柘榴坂の仇討2014年08月29日

浅田次郎作品は数多く映像化されてきたが、
本作も浅田次郎の短編の映画化。

明治維新の時代、
文明開化への潮流とは無縁に
武士道を歩み続ける
不器用な男の生き様を
中井貴一が見事に演じ切った。

幕末、大老の井伊直弼が江戸城桜田門外で
暗殺されたことは広く知られているが、
本作の主人公は大老の護衛を務めながら
その責務を果たせなかった藩士。
時代が移り変わっても、
敵討ちしか道を探せない男の心情が滲んだ2時間である。

その暗殺刺客の一人を阿部寛、
主人公の妻を広末涼子、
井伊直弼を中村吉右衛門 、
明治維新後の司法省警部を藤竜也 etcと
豪華な共演陣も揃い見応えも充分。

まあ時代劇といえば時代劇なので
僕が見た試写の中でも最も平均年齢は高く、
実際映画館に見に行く方々も高齢の方が多いとは思う。

時代劇映画の文化的価値というか魅力は
壮年期や中年期に「新作」として鑑賞出来る事か。
今は若くて関心が無くても
年齢や経験を重ねていくうちに興味をもつ事柄は多い。
歴史、特に日本史は自身のルーツ探しに似て
大人になって目覚める人も多いだろう。
そして旧名作が目に留まって新たな感動となる・・・。
これは将来そんな1本になるのだろう。
といっても是非公開時に見て欲しいんですが。

柘榴坂の仇討
9月20日(土)公開です。

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(C)2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会

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パワー・ゲーム2014年08月27日

ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマンに
リチャード・ドレイファスと
僕のようなオッサン達には知名度抜群な3人が
ワキ役で出演している本作。

主役は俳優3兄弟の一人、リアム・ヘムズワース24歳。
共演は超美人、アンバー・ハード28歳と、
内容は20代向けなビジネス・サスペンスだ。

ニューヨークの巨大ハイテク企業の若手社員が
自身の野望ゆえに巻き込まれていく産業スパイ騒動。
嫌味な社長がゲイリー・オールドマン。
ライバル社のカリスマ創業者がハリソン・フォード。
病気がちな主人公の父親がリチャード・ドレイファス。
配役はとっても豪華、でも彼等はあくまで脇役だ。

まあ、オッサンに言わせると
ステレオタイプな主人公に
自信家なのに隙だらけのヒロインと
過去に散々見てきたTVドラマ的な設定だが、
流石にベテラン達はキッチリと役を果たして作品を締めている。

これって若手ばかり起用して失敗した
サッカー日本代表に参考にしてほしい事例だなあ。

まあ鼻の下を延すオッサン的には
ヒロインが超好みで許してしまうが、
映画って色々な仕掛けや戦略があってこそ
ヒットするんだなあと、しみじみ思った。

面白いですよ、
「お前の会社を潰す!」っていうコピーも。

パワー・ゲーム
11月15日公開です。

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フライト・ゲーム2014年08月13日

リーアム・ニーソンって何時頃から
アクション俳優になったんだろう・・・。

どうしても「シンドラーのリスト」の印象が強いが、
「96時間」シリーズを演じる気になったのは
何故なんだろう?といつも思う。

そうそう「72時間」ね。
違う違う「96時間」だ。

ということで、62歳のバリバリ!クライム・アクション俳優リーアム・ニーソンのハマリ役が、
この「フライト・ゲーム」だ。

ストーリーの紹介は要らないだろう。
何故ならリーアム・ニーソン主演の
クライム・アクション作だから。

超娯楽作「フライト・ゲーム
9月6日(土)公開です。

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ルパン三世2014年08月05日

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昨日のプレミア試写会をきっかけに
テレビ情報番組での大量露出が始まった「ルパン三世」。

真面目に考えるとルパン三世って何人なんだろう?
確かに世界を股に掛ける大泥棒だから
様々な相手との会話は日本語じゃあないよね。

ゆえに本作、お馴染みキャスト以外は
善悪ともにアジア圏中心で多国籍。
でアジア訛りの英会話になるんだよね映画は。
ということで
趣きは邦画じゃなくって香港アクション映画といったところか。

それにしても役者って為りきれる人達だ。
ルパンは小栗旬 
次元は玉山鉄二 
五エ門は綾野剛 
銭形警部は浅野忠信
漫画のイメージを壊さず、みな素晴らしく「為りきり君」だ。
僕は特に五エ門綾野剛にハマった!

黒木メイサの峰不二子は見る前はどうかなあ?
と正直不安だったけれど、
ちゃんと不二子ちゃんになっていました。

娯楽です。
気軽に見て楽しんでください。
8月30日全国ロードショー公開です。

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(C)2014 モンキー・パンチ/「ルパン三世」製作委員会

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誰よりも狙われた男2014年08月01日

フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作になった本作。
内容は、「外事警察」と同類の諜報モノだ。

フィリップ・シーモア・ホフマンは
ドラッグの過剰摂取という最悪な亡くなり方で
今年の2月この世を去ってしまった。

アカデミー主演男優賞を獲得した「カポーティ」。
トム・クルーズの敵役「ミッション・インポッシブル3」
レクター教授と対峙した「レッド・ドラゴン」。
他にも「あの頃ペニーレインと」「その土曜日、7時58分」etc
数多くの秀作良作で印象に深く刻まれる出演を果たした
怪優・名優である。

勿論演技派だが、
インパクトはそのルックスに負う部分が大きい。
誤解を恐れず言えば「不細工・ブ男」だから。

ブサイクゆえにキャラクターの強い役を
次々に獲得出来たと考えると、
世の中、成功への道は色々ある、という事か。


本作の舞台は9.11テロから10年以上たっても
厳戒態勢が敷かれるドイツ、ハンブルグ。

そこで特命テロ対策チーム・リーダーとして
地下活動を続ける男が主人公。

そこにドイツ政府直結の諜報機関やアメリカCIAが
それぞれの思惑で絡んで映画は進行する。

冒頭で述べたように
この手の「外事警察」的な作品が好きな人は
間違いなくハマる事だろう。

共演はウィレム・デフォー、レイチェル・マクアダムス他。

映画を見た後で、
「ああ彼の新作はこれで最後なんだ」と実感した。

誰よりも狙われた男」10月公開です。

staff| 12:38 | カテゴリー:

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