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渡部建がお手本? 現代に増える「スラッシャー」とは

J-WAVE金曜の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。1月29日のオンエアでは、「スラッシャー」についてファッション誌『ELLE』副編集長の三宅陽子さんにお伺いしました。

仕事の肩書きが一つではなく、いくつも肩書きがある人を指す「スラッシャー」。たとえば、名刺に「女優/プロデューサー/研究者」など、「/(スラッシュ)」が入ることから生まれたもので、とあるジャーナリストが2007年に出した本の中で「スラッシュキャリア」という言葉が使われたことから始まったそうです。

これにより、今まで一つ以上の肩書きがあると「副業」とみなされることが多く、どうしても「副業」という言葉には、経済的に不安定なため行っているというマイナスなイメージがありましたが、スラッシャーという言葉の誕生により、プラスなイメージに払拭されました。

ちなみに、三宅さんによれば、ナビゲーターの渡部建さんも「芸人/司会者/ラジオDJ/美食家」というスラッシャーだとか。「お手本ですね。(スラッシャーの)鏡だと思います」と絶賛。

このスラッシャーが増えているのは、1975〜1989年生まれまでの「ジェネレーションY世代」と呼ばれる世代の人たち。まさに不況な煽りを受けた世代で、学生の頃は就職難、就職してからも生活が不安定で保証された未来がない中で、自分のセンスや判断力を信じるしか道がなかったことから、リスクヘッジの意味も含めてスラッシャーが増えたそう。

スラッシャーは特に、未だに社会的に賃金が安いとされる女性に増えているそうですが、理由はそれだけではなく、女性は「マルチタスクではないと退屈する」という心理もあるのだとか。

また、スラッシャーでも肩書きが、どれも中途半端な人はダメなスラッシャーで、「何か一つの職業に軸足があると良い」と定義されるそう。たとえば、アメリカでは「検事/ズンバ講師」「女優/エンジニア」など業種にギャップやバリエーションがあると、それぞれの仕事のイメージを良い意味で補完できるとか。最後に、スラッシャーで成功するための8つの心得を教えていただきました。

1. 辛抱強くなる
2. それぞれの仕事がどのように補完しあうかをよく考える
3. 自分の職能は自分で定義する
4. 時間を賢く使う
5. クリエイティブに考える
6. すぐにあきらめない
7. 一週間を注意深く計画する
8. 自分がくつろぎながらできる仕事をひとつ以上持つ

特に大事なのは8で、「気晴らしができる仕事」をもっておくと良いそう。渡部さんでいえば趣味が高じた「美食家」が当てはまりますね。あなたのまわりでもスラッシャー、増えていませんか?

【関連サイト】
「GOLD RUSH」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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