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幻の“古墳スタジアム”の生みの親、田根剛とは

幻の“古墳スタジアム”の生みの親、田根剛とは

J-WAVE 平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。11月12日のオンエアでは、パリを拠点に活躍する建築家、田根剛さんがゲストに登場しました。

田根剛さんは、35歳にして世界から注目される建築家です。2006年、イタリア人とレバノン人の2人の建築家とともに設計事務所DGTをパリに設立。エストニア国立博物館のコンペに勝利したことをきっかけに国際的な注目を集めました。2008年にはイギリスの『iQONmagazine』で、世界で最も影響力のある若手建築家20人に選出されています。現在も、エストニアをはじめ、フランス、イタリア、日本、レバノン、スイスなどでプロジェクトが進行中なのだそう。

そんな田根さんの設計事務所DJTが試みる建築はというと、“場所の記憶”。一体、どういうことなのでしょうか。

「建築を、最初に土地があって、そこにたった一つしかないものを作るということだと考えたときに、これから100年後の未来に向かってものを作っていくのであれば、100年昔、またもっと昔の1000年昔のものを調べていくと、その土地にはさまざまな記憶や土地の文化の背景があったりして、それをもう一回掘り起こして建築を作っていこうというふうなことを考えています。たとえば東京の昔は江戸があって、江戸の前にはどういう人が住んでいたのか。知れば知るほど、建築の意味がどんどん深まっていくので、これは面白いぞと思って考えています。建築は、人生よりも長く残るものなので、それは建築家ならではの仕事かなと」(田根さん)

そんな田根さんの試みは、2012年に新国立競技場のコンペに出したスタジアム構想にも見ることができます。田根さんが提案したのは“古墳スタジアム”。神宮外苑の森に巨大な山を作るというこの構想は、選考当時、“宇宙船”か“古墳”かと、ネット上でも人気を二分して話題となりました。惜しくも、“古墳スタジアム”は幻となってしまったわけですが、田根さんは、東京をデザインすることに、さまざまな方向から可能性を見いだしているようです。

14日からは、南青山のスパイラルガーデン『CITIZEN“LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展』が始まります。今年の2014年のミラノサローネで行い、2部門を受賞した、シチズン・インスタレーション。光は時間であり、時間は光だということをコンセプトに、圧倒的な光の空間を体感できるのだそう。ますます活躍が期待される田根さんの作品に触れに出かけてみてはいかがでしょうか。

「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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