2017年09月06日

展示と照明の関係、照明を使った演出術とは?

東京国立博物館 研究員 西木政統さんをお迎えしています。

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美術鑑賞の中で劣化が激しいものに関しては、
レプリカが使用させてますが、彫刻の分野でも?
西木さん「年中、照明を当て手続けますと劣化は激しくなります。
なので、文化庁の方で年間の展示日数と
照明を当てる強さっていうのも全て決まりがあります。
国の方針ですので、国が指定する国宝や
指定文化財といった指定した作品に関しては
展示公開の制限日数っていうのがあります。
彫刻ですと、60日というのが1年間で
展示できる日数の限度になりますので、
それを守って展覧会を開催することになります。
60日というの制限日数ですので、60日展示したら、
次の年は出さないですとか、あるいは、制限をもっと狭めて
展示をするとかして、常に出しっぱなしにならないように
配慮をするようにしています。」

西木さん「今回の展示はすごい照明を使うというよりも、
仏像に当てられる照明の数というのが、
尋常じゃなく多いというのがあります。一方向に当てますと
反対側には影ができますので、その影を消すために
また別の方向から照明を打つ。色と濃さを調整しながら、
すごい数の照明を当てていきます。特に上を見て頂くとわかると
思うのですが、是非周りの光がどこから
来ているのかっていうのにも注目していただきたと思います。」

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興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
会期:9月26日(火)ー11月26日(日)
会場:東京国立博物館
休館日:月曜日(10月9日(祝)は開館)
時間:午前9時30分〜午後5時
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今夜の選曲: TELEPHONE AND RUBBER BAND / PENGUIN CAFE ORCHESTRA

staff| 20:48 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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