2006年04月25日

【第5回】「築地の朝めし」 センリ軒

築地の朝は、時差+5時間

深夜12時になると、築地周辺には全国の港からお魚つんだ長距離トラックが集まってくる。築地の朝は、実はここから始まっているのだ。お魚を岸壁に並べて、セリは4時半頃から始まる。一般人が9時始業だから、この時点で5時間のズレ。そして、10時過ぎるころには、商売手じまいのまったりした時間が流れている。ほとんどの外部の観光客は、そんなたそがれ時の市場を眺めて、こんなものかと勘違いして帰っちゃう。一度でいいから、日が昇る前、暗闇で懐中電灯もってゴリゴリやっているセリ人の真の姿を見てから築地を語って欲しい。どうも私が、世の中をまっすぐ見られないのは、小さいときのそんな原風景のすりこみのせい。明るい日中からよっぱらっている父親の姿を見るたび、この人のやっていることはまっとうなことではない。深夜にマジメに働く人は、皆悪い人。どろぼうと同じだ。私を教えた教師達の世界観が狭かったんだナ。

子供をまかせる教師は、かくも長きにわたって、影響を与えつづける。教師が教えた共産党の戦略は、正しかったんだけど、アジアの心はもともと原始共産主義だからなじまなかったんだ。そんな築地に今や働く中国人諸君はいったい何人いるんだろう。軽子に、コンビニ店長に、めし屋。喫茶店だけは、まだイナイ。中国人はコーヒー嫌い?


第5回 築地市場より古い喫茶店「センリ軒」

今朝は、天気もパッとしない。雨なら雨、曇るなら曇る、晴れるなら晴れる、はっきりしなさい。自然の摂理にたてついてもしょうがないな。
おまけに、酒が多少残っている。こちらも体の摂理、無理してはいけない。
食べやすくて、体によさそうということで、今日の朝めしは場内の喫茶店「センリ軒」に決めた。

タマゴサンド480円、シチュー460円、コーヒー380円。

かつて、魚河岸は日本橋にあった。関東大震災の後で築地に引っ越してきたが、この店は日本橋時代から魚河岸を見つめてきた。カウンターには、レトロなコーヒー保温機がすえつけてある。これは今じゃ売ってないシロモノ。調子悪くなっては手を入れる、を繰り返してきた。人間と機械の理想的な関係だね。

気分が優れない時でも、ここのクリームシチューは体にスッと入ってくる。ゆで卵か半熟玉子を入れるのが定番だが、タマゴサンドも食べたいからシチューだけ。朝めし食べたくないようなときでも、ほどよい塩気が食欲をそそり、トロッとしたシチューはまさに五臓六腑に染み渡るようだ。

タマゴサンドは非常にシンプル。食パンにマーガリンとマヨネーズとゆで卵だけ。実にうまい。都合、12切れあるが、シチューと一緒にささっと平らげる。

最後にコーヒーをすすっていると隣のおじさん、店員とおしゃべりしている。
「いやあ、今日は寝坊しちゃった。起きたら4時だったよ。メシ食ったらもう寝よう」
朝4時に起きて、10時には寝てしまう。このおじさんの一日はもう終わりか? いや、昼過ぎにおきて、酒飲むに違いない。これが、築地ルール。

センリ軒
住所:中央区築地5-2-1
電話:03-3541-2240
営業時間:4:00〜12:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)

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ロハスデザイン大賞 2006 ホームページリニューアル

6月5日に、ロハスな「ヒト」、「モノ」「コト」を表彰する日本初のロハスなアワード、「ロハスデザイン大賞 2006」を開催します。大賞を決めるのは、「個人審査員メンバー」の審査。つまり、生活者の皆さんからの投票です。

本日、「ロハスデザイン大賞 2006」のホームページがリニューアルされました!
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