命をつなぐバイオリン2012年12月25日

これは正に秀作。
感動的であり、
そのうえで戦争の無情さをきちんと伝えてくれるドイツ映画。
舞台は第二次世界大戦開戦時のウクライナである。

ウクライナの歴史は複雑で、安易に一言では語れないが、
20世紀はドイツとソビエト(ロシア)に翻弄されていたと言って過言はないだろう。

主人公は3人の幼い子供達。
ウクライナ中部の都市ポルタヴァに住む彼らのうち、
二人は音楽の神童と称賛されるユダヤ人男児と女児。
一人は裕福な家庭のドイツ人少女。
音楽を通じて固い友情で結ばれて行く彼らにも
戦争という巨悪は例外なく迫ってくるのであった・・・。
という主軸の元、物語は進んで行く。

開戦当初が舞台ということは、ナチスが台頭してユダヤ人に対しての残虐行為が加速してしまった時代。
ウクライナ中心部まで侵攻してきたドイツ軍は、ここでも非人道的な政策を徹底して行っていた史実を、映画を見る我々は思い知るのだ。
そんなドイツにとっての消しようの無い汚点を忘れさせない作品を、
ドイツ映画界が創り出しているということに、
今のドイツの真っ当さ・自浄作用を感じずにはいられない。

過去は消せないし、繰り返しては絶対にいけない、
そんな悲劇的な本作を映画として救ってくれるのは
神童達のあまりに見事な演奏振りだ。
どこまでが『あて振り』か、などという下世話な見方は止めにして
名曲の数々を堪能させてくれる「命をつなぐバイオリン」。
2月9日(土)公開です。是非見てください。
世界中の政治家こそ見るべき映画だと思うんだけどねえ・・・。

あっ、今この試写会企画中です。

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staff| 17:24 | カテゴリー:

ああ凄かった!安室奈美恵セットリスト2012年12月23日

namie amuro 5大ドームTOUR2012
20th Anniversary Best

1. Body Feels EXIT
2. How to be a Girl
3. Hot Girls
4. NAKED
5. Sit! Stay! Wait! Down!
6. Get Myself Back
7. GIRL TALK
8. NEW LOOK
9. Go Round
10. In The Spotlight(TOKYO)
11. Fight Together
12. You’re my sunshine
13. Don’t wanna cry
14. RESPECT the POWER OF LOVE
15. NEVER END
16. a walk in the park
17. SWEET 19 BLUES
18. Love Story
19. Damege
20. Break It
21. YEAH-OH
22. Chase the Chance
23. Let’s Go

Ec
EC1. TRY ME〜私を信じて〜
EC2. 太陽のSEASON
EC3. 愛してマスカット
EC4. Baby Don’t Cry
EC5. CAN YOU CELEBRATE?
EC6. ONLY YOU
EC7. Say the word

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人生、ブラボー!2012年12月17日

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笑い泣きな、かなり面白いカナダ映画である。
原題は「STARBUCK」。そう「STARBUCKS」とは全然関係ない。

ある日突然、遺伝子上533人の子供がいる事が発覚!
というオッサンが主人公。
彼は20歳過ぎの頃693回も!精子提供した事がある、
という事は693回も・・・な主人公なのである。

いまや42歳、借金まみれ、親兄弟からも失望される主人公は
大人になった遺伝子上の子供達から
身元開示の裁判を起こされてしまう・・・。

まあ設定が有りそうで無いストーリーだから
僕も主人公に感情移入する事もなく、やや引き気味に見ていたのだが、
人間味溢れる登場人物達の劇中での行動は共感できる事ばかり。
しょうもない、だけど憎めない奴って周辺に必ずいるし、
まさにこの映画の主人公もそんなカナダ人なのだ。

なんか日本映画やイギリス映画に通じる下町感漂う本作は
見れば気持ちがスッキリする良作でした。

人生、ブラボー!
2013年お正月第2弾全国公開!

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(C) 2011 PCF STARBUCK LE FILM INC.


staff| 15:49 | カテゴリー:

ロックの塊(かたまり)2012年12月14日

ブランキー・ジェット・シティの
解散ツアー・ドキュメント
「VANISHING POINT」の予告編がアップされた。

以前書いたように、
これは日本が誇れるロックンロールの一つの形だ。
大音量の劇場で見る事をお薦めします。

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ムーンライズ・キングダム2012年12月11日

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ウェス・アンダーソン監督は
平たく言えばサブカル映画界のスター・プレイヤー。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』に代表される
実に不思議な作風でコア・ファンには絶大に支持されている人だ。

そんなウェス・アンダーソン監督最新作「ムーンライズ・キングダム」も
例に洩れず、最近見た中では一番不思議な映画だった。

監督印とも言えるキャラ立ち登場人物だらけな本作、
主人公は無名な新人子役二人。
それを取り巻く大人達は
ブルース・ウィルス、ビル・マーレイ、エド・ワード・ノートン、
フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテルetc
主役級のハリウッド・スター多数。
そして舞台は1965年、アメリカ、ニューイングランド沖の小さな島。
これだけでも充分『変』なんだけれど、
設定も台詞も音楽もどれもが『超変』で、
石頭で見ている内は理解できない・・・。

それでも次第に劇中に引き込まれる魅力はなんなんだろう?
結局は楽しめたんだけど、僕の文章力では表現不能です。

ということで、興味ある方は是非。
ムーンライズ・キングダム」来年2月8日(金)公開です。

staff| 10:58 | カテゴリー:

エンド・オブ・ザ・ワールド2012年12月07日

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原題は「SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD」。
直訳した通りのストーリー作品である。

小惑星が地球に衝突するまで残すところ21日・・・。
そんな状況で人間は何をするだろう?
パニック、諦め、自暴自棄、乱痴気、暴動etc

そんな中で知り合った二人が主人公。舞台はアメリカのローカル・タウン。
目前で妻に逃げ去られた中年男と、
ダメ男と喧嘩して部屋を飛び出たイギリス人女性。
これをスティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイが演じる
笑いを抑えたコメディー風ロード・ムービーである。

いわゆる単館系と呼ばれる作品で決して派手ではないし、
主人公達の行動も、劇中で流れる音楽の趣味も、
日本人の僕達にどのくらい理解されるか解らない。
しかし!これが逆にアメリカらしい笑いのツボを滲ませて
クス笑いを誘うのだ。

例えば「リトル・ミス・サンシャイン」に代表されるサブカル風アメリカ映画が好きな人にはお薦めしたい。
僕はキーラ・ナイトレイ・ファンなので満足です。

「エンド・オブ・ザ・ワールド」は来年1月全国公開。

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(c) 2012 - Dodge Productions LLC

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ホビット 思いがけない冒険2012年12月05日

あの「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の60年前を描いた本作は
新たな三部作の第一作。
つまりは「スターウォーズ」が4・5・6と公開された後に
1・2・3が作られたのと同じで
今年から2014年に架けて初期三部作が公開されるのである。

ということで魔法使いやらクリーチャーやら
「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みな登場キャラクター多数!
三作とも見ているが時間が経ってかなり忘れている僕だが、
元々が空想の産物だから
人物や土地の名前や意味が多少解らなくっても問題なく楽しめた。
要は勧善懲悪、善人は善人然としているし、
邪悪なクリーチャーは悪者なんである、この作品世界では。

こういうタイプの作品は子供達も大勢見るんだろうけれど、
きっと大人達とは違う解釈をして楽しむのだろうなあ、と思う。
2時間50分は確かに長いが面白い事に違いは無い!

ホビット 思いがけない冒険」は
12月14日(金)全国ロードショーです。

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© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.

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フライト2012年12月03日

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デンゼル・ワシントン主演最新作、
それだけで『外し』は無いのである。

善人とは程遠い主人公は個人的な闇を持ちつつ、
あわや大惨事から大勢の命を救うパイロットなのだが、
これは単なる航空機パニック作では無いし、
紋切り型の裁判モノでも無い。

現代人が抱える多くの依存症問題。
それから眼を逸らさず、
善悪について見る側に熟考させる本作「フライト」。
かといって、過度に重苦しくならずに
映画としてのエンタメ色は存分に盛られているので
2時間18分が飽きる事無く進んで行く。

まだ詳細について書けないのだが、
デンゼル・ワシントンの汚れ役必見!の一本と、
心からお薦めしておきます。

フライト」は来年3月1日(金)公開です。

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staff| 13:43 | カテゴリー:

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