2017年10月18日

レヴィ=ストロースが 名著「野生の思考」で解いた未来とは?

思想家で人類学者の中沢新一さんです。

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中沢さんは現在、 明治大学
野生の科学研究所所長でもいらっしゃいます。
今回の展覧会「野生展:飼いならされない感覚と思考」
は若者にも届きそうでしょうか?
中沢さん「むしろ若者の方が伝わるんじゃないかな?
今の若者って二極化していますよね、一方はAIとかIT関係で
お金が儲かるかもしれないってやっている連中と、もう一方は
地方行ったりして農業や漁業に関心持つ若者も多いですよね。
そういった連中たちにはしっかり伝わると思うし、
あとは下北沢界隈にいる連中たちにもわかると思いますね。」

社会人類学者 レヴィ=ストロースの名著「野生の思考」を
解説した中沢さんの副読本「NHK100分 de
名著 レヴィ=ストロース 『野生の思考』2016年12月」
今はAIが発達すると、人間の仕事が取られるなどの論調が
主流になっていますが、この本の中では、
人工知能(AI)が発達しても決して不幸せな未来ではない
ということが書かれています。これについては?
中沢さん「これはレヴィ=ストロースの言い方をすると
やっぱり野生の思考とAIはバランスが取れるはずと言っているんです。
なぜなら、元は同じものなんだから。だけど、野生の思考っているのは
自然と繋がっている。でもAIや都市生活は自然を切った上で自分たちの
生活を成り立たせているからバランスが崩れてしまうんですね。」

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「野生展:飼いならされない感覚と思考」
会期:2017年10月20日(金)ー2018年2月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
休館日:火曜日、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00ー19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
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今夜の選曲:Rainbow Road / 細野晴臣


staff| 19:52 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク


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