僕等がいた2012年01月30日

超人気コミックの映画化も、
原作を知らない僕のようなコミック音痴には
全くの新作なわけで、
では本作『僕等がいた』に興味をもった動機は?というと、
僕の場合は生田斗真とMr.Childrenだった。


僕が生田斗真を知ったのは4年くらい前のTVドラマ
『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス』。
万年青年の如く若々しく年齢不詳(ホントは現27才)の彼は
当時も全然違和感ない高校生役だったけれど、
そこでの憎めない役柄とそれに続くTV版「ハチクロ」が
好印象を増大させてくれたよなあ。

そして本作前篇での役どころも高校2年生で、違和感全くなし。

舞台は函館の高校。
そこで出会った『僕等』の甘酸っぱい青春ラブ・ストーリーが前篇で、
数年後、20代になってのビターな純愛物語が後篇、ということになる。

生田斗真とのW主演で相手役が吉高由里子、
彼らを取り巻くクラスメイトに高岡蒼佑、本仮屋ユイカetc。
皆、完全に役に成りきっていて、
特に高校2年生達の恋愛模様は
オッサンには照れ臭くなる程の一途さ、ピュアさ、ガラス細工のような脆さで、
正に青春真っただ中!!
それを過不足なく表現する彼らの演技は素晴らしい!の一言だ。

主題歌はMr.Childrenの新曲2曲!
「祈り 〜涙の軌道」が前篇で「pieces」が後篇である。

一杯書きたいが、ネタバレになるので我慢します。

僕等がいた』は
前篇3月17日(土)/後篇4月21日(土)連続ロードショー!
是非覚えておいてください。

はたして僕は原作漫画を読むのだろうか・・・

©2012「僕等がいた」製作委員会 ©2002小畑友紀/小学館

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ドラゴン・タトゥーの女2012年01月24日

年末年始のCMでかなり心が揺さぶられた
ドラゴン・タトゥーの女」は
2時間38分の試写を見終わった後、
全身脱力するほどパワーを吸い取られてしまう
デヴィッド・フィンチャー作品の典型である。

彼ほど観る側が集中力を使い切る作品を作り続ける監督は珍しい。
今回もその例に漏れず、
ダークな画面から滲んでくる恐怖感が凄い。
まあ題材が猟奇事件だから当然と言えばそうなんだけど。

92年に「エイリアン3」で監督デビューしたデヴィッド・フィンチャー。
代表作はやっぱり「セブン」だろうが、他にも
「ファイト・クラブ」「ゲーム」「ゾディアック」と
人を不安にさせる作品群に加え
「ソーシャル・ネットワーク」のように
皆を苛つかせる今な手法は
ここで僕が説明するまでもない。

主役は
現007、ダニエル・クレイグと
「ドラゴン・タトゥーの女」を演じるルーニー・マーラ。
彼女の演技が本作の生命線と云い切れるほど
圧倒的存在感でストーリーを引っ張っていく。

故スティーグ・ラーソンのミステリ三部作「ミレミアム」の
第一部を原作にしているということは、
間違いなく続編も考えられているのだろう。
まずはご自身で大きなスクリーンで体感してください。
2月10日(金)公開です。

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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙2012年01月20日

最近、何かと話題の橋下大阪市長。
ツイッターは過激だし、
TVで経済評論家連中をやり込める姿は
最近の形骸化した討論番組の中では抜きん出た存在だと思う。

中でも彼の政治スタイルを
英国サッチャー政権時に例えた学者さんを
徹底的に叩くところはハラハラしながらも見入ってしまうのだが・・・

さて、その英国サッチャー政権の特色と言えば
「歳出を大幅に抑え、民営化や規制緩和を推し進めた」といった点だろうが、
信念に基づいた曲がらぬ彼女の政治姿勢ゆえに
「鉄の女」の異名も生まれ、
反対勢力も増大して、
大規模な労組ストライキに象徴される
国内の混乱も数多く引き起こした感もある。

しかし、だ。
彼女にも普通にひとりの女性としての人生があり、
家族があり、最愛の人々がいて、思い悩むことも多々あったのだ、
というヒューマン・ストーリーが
本作『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』である。

数年前には認知症に苦しんでいることも家族から公表され、
夫の死も認識出来ていないという現実もある。
そんな姿も全て含めて、
マーガレット・サッチャーの生き様を描き切っている本作。
主演のメリル・ストリープの、実物かと錯覚させるほどの演技は、
他の追随を許さない孤高のレベル。

僕は現在86歳のサッチャーさんに幸せな日々が続く事を
祈らずにはいられない。
そんな気持ちにしてくれる秀作である。

3月16日(金)全国ロードショーです。

©2011 Pathé Productions Limited ,
Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い2012年01月17日

原題が「EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE」だから
直訳な邦題な本作「 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 」。

監督は、これまでに手がけた長編映画3作すべてが
米アカデミー賞監督賞にノミネートされたスティーブン・ダルドリー。
その3本が
『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』となれば
映画好きな人は関心大だろう!
さらに主演は、トム・ハンクス、サンドラ・ブロック。
そして他にも正に名優揃いなのだが、
実際は本作で俳優デビューを飾った子役トーマス・ホーンの
ほぼ一人舞台の2時間9分と言って良い。

舞台は あの9.11前後のニューヨークで始まる。

ワールドトレードセンターでの悲劇で父を失った少年は
1年経っても その衝撃から逃れることが出来ない。
そんな日々に父の遺品の中から
偶然見つけた「鍵」で開けられる「鍵穴」を探しださないと、
父の真実が見つからない、
と思い詰め「決意の旅」を実行する。
そして本格的に物語は転がり出すのだ・・・。

ジョナサン・サフラン・フォアによる
名作ベストセラーに基づく本作は
シビアな現実の中を徘徊せざるを得ない少年の視線と
彼を取り巻く大人達を通じて、
大災害の後に、「人は弱者に優しくなれる」という前向きな社会を
我々に提示してくれる。
と同時に9.11の記憶を風化させてはいけない、という啓示でも
あるように僕は感じた。

悲劇は当事者でなければ痛みは実感出来ないかもしれないが、
他人の心を軽く出来るなら、積極的に行動したほうがイイぞ、と
語りかけてくれる「 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 」。
2月18日公開です。


(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

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ALWAYS 三丁目の夕日'642012年01月12日

年明けの超満員の試写室で
3Dメガネを近眼メガネの上から掛けて見た
「ALWAYS 三丁目の夕日'64」は、
例えば久々に見る「寅さん」のように
安心できて、笑って、グっときて泣いて、
心地良く会場を後にできた、やっぱりな秀作だ。

1・2作とも勿論見ているので登場人物達は馴染みな“三丁目の人々”。
前作のラストから約5年後の昭和39年、1964年。
第二次大戦後の日本復興のシンボルと言える
東京オリンピック開催に沸く東京下町を舞台に、
絵に書いたような人情劇がゆっくりと繰り広げられる。

そういえば一昔前までの日本映画のテンポって
ゆったりしていてカット割りも余り多くなく、
それが日本人の生活のテンポだったんだと
本作を見ていてシミジミ思った。
そんな郷愁感も感じさせながら、
上を向いて生きようとする当時の日本人の活力が滲み出ていて
優しいポジティブ・パワー満載です。

1月21日 3D・2D同時公開。
僕は2Dでも充分だと思いますけどね。


(C)2012 「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会

staff| 01:54 | カテゴリー:

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