Being Juliaが「華麗なる恋の舞台で」2006年11月30日

今週の洋楽大物コンサート・ラッシュ。
ビリー・ジョエルは全曲歌えるほどのヒット感満載ライブ。
見た目は大分変ったけど、57歳であれだけ現役なのは凄い!
僕は今夜も行きます、東京ドームへ。

などど、またまたベテランに感心したのだが、
今回ピックアップした「華麗なる恋の舞台で」は
現在48歳のバリバリ女優アネット・ベニングの主演作だ。
今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされたことで興味をもった人も
映画好きならいるだろうね。

舞台は1938年のロンドン。主人公は人気舞台女優ジュリアという設定だ。
ほぼ実年齢の少しくたびれ始めた女優を演じるって、
どんな気持ちなのかが気になるが、それはさて置き、
物語は親子ほども年の違うアメリカ人青年からの求愛を受けて
不倫に突っ走るジュリアの感情の大きな起伏とともに進んでいく。

男を手のひらで転がすつもりが、逆にメロメロになり、
ちょっとしたことでも嫉妬してしまう熟年女優ジュリア・・・。
となると当然のように青年は若い女に走るのだ。
それも相手が野心たっぷりの新人女優となれば、
心中穏やかな訳がないのに、平然を装い、
二人にとんでもない復讐計画を着々と進めていく。
といっても基本的にはコミカルな作品なので安心して楽しめる。

派手な作品でも、超大物が出ているわけでもないが、
ジェレミー・アイアンズ扮する旦那の劇場経営者を始め、
登場人物のキャラクターが面白くて、物語も飽きが来ず良く出来ているし、
まさに大人の為のエンターテインメント映画と呼んでいいだろう。
作品イメージもあって試写室はベテランの方が多く、
きっと公開されても同じように諸先輩方に支持されるんだろうなあ、
と思った「華麗なる恋の舞台で」。
アカデミーはあの「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンクが取ったけど、
顔の小じわなど気にせずに、堂々と振舞う今回のアネット・ベニング。
ノミネートが相応しい流石の演技はお勧めです。

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ウィル・スミス「幸せのちから」2006年11月28日

最後の数分に感情を溢れさせる為の、
辛い辛い、しかし耐えて耐えて頑張る時間・・・。
そんな映画がウィル・スミス主演最新作「幸せのちから」だ。

最近とても多い「実話に基づいた物語」の本作、
舞台は1981年のサンフランシスコだ。
医療機器のセールスマンをする主人公は
機器が売れまくり幸せになるはずだったのだが、
世の中そう甘くは行かず、税金も家賃も滞納し続ける始末。
奥さんは愛想をつかして出て行ってしまい、
5歳の息子と悪戦苦闘を繰り返す。

最後のチャレンジとばかりに、一流証券会社の無給インターンになるのだが、
試練は続き、遂には住む家まで失ってしまうのだ。
息子を連れて地下鉄の構内や教会のシェルターの世話になるどん底の日々・・・。
それでも主人公は諦めず頑張るのだ。
作品の宣伝コピーのひとつは
「全財産21ドル。こんな生活から抜け出そう!」なのだが、
見ていてホントに辛いんだなあ、これが。

こんな状況を救ってくれるのは主人公の最愛の息子の存在で、
演じているのはウィル・スミスの実子だ。
資料によるとコネではなく、
ちゃんとオーディションを受けた結果でのキャスティングだそうで、
彼の無邪気さが映画を観る者に希望を与えてくれる。
しかしウィル・スミスの本作での髪型は見事なまでに80年代でダサく、
それに併せた彼の演技はリアルでこれまた見事の一言!

そして訪れるクライマックス、
試写室のあちこちからすすり泣く音が聞こえてきたし、
両隣とも目をこすっていたなあ。

公開は来年1月27日!
是非チェックしておいてください。

STAFF| 02:40 | カテゴリー:

秀作「ア・グッド・イヤー」2006年11月22日

いよいよエリック・クラプトン東京公演が始まった。
J-WAVEイチのクラプトン・フリークを自認していた僕のような
コア・ファンでギター好きは喜ぶセット内容だが、
ヒット曲を期待していくとイメージ違うかも・・・
それにしても先週の「硫黄島からの手紙」ワールド・プレミアでの
クリント・イーストウッドといい、武道館のステージに立つ巨匠たち。
みんな年齢を超越していてホントに尊敬します。

さて、そんな巨匠の一人、リドリー・スコットの新作が「ア・グッド・イヤー」。
「ブレードランナー」「ブラック・レイン」「エイリアン」「テルマ&ルイーズ」
「ハンニバル」「キングダム・オブ・ヘブン」そして「グラディエイター」etc
カテゴリーに囚われない名作・ヒット作を作り続ける69歳!!

そんな彼があの暴れん坊ラッセル・クロウと再び組んで創った本作は、
南仏プロヴァンスの風の音がとても心地よい秀作だ。

ラッセル・クロウ演じる主人公はロンドンの金融界で活躍するトレーダー。
利己主義で金至上主義、休みもとらず野心と自尊心が支えという厭な奴だ。
しかし彼も幼い頃はプロヴァンスに暮す叔父と
伸び伸びと生きる純な少年だった。
疎遠になっていた叔父の死、そして広大な屋敷とブドウ畑の相続権があるという
連絡を受けた仕事中毒の彼は、嫌々ながら南仏に飛び、
屋敷も畑も高値での売却を試みる。しかし!・・・  と話は展開していく。
ここで主人公は人生を豊かに生きる別の道を知っていくのだが、
どのように進むかはお楽しみに。

ラッセル・クロウもいつも通り頑張っているのだが、
なんといっても良いのが主人公の叔父役として回想シーンで度々登場するアルバート・フィニー。「ビッグ・フィッシュ」でも本作同様、回想シーンで物語をリードしていく父親役で主役を食う名演技を見せていたが、
今回も怪演でインパクトが強い。
だからか見ていて「ビッグ・フィッシュ」に近い印象を持ったなあ。

あと、本筋と関係ないことで気になったことが一つ!
ウディ・アレンの「マッチポイント」で主人公が暮す舞台となったロンドンの高級マンションがあるのだが、多分同じ部屋が本作でも出てくるのだ。
こういう事って映画を多く見ている僕も初めての経験。
いっぱいマンションはあるはずだが、なんでまたリドリー・スコットとウディ・アレンは同じ部屋(多分)で撮影したんだろう・・・

仕事と都会に疲れている人は見ることをお勧めします。
といって来年春公開なんだけどね。早すぎる?

STAFF| 03:18 | カテゴリー:

ボンドはボンド「007/カジノ・ロワイヤル」2006年11月17日

6代目ジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグについては、
公開前に色々と不安視もされていた「007/カジノ・ロワイヤル」。
確かにショーン・コネリーやピアース・ブロスナンの印象は強力だし、
ルックス的にもマッチョ系なダニエル・クレイグが
一般的なボンドのイメージではないかもしれない。

しかし!不思議なもので、作品が面白ければ
見ているうちにそんな不安は無くなるものである。
「007/カジノ・ロワイヤル」は
いつも通りにテンコ盛りで、グローバルで、陸海空で、ちょっとHで、
いつも以上に今風にバイオレンスで、活劇らしい超娯楽作だった。
2時間半はちょっと長いけどね。

多分二人で見に行く人が大半な本作、
あまり真剣にストーリーを追う人はいないと思うが、
基本的に荒唐無稽なシリーズなので、
こういう作品は相方もあり得ないことを楽しんで見れる人のほうが絶対いい。
だって主人公は絶対誰かに裏切られるし、だけど絶対死なないし、絶対・・・
と、結末はわかりつつ、安心してドキドキ出来る映画って大事でしょ。
まあタイトルが示すように、ポーカーについての知識を持って臨むと良いかも。

これで彼ダニエル・クレイグ版ボンドがシリーズ化するかどうかは
本作のヒット具合にかかっている。どうでしょう?
しかし、ボンド・ガールのエヴァ・グリーン、
「キングダム・オブ・ヘブン」のときも思ったが、
及川奈央似だったなあ・・・。

「硫黄島からの手紙」のあとだけに、こんなんで勘弁してください。
みんしるがキチンと書いてくれています。

STAFF| 14:16 | カテゴリー:

「硫黄島からの手紙」2006年11月13日

見終わって僕は固まってしまった。
色々な意味であまりにも重い。
このブログを書くことさえ悩んだくらいだ。
しかし、絶対見て欲しい作品に間違いないし、
今後いかに前向きに世界平和を願っていくかが大事だと
真剣に考えさせられた。

硫黄島からの手紙
これは言うまでもなく硫黄島2部作の2作目として
アメリカ人クリント・イーストウッド監督が
アメリカの映画会社と製作したアメリカ映画なのだが、
キャストの大半は日本の俳優達だし、
台詞も一部を除いて字幕を必要としない日本語。
そして何より作品を貫く精神的な部分が紛れもなく日本映画だった。
それも見事としか表現の仕様のない程の力作だ。

さてこの映画、主人公は渡辺謙演じる有能な指揮官だが、
物語の主役は、二宮和也演じる、ごく普通の22歳青年兵士だ。
ホントに何の変哲もない、突っ張りながら周囲に不平ばかり言っている
気弱な、どこにでもいそうな青年。
彼は陰口の多さで上官達から目を付けられるし、
ビビリだし、あまりに不恰好。
しかし、だからこそ戦場に駆り出されてしまった等身大の男子から、
戦争の惨さ・辛さが身に沁みて伝わってくる。
戦争は人を選ばず、誰をも兵士に仕立て上げ、当人も家族も
不幸と恐怖のどん底に連れて行ってしまうという現実が恐ろしい。
そう、太平洋戦争は好戦的な兵士だけでなく、
誰もが巻き込まれてしまったのだ、という事を訴えかけてくる。


僕は戦争を知らない。
勿論現実のこととして身の回りで起きて欲しくないし、
その意味で知りたくもない。
しかし、たった数十年前の事実として日本は多くの国と戦争し、
同胞は勿論、世界中で多くの犠牲者を出した。
だからこそ、この映画で描かれている硫黄島の戦いでの
日米併せて2万6千人余という戦死者も全体の一部でしかない
という事実が更なる重圧となって僕を黙らせる。

普段は無意識に避けてしまっている日本の過去と向き合うことは
勇気も根気もいることだが、
この映画を見たことで少し前に進めただろうか・・・

STAFF| 14:25 | カテゴリー:

ハマった!「僕は妹に恋をする」2006年11月09日

これは600万部もの大ヒットコミックの映画化で、
主役はマツジュンこと松本潤。
つまりは女性の方たちには期待の作品であろうし、
そして僕のようなオッちゃんは見る予定に入れないはずなのだが、
見終わって意外なほどハマってしまったのだ。
試写室で号泣している30代男子もいたしねえ。

主人公は高校3年の男女の双子。
その兄役がマツジュンで妹役は榮倉奈々(超カワユイ)。
この美形二人の、禁断の愛の行方を描いているのだが、
主な登場人物は彼らを入れて基本4人の高校生のみ。
他には母親役の浅野ゆう子くらいしか台詞が無いのだ。

主役二人による長回しも多く、舞台劇のような濃密な2時間。
見る者の感受性はティーンエイジャーのように純化されていき、
本来ありえないはずの物語にドンドン引き込まれていく。
そして涙涙のラストへと・・・。

こういうのを映画マジックと呼ぶのだろう。
冷静に醒めた目で見るつもりでも、無性に気持ちを高ぶらせる本作
ARASHIのファンでなくても見てください。

STAFF| 03:26 | カテゴリー:

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