ラッシュ/プライドと友情2013年11月22日

永遠のライバル、宿敵、因縁の対決・・・。
その存在こそ自らを一番高めてくれる要因だと語るアスリートは多い。

本作は実在するライバル二人の実話を元に作られた
スポ根ベースの秀逸な人間ドラマである。

ライバル、
昔の漫画なら矢吹丈と力石徹。
今ならメッシとクリスチアーノ・ロナウド。
そして1970年代のモータースポーツ界では
本作の主人公二人、
ニキ・ラウダとジェームス・ハントもその関係にあった。

自由奔放でイケメンで車と女性の事しか頭にない、
イギリス人天才ドライバー、ジェームス・ハント。

生真面目で頭脳明晰、ビジネス手腕も秀でた、
しかし面白みのないオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダ。

文字通り水と油な二人は下積み時代から
F1の年間チャンピョン争いに至るまで
折り合う事のない平行線の宿敵だった。

その二人の激烈を極めた1976年シーズンをメインに
ストーリーはほぼ実話のまま進んで行く。

監督は
「バックドラフト」「アポロ13」「ビューティフル・マインド」etc
名作ヒューマン・ドラマを作り続ける職人ロン・ハワード。
彼は本作でもF1ファンも納得させつつ、そこに止まらず
広い映画ファンにアピール出来る人間劇を作りきっている。

ということでモータースポーツにあまり関心の無い人も
充分に感動する逸話満載、是非見てもらいたいと思います!
ラッシュ/プライドと友情
来年2月7日日本公開です。

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小さいおうち2013年11月15日

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いい映画を見た。
自分が日本に生まれ育った事を再認識させてくれる
純日本映画「小さいおうち」。
山田洋次監督最新作品である。

事の始まりは昭和11年。
雪深い東北から上京してきた娘・タキ(黒木華)は、
東京郊外の、赤い三角屋根のモダンな家で、
女中として働きはじめた。
そこの美しい若奥様・時子(松たか子)が主人公なのだが、
映画は晩年のタキ(倍賞千恵子)が綴った自叙伝を
一人語るように進んで行く。

戦前の穏やかに暮らし。
そして第二次大戦に向かう不安定な時代を
“小さいおうち”で過ごした女性達。
彼女らの少しずつ揺れて行く心情が本作の軸なのだが、
描き方が正に日本映画で
山田洋次監督印の作品だ。

昭和生まれ、昭和育ちの世代ならば子供の頃にブラウン管TVを家族で囲んで見た映画のような感覚。
しかし本作は大人が鑑賞する為の映画である事を強調しておこう。
そして松たか子は『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』同様に素晴らしい!

小さいおうち
2014年1月25日 全国ロードショーです。

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Ⓒ2014「小さいおうち」製作委員会

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キリングゲーム2013年11月13日

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物騒なタイトルは原題のまま。
ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタ初競演の本作、
まるで二人舞台劇のように他の出演者はほとんど印象にない。

さてサッカー・ワールドカップのヨーロッパ予選でも
旧ユーゴスラビア、クロアチアとセルビアの因縁試合が
ドキュメンタリー化されTV放映されたくらい
東ヨーロッパでも民族紛争は水面下に収まらない。
そして本作は1990年代に起こったボスニア紛争が伏線だ。

デニーロは紛争に介入した米国の元軍人。
トラボルタは生き残ってしまったセルビア人元兵士、
という設定。
忌まわしい過去から逃れたいアメリカ人を探し出すセビリア人。
そして接近し対峙し、復讐戦が始まるのだが・・・。

二人の名優は齢を重ねてもアクションをやりたいんだなあ、
と半ば呆れるほど劇中本気でシバき合うのだ、彼等は。
そして攻守逆転しながら互いの見せ場がある処など、
それはもうプロレスの世界に近い。

そしてエンドロールも含めて85分という、
見る側も演じる側も飽きないコンパクトな内に結する本作。
決して駄作ではありません。

キリングゲーム」は来年1月11日(土)公開です。

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もらとりあむタマ子2013年11月06日

山梨が舞台で「もらとりあむ」とくれば
僕はレミオロメンと思うんだけれど
これは「モラトリアム」ではなく
「もらとりあむタマ子」で、
レミオロメンとは全く関係ない映画。

前田敦子主演、78分のコンパクト作品で、
資料のキャッチコピーを借りると
「逆ギレが得意なぐうたら女子」
「タマ子の毎日:食べる、寝る、マンガを読む」
「自分を肯定してばかりの“口だけ番長」
そんな痛い23歳の一年間を描いている。

父が一人暮らしする実家に転がり込み、
家事も手伝わず、就活もせず、
世間に向かって愚痴ばかりな主人公タマ子。

そんな主人公を
時間がゆっくり流れる山梨を舞台に
ゆるーく描いて行くのだが、
何故か嫌悪感なくクス笑いしながら見れてしまうのは
製作陣の実力が成す技か。

元々はMUSIC ON!TVのステーションIDから始まった企画だそうだが、映画制作とは自由で、縛りが無い、アイデア勝負なのだ、と再認識させてくれる良作です。

11月23日(土)公開

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2ガンズ2013年11月01日

善良イメージな超大物俳優になっても
汚れ役なアクション物に出たいんだろうなあ、
というデンゼル・ワシントン。

「テッド」は別にして秀作が増えても賞には縁遠く、
やっぱり肉体派でいいんじゃあない?
というマーク・ウォールバーグ。

そんな二人が主演のクライム・アクション「2ガンズ」は
良い意味でも想像通りの2時間。

ストーリーに多少無理があっても、
「映画なんだから、そこは大目に。」
といった典型的な娯楽大作である。

3連休に時間のある人は選択肢に入れても
いいんじゃあないでしょうか!

2ガンズ 公開中です。

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staff| 17:45 | カテゴリー:

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