音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
猪木秘話も引き出した、ブックディレクター絶賛のプロレス雑誌とは

猪木秘話も引き出した、ブックディレクター絶賛のプロレス雑誌とは

J-WAVE 平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「NESCAFÉ MEET AT BOOK CAFÉ」。5月19日のオンエアでは、ブックディレクターの幅允孝さんが、今一押しのプロレス雑誌を紹介しました。

「今、インタビュー雑誌として、ものすごく面白いんじゃないかと思って、すごく注目している雑誌です」と冒頭から熱く語るのは、ブックディレクターであり、選書集団「BACH」の代表でもある幅允孝さん。幅さんが絶賛するのは『KAMINOGE』という雑誌です。名前からは想像できませんが、実はこれプロレス月刊誌。名前も意外なら、その内容も、いい意味で読者を裏切ってくれる内容なのだとか。

『最新号は29号なんですけれども、その特集が“ロックスター”ということで、どんなロックな話が読めるのかと思いましたら、冒頭はアントニオ猪木さんと、藤原組長のその二人が対談から始まります。このインタビューもとても面白い。まず、“議員事務所にて、猪木到着の予定時間より20分前から藤原が直立不動で待機している”というところから始まるんですよね。藤原さんが猪木さんを待つこの緊張感から、ブワーッと読者を引き込んでいくんです」(幅さん)。

想像するだけで、藤原組長の緊張感が伝わってきますね。

「“どうも、お疲れ様でございます”“よう、藤原座れよ”“はい、失礼させていただきます”みたいな調子で始まりながら、この二人がグーッと話を深めていくと、最後には “猪木イズムとは、劣等感と見つけたり”みたいな、そういう、ほかの猪木さんのインタビューでは辿り着かなかったようなところまで、辿り着いてしまうんですよ」(幅さん)。

時間と心の流れを丹念に追ったインタビューだからこそ導き出せるものがあるんでしょうね。雑誌のインタビューというと、どうしても骨子だけを追いがちな中、上質なインタビューがプロレス雑誌にあったと。

「そのインタビューの真摯さとか、そういうところもすごいし、ほかの企画も面白いんです。何がいいって、プロレスだけではないというんでしょうか。プロレス視点で語りながら、強いってなんなんだろうかとか、世の中に対して正直に仕事をするってどういうことなのか、ということまで考えさせてくれる。これはすごいプロレス雑誌だなと思います」と幅さん。

まさに人生は格闘技だという、このスピリッツに則った雑誌なんでしょうね。プロレスファンも、そうでない方も、意外性たっぷりのプロレス雑誌でインスパイアされてみませんか?

「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。