2016年07月26日

スピッツのニューアルバム「醒めない」制作秘話<前半>

こんにちは!亀田誠治です。
BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA
この番組は、人々に愛される曲、
メロディの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されるのには、
どんな秘密があるのか?
毎日、レコーディングやライブで
音楽に接している、僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

普段何気なく聞いているアノ曲、
昔から耳にしていたヒット曲の知られざるストーリー。
今の音楽シーンとどんなつながりがあるのか?
僕と一緒に探っていきましょう!


第839回目のテーマは…

スピッツのニューアルバム「醒めない」制作秘話<前半>

====================

明日、27日、スピッツの15枚目のアルバム
「醒めない」がリリースされます。
僕もプロデューサーとして参加しています。

今日と明日のFMKAMEDAでは、2日間にわたって
このニューアルバムを特集したいと思います。
まず、前半の今日はアルバムが
どんな過程で作られていったのか
お話してゆきたいと思います。

今回のアルバムは足掛け、
1年半にわたる制作期間を経てじっくり作られています。
その時々で、メンバーのモードがあるので、
一曲一曲、つどつどサウンドの方向性を
話し合いをして進めていく感じです。

例えば、10年ほど前の「魔法の言葉」あたりでは、
スピッツもストリングスを入れたがっていましたし、
15年前の「三日月ロック」の頃は、
打ち込みとの合体を楽しんでいました。
そして、一緒にタッグを組んでから15年。
ここに来て、バンドサウンドというものに
本気で原点回帰したのです。

一番最初は、マサムネくんから曲のデモが届くんです。
このデモが、昔はドラムマシンにギターくらいだったのですが、
前作あたりから、マサムネくんが、DTMを導入して、
デモの中に、方向性を決定づける
フレーズやアイディアが入っているんです。
つまり、曲の完成が見えるデモになっている。

そのマサムネデモを踏まえて、
「こうしたい」「ああしたい」など、
方向性をミーティングで話し合い、
メンバーの意見を吸い上げた上で、
今度は「カメダデモ」を作る。
ここで、僕の思いつくアイディアを入れたり、
一曲としての構成が出来上がる。
こうして、イントロや間奏などが
くっきりとした、設計図が出来上がる。

さらに、このカメダデモをもとに、
リハーサルスタジオに入って
3、4日かけて、演奏を磨くんです。
で、そこがバンドの面白いところで、
メンバーが自分のアイディアや解釈を入れて、
プレイすると、
もう、スピッツの音になっている!

そして、レコーディングスタジオで「せーの!」で
全員一緒にレコーディングする。
と、これがバンドマジック!
もうダビングなんてしなくていいんじゃない?
ってくらいにほとんど完成形になっている。

表題曲「醒めない」は、歌詞からも分かるように、
ロックの初期衝動、青春時代、
若い頃に受けた影響を現在もこれからも
持って行くという内容。
決意を表した歌です。

(MVではライダースジャケットを着てパフォーマンスする4人の姿も)

それではアルバム「醒めない」から…

M. 醒めない / スピッツ

20160726_fm.jpg

ちなみに、この曲で印象的なフレーズを奏でるトランペット。
このトランペットを入れたいというのも
マサムネくんのアイディです。

イギリスのバッキンガム宮殿の
衛兵交替式で聞こえてくるような、
素朴なファンファーレのような響きにしたい
ということで、
トランペットも2本同時に生でレコーディングしました。
こういう生楽器のアレンジをしたり、譜面を書いたり、
スムースにレコーディングが進むように仕切っていくのが、
スピッツの現場での僕の仕事の重要な部分です。
楽曲が生まれて、作品として出来上がるまで、
サウンドのあらゆる面をサポートする。
そんな感じです。

ある意味、ビートルズでいうところの、
ジョージマーティンのような関わり方でしょうか。

なんせ、15枚目のアルバム!!!
このアルバム「醒めない」には、
スピッツの大きな決意が込められています。

【スピッツ】

-------------------------

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」、
明日も引き続き、スピッツの
ニューアルバム「醒めない」に迫ります。
お楽しみに。

♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

亀田誠治オフィシャルサイト『亀の恩返し』では、
動画やリリース情報などなど
最新情報が載っていますので、ぜひチェックを!

STAFF| 14:03 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA


バックナンバー

カテゴリー