組「School TV DREAM TRAIN」(ナビゲーター:秀島史香)。2月26日のオンエアでは、作家のエージェント会社「株式会社コルク」代表取締役社長の佐渡島庸平さんに、お金を稼ぐことの本質について聞いてみました。

これまで「バガボンド」(井上雄彦)、「ドラゴン桜」(三田紀房)、「宇宙兄弟」(小山宙哉)などの名作の編集を手掛けてきた佐渡島さん。憧れの人を追いかけて大学へ進み、仕事をしてきたという佐渡島さんは、仕事の本質について「基本的に仕事はお金を得るためにやることだと思ってない」と話します。

「人は家族の中に生まれてきて、仕事をするのも人の間で生きていくわけですよね。人っていうのは自分の居場所を探すっていうことを一生を通じてやっていくのかなって思います。なので、お金を優先して仕事をしても意味がなくて、中国やハリウッドの人が『君と仕事ができて楽しかったな』と(思ってくれて)。その結果お金がいっぱいできて、もう一回同じ人たちと仕事ができるってことなんです。

だからお金を稼ごうとするってことは、その人と仕事での縁を切らないようにするっていう努力の結果として、お金が生まれるだけなんですね。だから、会って話していて気が合わない人とは絶対に仕事はしないんです」

好きな相手と繋がり続けるためにも、利益を生み続けなければならない、という思考で仕事をする佐渡島さん。では、エージェントとして数々の物語を世の中に送り出す中で、この「物語」にはどんな力があるのでしょうか。

「人間の三大欲求に関わる以外で、人の心を動かすのってすごく難しいんです。たとえばこのラジオを必ず毎回聴いてもらうのって、すごく大変なこと。そういう人の欲と直接結びついていないところの気持ちを動かすのに、何が良いかというと物語なんです。『このラジオを聴くとこんな良いことがありますよ』って説得させるよりも、『このラジオを聞いている生活はこんな生活だよ』ってストーリーを語られる方が、よし聞こうかなってなると思うんですね」

好きな人と繋がり続けるために仕事をし、物語を紡いで行く。そんな仕事への向き合い方を考えさせられたオンエア。あなたはどう思いますか?

【関連サイト】
「School TV DREAM TRAIN」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/dreamtrain/

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