2017年08月14日

世界遺産の理念とは? 主催する世界遺産検定について。

NPO法人 世界遺産アカデミー主任研究員宮澤光さんをお迎えします。

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宮澤さんが主任研究員を務められている、
世界遺産アカデミーではどんな事業を?
宮澤さん「1番メインで行っているのが、
世界遺産検定を運営しています。
世界遺産検定っているのはユネスコの
理念ですとか、世界遺産条約の理念だったりを
知ってもらったりとか学んでもらっているっていう
活動をしています。それに付随した書籍の発行
ですとか、講演会・セミナーの開催などを行っています。」

世界遺産検定はどんな層が受けている?
宮澤さん「昔は世界遺産好きの高齢の方が
多かったのですが、今は割と若い方多くて、
授業の中で取り入れられているところもありますし、
入試や就職活動にも活かせるって方が
受けていらっしゃいます。
現在、1073件の世界遺産が世界中にあります。
1級になると全ての遺産に答えて
もらうことになるのですが、2〜4級はそれぞれ重要な遺産
とそれに関係するものを学んでもらいます。
そして1番重要なのが、世界遺産の「理念」のところなんですね。
基礎知識っていうところでどの級にも出るものになっています。
まず、そこをしっかり勉強してもらうという目的があります。」

世界遺産の理念とは?
宮澤さん「ユネスコの定めている
世界遺産条約というものは、第2次世界大戦の時って
あんなにひどい戦争が起こるってどこの国も
思っていなかったんですね。でも起こってしまったもの
どうにかして平和な世界を作りたいということを
思った時に、やはりお互いのことを知らないから戦争に
なるのではないか?となったんです。なので、
なるべくお互いのことを知っていきましょう!ということ。
それも政治的なことではなく、教育とか科学とか文化という
面で共同に活動していきましょうね。
というのがユネスコの理念なんですね。
どうしても世界遺産というと宝物を守るですとか、
観光名所にするというイメージがあるんですけど、
1番基本のところはお互いのことを知り合って世界を多様にして
平和な世界にしていきましょうねっていうのがあるんです。」


今夜の選曲:DESAFINADO / ANTONIO CARLOS JOBIM

staff| 20:48 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク


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