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実はオバマ大統領も…ビジネスシーンで再評価される内向型人間

実はオバマ大統領も…ビジネスシーンで再評価される内向型人間

J-WAVE 平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。5月26日のオンエアでは、今、ビジネスシーンで注目を集める内向型人間について取り上げました。

内向型の人に朗報です。今、ビジネスシーンで、じわじわと内向型人間が再評価されているというのです。

内向型と言うと、外交的、社交的と呼ばれる人物の陰に隠れてしまいがち。特に日本人には多いと言われ、ほかの国の人から見ると、おとなしいとか、自分のアピールをしないと批判的に言われてきました。ところが今、世界のビジネスシーンで、そんな内向性を評価しようという動きがあるんだそうです。

火付け役となったのは、アメリカの作家、スーザン・ケインの『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』という本。アメリカでベストセラーとなり、今、東京の本屋さんでも翻訳本が売り上げを伸ばしています。内向型キャラクターのどんなところが評価されているのか、フリーライターの宅美こうたろうさんにお話を伺いました。

宅美さんによると、内向型人間が評価される点は主に以下の3点。
・大きなリスクを事前に回避することができる能力を持っている
・一人での作業をいとわずに、集中力を保つことができる
・ほかの人の話をよく聞くことができる

外向型の人間が多いと言われるアメリカで、この本がベストセラーになったというのも驚きです。実は、アメリカ人の半数近くが内向型であるという結果が出ているのだそう。つまり、自分が内向的な性格にもかかわらず、仕事上、外交的なふるまいをしなければならずに悩んでいたというような人たちが、アメリカにも多数いたと。そういう人たちが、待っていましたとばかりに、この本に飛びついた結果なのでしょうね。

意外なところでは、あのオバマ大統領も実は内向型の人間なのだとか。オバマ大統領を好例に、今、リーダーの資質という視点からも、この内向性に注目が集まっているのだそうです。

「一般的にリーダーシップと聞くと、大きな声で、仲間を励ましたり、指示を出すような人を思い浮かべると思います。それと比べて、内向型の人は、自分が前に出ていくというよりは、仲間の声に耳を傾け、それを引き出すような環境をつくるということに長けていて、そうすることによって、チーム全体で、よい結果を生み出すことができるという性質があります」(宅美さん)。

これからの時代は、聞き上手であることが、リーダーの最も注目すべき資質になってきたわけですね。内向型は誇るべき性質、そんなふうに捉えてみると、明日からの仕事の向き合い方も変わってきそうですね。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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