Dr.パルナサスの鏡2009年10月30日

例えば梨木果歩の『裏庭』とか、
映画『パコと魔法の絵本』とかが好みの人には絶対、
さらにジョニー・デップ、ジュード・ロウのファンの人にも
絶対な新作がこの「Dr.パルナサスの鏡」だ。

主役はヒース・レジャー。
この作品の撮影中に急死した彼の役の未完部分を
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が
引き継いで完成された、というニュースを以前なにかで読んで
一体どうやって引き継いだんだろう?と不思議に思っていたのだが、
試写でその疑問は吹き飛んで、
なんともユニークな作風にハマって かなり楽しめた。


人間が睡眠の中で見る摩訶不思議な夢は
その人の願望・欲望の象徴だと言われ、
鏡の中の世界に置き換える、という話は結構あるが、
本作のベースもそれである。

ということで、本作も鏡の中つまり夢界を映像で表現するという
実に難易度の高いイマジネーションの世界を創り出しているのだが、
監督・脚本・製作は
「12モンキーズ」「ブラザー・グリム」を監督したテリー・ギリアム。
資料を読むと映画作りの為なら何でもするし、揉めるし、拘るし、
そして根気強く・・・な人のようで、
本作でも製作中に資金繰りが苦しくなると
仕事場にバスで通っていたそうである。

どんなバス通勤だったんだろうなあ・・・。
車窓の向こうに空想を巡らせて、だったら僕もよくするけど
それを具現化できるなんて、やっぱり才能だよなあ・・・
なんてことを考えてしまった。

詳細を書くのは控えるけれど、
面白いです。

来年1月公開!

staff| 10:30 | カテゴリー:

マイケル・ジャクソン THIS IS IT2009年10月28日

感動して涙が出た。
それだけに
マイケルの死が残念でならない気持ちでいっぱいになる作品だ。

今夜から2週間限定で公開される
マイケル・ジャクソン THIS IS IT」。
それに少しだけ先駆けて
正午から銀座でマスコミ向け試写会が組まれた。

そこでいち早く見た本作は、
マイケル・ジャクソンは死の直前まで
実に精力的に、本気で
コンサートのリハーサルに没頭していた、
ということを教えてくれる。

リハーサルといっても本気なパフォーマンスの連続!
あまりにテンションが上がって
途中で「これはリハだから抑えて歌わないと・・・」と
マイケルが自粛しようとする場面があるほど
真剣度も完成度も高い。

映画は
コンサートで予定されていた曲順で構成されているから
いわゆる通しリハを見ているようでもある。

馴染み深い名曲の多さにも圧倒され、
客席でリズムを刻み口ずさみ、感涙にむせびながら
「ああ、これが本当のライブだったら、
どれだけ良かった事か・・・」
そう思い、音楽家マイケル・ジャクソンの
自分の中での存在の大きさを改めて思い知った。

音楽好きな皆さん、是非見てください。

staff| 08:40 | カテゴリー:

インフォーマント!2009年10月27日

スティーブン・ソダーバーグ監督は
映画通の踏み絵のような存在だと思う。
「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」「オーシャンズ11」etc
様々なタイプの高評価作品群の一方、
例えば「オーシャンズ12」「フル・フロンタル」・・・
はっきり言って駄作も、ある。
そして「チェ 28歳の革命」「チェ 38歳 別れの手紙」のように
一筋縄ではいかない、見ずにいられない秀作があるから
評価が難しいのだ。

マット・デイモンも、ある意味踏み絵なんだろう。
「グッド・ウィル・ハンティング」「レインメイカー」路線が
演技派として、役者としての高い評価を築いているんだろうが、
「オーシャンズ・シリーズ」でのコミカル路線や
「ボーン・アイデンティティ3部作」のアクション路線は
果たして本当にマット・デイモンでいいんだろうか・・・
と僕は正直悩んでしまった。
まあ大半は面白かったからいいんだけどね。

そんな二人が今回も組んで作られた新作が
「インフォーマント!」。
実在の事件を元に描かれた大嘘つき男の話なのだ。

マット演じるマーク・ウィテカーは33歳の若さで
大企業の重役にまで上り詰めた超エリートだが、
自分の仕事上での失策を取り繕うため、
嘘の上に嘘を重ねてFBIまで巻き込んだ大騒動を起こしていく。

その嘘は例えば「いやあ電車が遅れて」とか「渋滞にはまって」
みたいな簡単な嘘では、ない。
企業スパイ、世界規模の価格操作、電話盗聴、
横領、内部告発etc ぜーんぶ嘘なんだな。

映画を見ている我々は思わず嘘に笑ってしまうのだが、
その大きな要因は音楽だ。
マービン・ハムリッシュの手による軽妙なBGMは
何故か60年代のアメリカン・コメディ・ショウのようで、
劇中で本来なら重い出来事ですら
笑わせてしまうエッセンスとなっていて実に軽い。

映画として面白いかどうか、
それはスティーブン・ソダーバーグ、マット・デイモンの踏み絵として
各々見た後答えを出してください。
僕は・・・

12月、恵比寿ガーデンシネマ他で公開ということで。

staff| 09:09 | カテゴリー:

U2 in YouTube2009年10月26日

さっきまで世界16カ国でライブ・ストリーミングされた
U2のLA郊外パサディナ、ローズボウルでのコンサート。
デヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」をBGMに始まり、
終演後のBGMはエルトン・ジョンの「ロケットマン」と
宇宙ステーションのような巨大ステージに合わせた演出も心憎かったが、

ハイライトはアウンサンスーチー女史についてのメッセージを
大々的にフィーチャーした部分だった。
ビルマで自宅軟禁されている女史に捧ぐ」
そう、ボノは現軍事政権下のミャンマーとは言わず
ビルマと呼んだのだが、
アウンサンスーチー女史の写真がステージに大写しされ、
女史のお面を被った多くの人々が花道を歩く、
といった世界中の和平的民主化への強いメッセージ。
強い影響力をもつメガ・ロック・バンドとして
ここまでやり切るアーティストは稀有だし、
貴重でもある。

もう一方で
10万人近くを動員した野外ライブを
演奏も映像も完璧に生中継させることの出来る
バンドとしての実力の凄さを思い知った。
まだ再ストリーミングやってます!
エンターテインメントとしても勿論一流です!!

staff| 06:59 | カテゴリー:

ゼロの焦点2009年10月26日

過去にも映画化、テレビドラマ化され
時代を超えての人気を誇る
松本清張・超有名推理小説の最新映画化版である。

舞台は昭和32年、1957年。
新婚早々に失踪してしまった夫の捜索をする内に
意外な事実に直面、翻弄される新妻が主人公で
今回は広末涼子が演じているのだが、
共演する女優二人、中谷美紀と木村多江の演技が凄く、
それがこの作品のメインといって過言はない。

決して広末涼子が劣る訳ではないのだが
「ヴィヨンの妻」も素晴しすぎる松たか子の影に隠れていたし、
「おくりびと」は主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞は獲得しても
彼女の演じたヒロイン役には残念だけど注目は多くなかった。

今回も彼女は決して役不足ではない。
しかし、それを上回る中谷美紀・木村多江はまさに迫真。
馴染んだストーリーなのだけど、新鮮な感動すら受け取れる名演だ。
特に、木村多江は薄幸な役どころがハマリまくっており
思わず恋してしまいそうになる。
まあ、それだけ僕は単純なオッサンなんだろうけど・・・。

時代背景は今とはかなり違うけれど、
松本清張ならではの社会性に富んだ「ゼロの焦点」。
公開は11月14日。

ちなみに今年は松本清張生誕100年だそうです。


staff| 03:01 | カテゴリー:

E.YAZAWA ROCK2009年10月22日

昨日のTIFF東京国際映画祭で
招待作品として上映された
矢沢永吉のドキュメント映画「E.YAZAWA ROCK」を見た。

そして上映前に行われた奇跡の舞台挨拶!!
至近距離で目撃した矢沢永吉は
例えばJ-WAVE局内やライブ終演後の打ち上げ会場等で
挨拶させてもらった矢沢さんではなく、
本物のスーパースターE.YAZAWAだったのだ。

身に纏ったオーラのなんという強さ!
そして劇場内に充満したスターへの凝視する観客のまなざし!!
20分ほどだったが、
完全にロックオンされた僕もエーちゃんから視線を外すことは無かった。


さて本作「E.YAZAWA ROCK」は
ここ数年の彼のライフ・ドキュメントでもあり
ライブ・ドキュメントでもある。

エーちゃんクラスだと秀作TVドキュメントも多いが
これは、まぎれもなく映画だと感じる内容の中心は
彼の独白、そして数々のライブ名場面。

今から10年前、現日産スタジアムで行われた
50歳バースデー・ライブでのハイライト、
『I LOVE YOU, OK』の途中で
感情がこみ上げ絶句、涙を流し歌えなくなったエーちゃんに
僕も客席で泣かされたのだが、
それがフィーチャーされているだけでも
僕は大勢の人に本作を見てほしい!と思った。

そして一言一言が名言と言える独白には
教えられることが山ほどある。

やっぱりエーちゃんはスーパースターなのである。

11月21日公開!!

staff| 08:57 | カテゴリー:

SOUL RED 松田優作2009年10月20日

これは松田優作初の公式ドキュメンタリー映画。
今年は没20年、生きていれば60歳ということだ。

彼が『太陽にほえろ』でレギュラー・デビューしたのは1973年。
以降70年代は体を張ったアクション俳優、
そして80年代に入ってからは
感情のさらに内面の僅かな動きにまで芝居に拘る役者となり、
1989年、その両面が見事に融合した『ブラック・レイン』が
残念ながら遺作となってしまったわけである。

本作はアンディ・ガルシア、香川照之、吉永小百合 等
共演歴のある俳優・映画関係者から
松田優作を尊敬してやまない、
例えば宮藤官九郎、浅野忠信、中村トオル 他
そして二人の息子のインタビューまで織り込みつつ
彼の名場面やTV出演時の数々が映し出されていく。

世代的にドンピシャな僕は
それぞれの作品の公開当時を懐かしく思い出しつつ、
改めて俳優・松田優作の狂気に近い迫真の演技から
底に滲む恐怖心まで蘇らせたのだ。
何たる存在感!そしてストイックな男臭漂うカッコよさ!!
そしてなんという怖さ!!!

それはジャック・ニコルソンやロバート・デニーロにも通じる
選ばれた役者のみが持つオーラと言って良い。

新宿ピカデリーでは11月6日まで
松田優作の名作が1000円で上映されているそうだ。
ちなみに今週は『家族ゲーム』。
これも大好きな映画だったなあ・・・。

SOUL RED 松田優作
11月6日公開です。

staff| 07:06 | カテゴリー:

森山直太朗2009年10月17日

昨夜は直太朗君の全国ツアー・ファイナル@NHKホール。
彼のライブを見るたびに「一流なアーティスト」と実感するほど、
そのクオリティは高いし、かと言ってストイック過ぎずにお茶目だし、
まさに泣き笑いの2時間40分だったなあ。

ステージ上は勿論、終演直後バックステージで会った直太朗君は
カッコ良くって溌剌としていて元気をもらえた。

新曲リリースに併せてJ-WAVEの番組にも色々と出てくれるので
そちらもお楽しみに!

ツアーも終わったからセットリストを載せておきます。

森山直太朗コンサート・ツアー2009
「どこまで細部になれるだろう」

10月16日(金)NHKホール
・どこまで細部になれるだろうのテーマ
・故郷
・ 君は五番目の季節
・生きとし生ける物へ
・明けない夜がないってことを明けない夜に考えていた
・花
・夏の終わり
・やさしさ
・星がキレイな夜だから
・高校3年生
・愛し君へ
・涙
・太陽
・風曜日
・Q.O.L
・今が人生
・生きてることが辛いなら
<アンコール>
・グングルパーニャ
・さくら(独唱)
・手紙

staff| 02:11 | カテゴリー:

16分間プラスロスタイム2009年10月07日

16分間プラスロスタイム5分の
因縁の再開試合だったが、
バス26台で1000人のツアー参加者!!

武蔵小杉を出発する前には
フロンターレの女神、木口美和子ちゃんも
バスを回ってご挨拶!超カワユイ・・・

結果はご存知のとおり。
鹿島に圧倒されたけど、なんとか逃げ切ったフロンターレ!!

風が強くて寒かったが試合中は雨も止んで、
天は両チームのサッカー・ファンの味方だったのだろう。

勝っても負けても、サッカー観戦はスタジアムでの生が一番!!
というのが、この日の結論です。

staff| 14:54 | カテゴリー:

アンヴィル2009年10月02日

アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜
これは全く売れないキャリア30年のバンド・ドキュメンタリー。
通常の人物ドキュメンタリーって成功者の素顔を追うものだが、
知名度の限りなく低いカナディアン・ヘビメタ・バンド、
アンヴィルが本作の主なのである。

80年代ヘビメタ・ブームの時には
世界中で相当期待されていた(らしい)バンド、アンヴィル。
メタリカやモーターヘッドやガンズからも賞賛されていたのだが、
商業的に成功したことは、ない。
すでに普通に家族もあって、
生活のため安いバイト仕事もこなす50代のおっさん二人。

それでも自分達の可能性を信じて、
バンド活動を細々と続けている彼らの悲哀と
本格的なバカっぷりが愛情をもって描かれているのだ。

何が凄いって彼らが持つ自身の音楽への自信。
ルックスも時代性もお世辞にもあるとは言えないが、
そんなことに彼らはお構いなしだし、
バンドを始めた高校生時代と全く変わることのない
純粋なロック・スターへの憧れを100%持ち続ける二人は
滑稽にも見えるが、本人達は真剣だし一途。

だから彼らは一縷の望みに賭けて
借金してでもアルバムを作り、ツアーもするのだ。
そして当然のように待ち受けている現実。
1万人客が来ると言われてステージに立つと
迎えてくれたのは174人・・・。
みたいな、もう笑っちゃうしかない日々なのだが、
おっさん達は歩み続けるのである。

ということで、題材はヘビメタ・バンドだけど、
ミッキー・ローク主演の「レスラー」に極めて近い感覚の
おっさん人生ドキュメント
なんかイベント付試写会もあるようで、気にしておいてください。

公開は10月24日です。


(C)Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL


staff| 01:21 | カテゴリー:

負けてもフロンターレ!2009年10月01日

サッカー・アジア王者への道は今年は閉ざされた・・・
まあ僕が名古屋まで応援に行ったからって勝てる訳ではないし
勝負というくらいだから
負けるのもサッカーである。

とりあえず「いば昇」の櫃まぶし で満腹になったから良しとしよう!

フロンターレ特集のサッカーキング、よろしければご覧ください!
日曜は等々力でホームゲーム、
来週水曜日は、あの鹿島戦の続きです!!


staff| 01:59 | カテゴリー:

バックナンバー