2018年04月10日

車いす競技の奥深さとは?

今週は、先日、丸ビル1階 マルキューブで行われた
公開収録の模様をお届けしています。
ゲストは、百獣の王武井壮さん
車いすアスリート廣道純さんです。

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今夜は廣道さんに、車いす競技について伺いました。
廣道さんは、2000年シドニー大会で銀メダル、
2004年アテネ大会では銅メダルを獲得、その後、
北京、ロンドンと 4大会連続出場されていらっしゃいます。
さらに車いす陸上の400m、800m、
5000mの日本記録保持者で未だ破らせていません。
4大会連続出場はなかなかできるものではないですよね?
廣道さん「オリンピックで、しかも陸上で
4大会というのはかなり厳しいかなと思います。
やはり年齢と共に落ちてくる競技でもありますし。
ただ、車いすの競技は椅子に座って腕だけを使って
動かせばいい。1番大きな太ももの筋肉は
使わなくていいし、椅子に座って車輪が
回ってくれるので、自転車みたいな感じです。
競技用の自転車並みのスピードで走ってくれるんですね。
だから年齢は関係なく、むしろ経験値を
積み重ねていけばいくほど、強くなるという世界なんです。」
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武井さんは、車いすレーサーを
体験されたことがあるそうですが、
どんな印象を持たれましたか?
武井さん「(僕は)力はある方で、スタミナもそこそこ自信あるし、
体幹もずっと鍛えているので、障がいのある人に比べたら
より強く漕げるだろう思っていたんですが、どんなに力を
入れても全く追いつけないんですよね。100m走とか勝負しても
長距離の選手にも勝てないんです。パワーや体力以上の
ホイールを腕で漕ぐという技術の高さというのが1本目で
理解できたんですね。なので、パラ競技いろいろと
体験しているんですけど、障がい者の方が健常者スポーツを
できないから仕方なくやっているんだという思いは
全くなくて、僕らが健常者スポーツをやっているのと
同じような積み重ねの楽しさがあったり、
人生を輝かせるための要素がたくさんあるのが
パラスポーツだと思っているので、非常に楽しい思いを
新たなスポーツの楽しさとして感じさせて頂いています。」

今夜の選曲:WE WILL ROCK YOU / QUEEN

staff| 19:52 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク


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