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米の嗜好品化? 「専用米」が求められる理由

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。11月17日のオンエアでは、「専用米」に注目しました。

実は今、スーパーや百貨店などには、「チャーハン専用米」「リゾット専用米」「カレー専用米」「すし専用米」など、ひとつの用途に絞った「専用米」が、お米売り場を賑わせています。これら専用米の多くを生産しているのは日本の農家。しかしなぜ、日本で多く作られるようになったのでしょうか。

「今、日本の文化は外国の方も多いので、色んなお料理を食べてる方が多いんですね。さらに外国の文化のおかずや味付けは、どちらかというと濃いので、それに合うお米の必要性が出てきたんです」と話すのは、“五ツ星お米マイスター”の資格を持つ、株式会社スズノブ代表取締役の西島豊造さん。

「海外に長くいる人ほど、海外のお米の美味しさを体感できるので、海外のお米を日本のお米で再現できないかという要請もあったんですね。逆に純粋に和食に合うお米がほしい、など色々な要請がある中で、“料理適用米”のような考え方、開発は進んできております」(西島さん)

このように、お米の要求の多様化が進んでおり、中には常に2~3種類のお米を用意して、用途に応じて使い分けるグルメな家庭も増えているそう。お米もコーヒーや紅茶のように嗜好品化が進んできているようです。

また、普段から私たちが食べているお米にも“専門性”があるそう。たとえば・・・

北海道「ゆめぴりか」
・・・粘りが強く甘いので、総菜や冷凍のおかずに対してご飯が負けない

秋田県「つぶぞろい」
・・・土鍋でごはんを炊きたい人に最適で、ふっくらと炊ける。味は濃くないので、色々なおかずに合う

佐賀県「さがびより」
・・・冷めても味や食感が変わってこないので、お弁当用に最適。ちょっと味の濃いおかずと相性が良い

ちなみに、お米は精米から1週間を境にどんどん味が落ちていくそう。それを防ぐ方法はズバリ「冷蔵庫で保存する」こと。冷蔵庫のような低い温度では、お米が冬眠状態になり鮮度が長持ちするとか。

一見、同じように見えるお米も専門性があり、料理専用米も登場する最近のお米事情。これから、どんな専用米が登場するのか楽しみですね。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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