2009年11月30日
卒業(最終回)
最後に日本一周を終えてみての感想を挙げたいと思います。
まずは日本の印象について。
タンデム自転車での世界一周旅に出かける前はずっと東京に住んでいたこともあり、私達が持っていた日本の印象は東京のコンクリートジャングルでした。
世界旅中に外国人に、日本のオススメを聞かれても「東京」と「京都」くらいしか答えることが出来ませんでした。
反対に海外で出会った日本に来たことがある外国人に日本の印象を聞いてみると、一番多かった答えが意外なことに「緑」。
緑?そんなに緑があったかな?しかも印象に残るほども・・・。なんかしっくり来ないなあ。
そして、今回日本一周旅を終えた私達の日本の印象は、なんと「緑」でした。
とにかく緑が多いこと多いこと、つまり木が沢山あるのです。山や森や林の多いこと多いこと。更に出発が夏だったこともあり、田は青々と育った稲でグリーンの絨毯と化していました。
東京、大阪、札幌、福岡のような都市部を抜けると、郊外の町並となり、そしてすぐに山になってしまいます。
確かに日本の国土の約7割が山とは聞いていましたが、本当に山だらけだったのです。日本の森林率は熱帯雨林を持つ国を除けば世界でもトップクラスです。ということは日本に来た外国人は、私達より日本を知っていたようです。
そして私達がずっと当たり前だと思っていた、何でも物が揃い、何でも食べられ、すごい数のビルが建ち、すごい数の人々がいる東京は、世界的に見ても日本的に見てもかなり特殊な町だということが分かりました。
海外でネット回線の速度が異常に遅い時、日本だったら早くて快適なのにな、と思っていましたが、日本にもまだまだネットも携帯の電波も入らない田舎がたくさんあることも分かりました。
さすがに何百kmもの間に人が1人も住んでいないなんて場所は日本にはありませんでしたが、私達が知らなかった日本を見ることが出来ました。
今回通った場所の約7割はこんな感じの緑多い山道でした
そして約1割は田畑です
郊外についても印象的な特徴がありました。日本全国どこへ行ってもほぼ同じパターンなのです。どんなパターンかと言うと、町の中心から少し離れた主要道路沿いのエリアに大型店が並んでいるのです。それも全国同じような店。どの町を走っているのかわからなくなるほどです。あれ?家に戻ってきちゃったっけ?という感じです。ジャスコ、ユニクロ、ヤマダ電機、コメリ、しまむら、BOOK OFFなどなど、どこへ行っても同じ店が、ほぼ同じ商品を、ほぼ同じ配置で売っています。お陰で、どこでも素早く目当ての商品を見つけることが出来るというメリットはありますが、青森県の店舗でも熊本県の店舗でも店内にいると、自分がどの都道府県にいるのかが分からなくなる時があります。日本全国どこでも同じ商品が手に入るという物流力、販売力は凄い!と思う一方、地方それぞれが持つ個性、味わいが無くなって来ているようで寂しい気もしました。
郊外型の店舗が並ぶ道
電線が多いのも日本の印象です
締めに日本の見所についてです。
当初、予想していたよりも日本には多くの見所があり、世界レベルでススメられる場所もいくつかありました。その様な場所が日本にあるということを知ることが出来たのは、この旅の目的であり大きな収穫でした。
また、TVや雑誌、人伝に知っていた名所を、実際に自分の目で確かめることの大切さを感じました。つまり情報というのは他人の感性でしかないということです。名所になるということは多くの人が良いと思った場所であり、「当り」である確率は高いのですが、それでも実際に自分がイマイチだなと感じることが幾度かありました。このようにして直接自分達が見て感じたことは、経験値として私達の中に残ります。つまり、これから人に何か聞かれた時には、受け売りではない自分の言葉で自信を持って伝える事が出来るのです。これはとても重要なことであり、私達の財産であると思っています。これで外国人にも自信を持って「日本のオススメ」を話すことが出来るようになった訳です。(と言っても、それは私達の感性であり、他の人も良いと思うかはわかりませんが。)
これにてタンデム自転車による世界一周旅、車による日本一周旅が完結しました。
無事に旅を終える事が出来たのも、皆様の協力のお陰です。本当にありがとうございました。
2年7ヶ月という長い間、私達を見守りサポートして下さったM+のスタッフ皆様、ブログを読んで下さった皆様、本当にお世話になりました。
また、いつも私たちを見守り応援してくれた家族、友人の皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。
無事に世界一周を達成出来た事を自信とし、その経験を何らかの形で多くの人に還元して行けるよう努力して参ります。
最後に皆様方の御健康と御多幸、そしてM+の更なる発展をお祈りし謝辞と致します。
今後は旅の整理を行いつつ、日本社会復帰へ向けての準備(リハビリ?)を進めて行きます。
何か良い仕事があったらお声がけ下さい!旅を終えた今、働く意欲に満ち溢れております。
また、還元の方法の一つとして、本の出版や講演会等で私達が経験したこと、見てきたことを伝えられればと考えています。
それでは皆様、またどこかで!
※今後の私達の動向はホームページ「タンデムトラベラーズ」をご覧下さい。