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ビールとキャラメル…新たなPR手法のキーワードは「小説」

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。10月29日のオンエアでは、小説を使った新たなPR手法「おまけ小説」に注目しました。

今年、森永製菓のロングセラー商品「ミルクキャラメル」のパッケージの内側に、直木賞作家の角田光代さんと朝井リョウさんの短編作品が掲載され、話題となりました。こうした小説を使ったPRはお酒の世界でも広がっており、「アサヒスーパードライ」を購入すると、ネット上でベストセラー作家の小説を読めるというものも登場。こちらは5人のベストセラー作家が、ビールをテーマにした小説を公開しました。

このような「おまけ」としての小説ですが、どのような狙いがあるのでしょうか。本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』編集長の関口靖彦さんに聞いてみました。

「たとえばミルクキャラメルなら、昔おばあちゃんにもらったなとか、お父さんやお母さんに買ってもらったなっていう、商品自体に思い出というか物語があると思います。それを小説として新たに提示することで、商品自体の魅力を膨らませるというか、そこに思い出や物語という彩りを加えることで印象が強まり、新たな想いで商品を手に取るという効果があると思います」(関口さん)

また、小説を何話かに分けて公開することで、買い手のコレクター魂に火をつけるという効果や、普段小説を読まない人の手に触れることで、作家のモチベーションにつながるという効果も期待できるとか。

「ただ商品名を連呼するのではなく、物語を新たに付け加えるPR手法はこれからも増えていくのではないでしょうか。小説はゆっくりくつろぐ時間を過ごしたいときに読むものなので、たとえばタバコやウイスキーなど、一人の時間を大人がじっくり楽しみたいときに小説は合うんじゃないかと思います」(関口さん)

作家のファンも商品のファンも楽しめる、大人をターゲットにした「おまけ小説」。コーヒーや紅茶などにも合いそうですね。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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