ハクソー・リッジ2017年05月31日

今年のアカデミー賞で主要6部門にノミネートされていた話題作。
内容の重さに見るのを躊躇っていた。
覚悟を決めて試写に臨んだが、
やはり胸が詰まって言葉を失ってしまった。
だからこそ見るべき実話ベースの作品である。

ハクソー・リッジとは第二次大戦時に
激戦地、沖縄・前田高地の事を米軍が名付けた別名で、
本作の最重要地だ。

1945年沖縄での日米交戦は忘れてはいけない史実。
両国とも大きな犠牲を出してしまった戦場で、
自身の意思で武器を持たずに衛生兵として
怪我を負った兵隊達を
米日に関わらず救出し続けた実在の米兵が主人公。

映画は勿論アメリカ側の視点で描かれているので、
米軍が上陸した沖縄は敵地、日本兵は敵兵となる。
しかし監督のメル・ギブソンは
戦争の悲惨さ・凄惨さと主人公の良心的兵役拒否者としての隔たり、人命の尊さと呆気なく殺されていった兵士の無念さを伝えるべく、
徹底的に交戦を演出しているので、
多くの殺戮が単純な敵味方ではなく映し出されていく。

最近のテロや他国を威嚇する行動を報じるニュースに登場するリーダー達こそ、本作を見て反戦への道を選んで欲しいと強く思った。

見るべき作品
ハクソー・リッジ
6月24日公開です。

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おとなの恋の測り方2017年05月24日

フランス産だとラブ・コメも社会性を帯びた秀作になるという見本のような本作。

2011年「アーティスト」でアカデミー主演男優賞を獲得した
名優ジャン・デュジャルダンが主演なのだが、
実身長182センチの彼が違和感なく136センチの低身長男を演じてくれる。
先端技術のおかげだよなあ。

人はみんなコンプレックスを持ち、恥じたり嘆いたりする訳だが、本作の低身長主人公も周囲の無神経で好奇な態度に散々苦しめられている。
そんな彼と、恋に落ちたバツイチ女性弁護士の行ったり来たりを絶妙に描いてくれる本作。
試写を見ながらフランス以外ではこういう題材の、踏み込んだラブ・コメなんか作れないよな、とシミジミ思った。

おとなの恋の測り方
6月17日(土)より全国ロードショー

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(c)2016 – VVZ PRODUCTION – GAUMONT – M6 FILMS

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テレビ局の映画2017年05月22日

奇しくも同じ6月10日公開の
テレビ局製作の話題作2本を見た。
まったくタイプは違うけれど、
地上波テレビで放送するのはちょっと・・・
というハードな内容の映画だ。

まず「22年目の告白−私が殺人犯です−」。
藤原竜也、伊藤英明 他による
狂気に満ちたクライム・サスペンス。

時効を迎えた連続殺人事件の犯人が名乗り出て
大がかりな記者会見を行うところから始まるのだが、
予測不能・意外な展開は勿論、凶悪性・衝撃性もかなり重度で
日本の大作映画もここまで表現するようになったのか、
と ときどき薄目でハラハラしながら見終わった。
さすが企画・制作プロダクションはROBOTだった。

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(C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会 


そして「昼顔」。
2014年夏に放送された連続ドラマ
『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』の後日談。

オフィシャル・キャッチコピーは
「昼顔」衝撃の結末
決して出会ってはいけない二人の、
運命の歯車が動き出す――

何がどうなって、そしてどうなるのか・・・
しゃべりたいけれどネタばらしになるので控えますが。
上戸彩と斎藤工。
この二人が演じる不倫カップルが、
単純な結末を迎える訳がないのである!

二人ともクズだと思うけれど、
この手の物語での男は女性の添え物でしかない。
ああ情けない・・・。
僕はこの映画を、それも平日の昼間に
どんな人々が見に行くのか、それが知りたい!!

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(C)2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社

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ゴールド 金塊の行方2017年05月16日

これが実話だと思うと、
とんでもない事が起きていたんだなあ、
と驚かずにいられない本作。

金=ゴールドは人々の平常心を奪うんだね。

主役を演じるのはマシュー・マコノヒー。
「ダラス・バイヤーズクラブ」では
HIV感染者役ということで激やせし、
アカデミー主演男優賞まで獲得した彼。
今回は醜くブヨブヨに肥え、額も後退しまくった
クセたっぷりな実在の人物を演じている。

しかしアメリカン・ドリームをモノに出来た人間は
ごく少数だと思い知らされる内容の本作。
僕は映画の行方に何度も騙された。

よく出来た「ゴールド 金塊の行方
6月1日公開です。

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追憶2017年05月12日

このところ試写で見た作品よりも
見逃して、ちゃんと劇場で見た作品の方に
お薦め作が多い。
ということは、僕の試写選びがダメって事か?

名監督・降旗康男と名カメラマン木村大作。
巨匠二人が9年ぶりに組んだのが本作『追憶』。
個人的期待大で公開直後に見たのだが、
悪い訳がなかった。

北陸・富山を舞台に
岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、
木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆らが
力み過ぎずに名アンサンブルを見せてくれる秀作。
予告等でクリント・イーストウッド監督の
「ミスティック・リバー」日本版を想像したが、
全く違う内容だった。当たり前か・・・。

追憶 公開中です。


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バーニング・オーシャン2017年05月02日

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GW、映画館は大賑わい。
「美女と野獣」とか当然の満席続き!
そんな中で健闘している実話ベースの
「バーニング・オーシャン」は
大事故による惨事を描いているものの、
深い感動を呼ぶお薦め作。

主演のマーク・ウォールバーグは
同タイプの「パトリオット・デイ」も控えているが、
まずはこの本領発揮の熱演を見てください。

共演のカート・ラッセルもジョン・マルコビッチも
特徴ある役を代えの利かない演技炸裂、
流石の一言だ。

館内、けっこうカップル多かったけど
一人鑑賞、問題無し!!

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