一応アカデミー予想を2014年02月28日

映画を中心に書いているページなので
予想というより希望を。

作品賞・監督賞は「ゼロ・グラビティ」
主演男優賞は「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー
主演女優賞は「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェット
主演の二人は凄すぎ!

作品賞候補は個人的当たり作が多かった。
アメリカン・ハッスル
キャプテン・フィリップス
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
あなたを抱きしめる日まで
そしてゼロ・グラビティ の5作品は個人的にも印象に深く残った映画。

あと助演男優賞ノミネートで
ジョナ・ヒル「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
ジャレッド・レト「ダラス・バイヤーズクラブ」
の二人からは役者魂を見ました。

まあおっさんの競馬の予想みたいなものだから、
当たる保障は全くありませんが・・・

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リベンジ・マッチ2014年02月24日

現在来日中のエリック・クラプトンはもうすぐ69才。
ローリング・ストーンズは平均年齢69.5才。
去年来日が大きな話題となったポール・マッカートニーや
来月やってくるボブ・ディランは70代。

そして本作の主役二人
シルベスター・スタローンは67才、
ロバート・デ・ニーロは70才。

今は20世紀でも1970年代でもなく
何か錯覚してしまうが、
人間のリタイアする年齢が大幅に延びている事だけは
紛れもない事実だ。

大物俳優二人が均等に出演する本作「リベンジ・マッチ」は
開き直りとも言えるけど
流石に彼等の名前を汚す事は無く、
良く出来たコメディ・タッチのボクシング映画である。

理屈ではなく、大スター共演を楽しんでください。
色々とサプライズも含まれているしね・・・。

リベンジ・マッチ は4月4日(金)公開です。

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©2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.


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60万回のトライ2014年02月14日

まず最初の話はこの映画と直接関係ないのだが、
僕はサッカーの鄭大世(チョン・テセ)選手のファンである。
今は韓国Kリーグでプレーしているが、
いつでも川崎フロンターレに戻ってきて欲しいと願うのだ。

日本生れ日本育ちのテセは
彼の父親の国籍と同じく韓国籍。
ワールド・カップ南アフリカ大会前に
日本国籍を取得出来る立場だったし、
それを願う日本のサッカー・ファンも多かったが、
結局は北朝鮮代表として出場を果たし、
試合前の国歌斉唱時に大泣きする姿が
世界中で話題になった事は記憶に新しい。

テセは朝鮮学校で教育を受けたこと、
そして母親の強い希望もあり、
韓国籍も放棄して北朝鮮籍を取得しようとした。
一度は韓国政府に拒否されるも、
在日朝鮮人サッカー協会等の助けを得て、
韓国籍のまま北朝鮮のパスポートを取得、
北朝鮮代表として南アフリカ大会に出たのだ。

祖国を想う気持ちは万国共通だろうし、
全てでは無いがテセのとった行動も理解は出来る。

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そしてこの映画である。
大阪朝鮮高級学校のラグビー部は強豪として知られるが、
彼らのラグビー日本一に挑む数年間を追ったドキュメンタリーが
この「60万回のトライ」だ。

大半が大阪生まれ大阪育ち。大阪で暮らし、
J-POPもK-POPも朝鮮大衆歌謡も普通に好きな彼等は
大阪の一部と言って良い。
しかし日本と北朝鮮の関係悪化は
高校無償化からの除外や補助金の凍結等、
彼らにも大きな影を落している。
ここで政治的な話をするつもりは全くないが、
少なくとも高校生の彼らに罪はない。

さてサッカーの日本代表条件は
少なくとも国籍を持っていることだが、
ラグビーはかなり違う。
資料によれば(他にも多くの条件はあるのだが)、
日本で出生している、
又は両親、祖父母のひとりが日本で出生している、
又は満3年以上継続して日本に居住している選手であれば
日本代表としてプレー出来る。

そして現ラグビー日本代表選手の中にも
本映画に出演している大阪朝高ラグビー部員OBがいて
日本ラグビーの為に活躍してくれている。

これらの事実を知っただけでも本作品を見た意味があり、
作られた意義を感じた。

ちなみに監督はソウル生まれソウル育ちの
韓国人女性ジャーナリスト。
そして本作は韓国でも公開される事が決まっているそうだ。

60万回のトライ」は3月15日公開です。

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(c)コマプレス

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ブルージャスミン2014年02月12日

見終わって時間が経っても不思議な印象が消えない・・・。

これまたアカデミー賞で3部門ノミネートされている話題作。
ウディ・アレン監督・脚本、ケイト・ブランシェット主演の
アレン作品らしい、しかしシリアスな98分である。

不正まみれな実業家の夫の身の破滅と同期して
バブリーなNY暮らしから転落して行く女性ジャスミンを
ケイト・ブランシェットが演じているのだが、
名女優はここまでやる!
と言わんばかりのブチ切れた演技は、
精神状態を本気で心配してしまう程。
キャラクター作りもここまで来ると
凄いのは俳優なのか監督なのか脚本なのか
分からなくなる。
ゆえにケイト・ブランシェットは主演女優賞に
ウディ・アレンは脚本賞にそれぞれノミネートされている訳だ。

試写会場内では笑い声を立てる方もいたけれど
正直いつものアレン作品のように
笑える内容の映画ではない。
それでも見終わってかなり時間が経っても
主人公ジャスミンの行く末が気になって仕方ない。

大人の鑑賞に耐える作品
ブルージャスミン」は5月10日(土)公開です。


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とらわれて夏2014年02月06日

『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』の
ジェイソン・ライトマン監督最新作「とらわれて夏」。
原題は「Labor Day」。
レイバー・デイ「労働者の日」は、アメリカの祝日の一つで9月第一月曜日。多くのアメリカ人にとっては夏の終わりを象徴するものだ。

舞台は1987年アメリカ東部の田舎町。
レイバー・デイを控えた夏の終わりのある日、
人生の晩夏にさしかかったシングルマザーと13歳の息子は、偶然遭遇した逃亡犯に強要され彼を自宅に匿うことになる。
決して危害は加えないと約束する逃亡犯と母子3人の奇妙な時間が流れて行き、ついに彼らは人生を変える決断をする――。

主演はケイト・ウィンスレット。
アカデミー主演女優賞に輝いた『愛を読むひと』や
ディカプリオと共演した『レボリューショナリー・ロード』等でも
複雑な内面を演じ切って高い評価を受け続ける名優だ。
ここでも悲しい過去で、引き籠ってしまった女性を好演してくれる。

逃亡犯役には、ジョシュ・ブローリン。
不運が重なって殺人犯になってしまった男を演じる彼は
何時にも増して眉間の深い皺が印象深く、
余りにも役柄にハマっていると唸ってしまう。

ライトマン監督はこの原作を
「人間の説明できない欲望を描いている」と絶賛したそうだが、
その言葉に本作の意味が凝縮されているようだ。
勝ち負けや白黒・善悪がハッキリしない事も多いってことだよな。

とらわれて夏」はGW全国ロードショー。
かなり先ですが、秀作・お薦めです。

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staff| 13:04 | カテゴリー:

ワンチャンス2014年02月05日

ポール・ボッツと言えばスーザン・ボイルと並んで
ブサイクちゃんのシンデレラ・ストーリーを地で行った歌手。

イギリスの素人タレント・コンテスト番組で優勝して、世界的歌手の道を歩んだポール・ボッツの成功への道程の実話を元に、
「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督が作ったヒューマン・ドラマがこの「ワンチャンス」だ。
勿論役者さん達が演じているんだけれど。

という事で映画は全篇に渡って主役の歌唱シーン満載なのだが、全てポール・ボッツによって唄が吹き替えられているので、音楽的クオリティは保証付き。
彼が生まれ育ったウェールズと音楽の都ヴェニスを舞台に
日本映画にも似た下町人情劇が繰り広げられる。

地元の携帯電話店の販売員だったポールのエピソードは
呆れるくらい失敗と挫折だらけで
多くの人が共感以上に同情してしまうだろう。
そして結末が解っていながらハラハラしながら見てしまったのは監督の力量ゆえか。

ワンチャンス」は3月21日金曜日公開。
いいと思います。

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staff| 10:50 | カテゴリー:

LIFE!2014年02月04日

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久しぶりに試写室が満員で入れず、
改めて別日程で再挑戦して臨んだ
「LIFE!」原題「The Secret Life of Walter Mitty」。
流石に関係者人気は確かで素晴らしい作品だった。

製作・監督・主演を務めるのはベン・スティラー。
タイトルになっているウォルター・ミティなる人物が主役だ。

冴えない中年で妄想ばかりの日々を送る彼は
あの有名誌LIFEの写真管理部門で働いている。
時代の波でこの雑誌も廃刊が決まるのだが、
ウォルターに大事件が起きる。
最終号の表紙を飾る写真のネガがどうしても見つからない。
撮影した写真家は放浪中で、世界の何処にいるか判らない。
ウォルターは写真家を探すために冒険の旅をする…。

世界的コメディアンのベン・スティラーだから
勿論笑いの要素は含まれているけれど、
本作は決してコメディではなく、
実直な男の生き様をデフォルメさせた
ロード・ムービーと言ってよい。

凄まじい妄想から一歩踏み出して、
輪を掛けて猛烈な夢のような現実世界を
切り開いて行った先にあるものとは?

ベン・スティラー流表現で
勇気を見せてくれる映像は極美!で
サウンドトラックも秀逸で聴き応え充分。
アカデミー賞は関係ないけれど、
とっても良い作品です。
LIFE!」は3月19日(水)ロードショー

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(C)2014 Twentieth Century Fox

staff| 10:14 | カテゴリー:

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