2006年04月20日

【第2回】「築地の朝めし」 中栄(なかえい)

水曜の築地は狙い目だ!

 水曜日は、市場は休み。閑散とした場外を外国人観光客がウロウロとまどう姿を見る度に、「ヴィジット・ジャパンはどうしたんだ、国交省」といいたくなっちゃう。でも、厳密には、場内は東京都、場外は民間、結構利権が複雑。カンタンにはいかないんですネ。そのうち、築地に編集部がある我が『ソトコト』で、海外からのお客さん向けにインフォメーション・センター作ってやろうと思っております。

 ところでこのお休み、毎週じゃないところが、ややこしい。従って、場内での買い物が楽なのは、営業している水曜日が狙い目。いつもは素人を相手にしてくれないお店のお兄さんが、この日ばかりは親切ですよ。けっこう、飲み屋もやってるし・・・


第2回 50代には理解不能だが、熱烈ファンも多い「中栄」
 今日は朝からカレーだ。朝から生暖かい風が吹き、嫌な雨が降っているこんな日は、スパイシーなカレーでも食べて気分転換したい。築地でカレーといえば、場内の「中栄」。とはいうものの、私はここのカレーが、控えめにいって“嫌い”。「築地の朝めし」第2回に選んだことを後悔しつつ、自分を鼓舞して店に入る。

合いがけ600円。水曜日は500円になる。

 ここの名物は、「合いがけ」。3種類のルーから二つを選ぶことができる。定番の「印度カレーとハヤシの合いがけ」を注文した。“築地ルール”どおり、さっと出てきたカレーはものすごい量。50代が“さっと”食うのはキビシイ。無理しないのも“築地ルール”、私が今決めた。スパイスの味が強い印度カレーとトマトの甘みがするハヤシとご飯にのったキャベツを前に、まさに悪戦苦闘の朝めし。

 ふと周りをみると、若いのから市場のベテランまでいろんな人がいる。ご飯を大盛りにしたり減らしてみたり、キャベツを抜いたり玉子を入れたり、食べ方もまさに十人十色だが、みんなうまそうに食っている。50代の舌に合わないだけで、実はうまいカレーなのかもな。中には、店に入っただけでオーダーが通ってしまう強者もいる。唯一見かけた女性は、5人前を持ち帰った。事務所でみんなカレー食ってるんだろうけど、想像するだけで嫌な気分だ。

 素人さんに注意。周りのベテランの注文方法を真似ちゃいけない。場内では、あなたのことを見ただけで素人さんだってみんな分かっているんだ。堂々と、素人らしく振舞えばいい。築地の人だって、素人さんにもっと来て欲しいと思っているんだから、親切にしてくれる。今日の築地ルール、“築地では無理しない”。
 私は無理して全部平らげてしまった。店を出るときに雨はやんでいたいが、腹が異常に重い。汗もダラダラでてきた。スパイスの効能ではない。冷や汗。


中栄

住所:中央区築地5-2-1 1号館
電話:03-3541-8749
営業時間:6:30〜13:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)

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