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スマホ依存症「モノフォビア」の正体と予防法

J-WAVE金曜の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。7月24日のオンエアでは、精神科医の名越康文さんに「スマホ依存症」について聞いてみました。

今や、調べもの、SNS、メッセージ、動画、音楽、ゲーム、ショッピングなど使わない日はないと言っても過言ではないスマートフォン。しかし今、世界的に社会問題となっているのが、そんなスマホを手放せない「スマホ依存症」。

名越さんによれば、一番危ないのが、エスカレーターや街中などを歩きながらの「歩きスマホ」。男性より女性の脳の方が「ながら」に向いているため、どちらかといえば女性に多い傾向があるそうです。また、現代人は「見る」ことに偏重しており、「聞く」「味わう」などほか、特に「触れる」ことには、恐怖症になっているといいます。人と人とが触れ合わなくなってきており、肌と肌が触れ合うことに嫌悪感を覚える人も。

「触れるということが、ものすごく衰えてきて、見ることに偏重してきました。見ること=リアリティですから、見ることができないと寂しい、孤立する……となっていると思います」(名越さん)

名越さん自身も毎日ウィキペディアを使うそうで、生活から切り離すのが難しいスマホだからこそ、「便利なものだから、どんどん使って良いのですが、どこが限界かというのを、僕たち専門家もインフォメーションしなくてはいけない」と話します。

スマホ依存症は、重度になると「モノフォビア」と呼ばれ、スマホのバッテリーが切れたり、地下鉄で電波が入らなくなると、パニックになり、声をあげたりする症状もでてくるとか。

当たり前だったものが無くなる、つまりスマホが自分の身体の一部となっているものが無くなることでパニック状態に陥るそうなのですが、このモノフォビアになりやすい人の特徴として、名越さんは「汗をかくことが嫌な人」に多い傾向があると仮説を立てます。近年、身体を動かすことが嫌な人が増えており、ちょっとでも汗ばんだらシャワーを浴びたい、臭ってないか気になる、ちょっと触れ合うだけで嫌悪感を感じるなど、極端な反応を示す人が多いそう。「こういう人は、バーチャルの世界に居場所を求めやすいので、モノフォビアに近づいていると思います」と話す名越さんに、予防法について聞いてみました。

<スマホ依存症の予防法>
・毎日10分でも良いから運動をする
・柔軟体操をする
・ゆっくりとお風呂につかったり、サウナに入る
などなど……。

「とにかく、1時間でもいいからスマホから完全に離れること。必然的に、強制的にスマホから離れる時間を作ってほしい」(名越さん)

ナビゲーターの渡部さんのように、モバイルバッテリーなど予備のバッテリーを複数持ったり、隙あらば充電をする人も、依存症の予備軍。あなたは大丈夫ですか?

【関連サイト】
「GOLD RUSH」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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