まさに西欧大衆娯楽作「カサノバ」2006年03月28日

日本でもマゲ物の大半は娯楽作なように、洋画も時代劇の多くは娯楽モノ。
意外とここを誤解している人って多い。
例えば僕もハマッた「プライドと偏見」を気難しい文芸作品と勘違いして、
敬遠している方は是非誤解を解いて,DVD化されたら見てください。

そしてこのカサノバ
過去にも何度も映画化されてきた、普及の「プレイボーイ」物語を
今回監督したのは「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」で知られるラッセ・ハルストレム。この2作品とも好きな僕は無条件で初回の試写に行ってしまった。

資料によると実在の彼は2メートル近い長身で、かつ彫刻のようなビューティフル・ボディの持ち主だったそうで、さらに知的でウィットに富んでいてモテ男君の条件を全て持ち合わせていたそうだ(ホントかね・・・)。ちなみに物知らずの僕はカサノバが実在の人物だったことを今まで知らなかった・・・

そんなカサノバを演じているのはヒース・レジャー。
「ブロークバック・マウンテン」では超テキサス訛り英語だった彼を始め、
台詞は全員普通に英語なのだが、舞台は1700年代のヴェネチア・・・。
まあアメリカ娯楽映画だからその辺は気楽に見ましょ。

さて本作の見所はなんといってもヴェネチアでの完全ロケーションによる映像美だ。プレイボーイのカサノバが背徳行為の罪で逃げ回る冒頭のシーンから、水の都も魅力満開!
登場人物たちの衣装や室内装飾も素晴らしく、東洋人にとっては未知の世界に
いとも簡単に2時間連れて行ってくれるだけでも、この映画を見る価値はある。

役者陣も、この手には欠かせないジェレミー・アイアンズや、オリバー・プラットなど男優たちが笑える好演技でリードしてくれるし、
超判りやすい恋愛ドタバタ劇は時代を超えて親しみやすく人気を集めるわけだ。

ラブコメといっては失礼かもしれないが、
それくらい気軽に楽しめる大衆演劇映画「カサノバ」。
6月の公開まで待っててください。

STAFF| 07:26 | カテゴリー:

番外編 モテモテなラティーノ「フアネス」果たして日本では・・・2006年03月21日

ミュンヘンに行った。あの映画ではなくドイツへ出張で・・・
日中の最高気温0度!の日もある寒さは半端ではなかったが、ミュンヘンは
歴史の重みとモダニズムが同居する中々雰囲気のある良い街だった。

今回のドイツ行きの目的は6月に日本デビューするコロンビア人男性シンガー、
フアネスのライブ&パーティ。
僕はフアネスのことは全く知らなかったのだが、
彼は既に世界で600万枚以上のCDを売り上げているスター歌手。
米タイム誌が選んだ「世界中で最も影響力のある100人」、
米ピープル誌の「世界で最も美しい50人」に名を連ねている程のセレブだった。

実際会ってみるとアントニオ・バンデラスを若くしたような、かなりのイケメン君で
身長170センチ程と日本人にも親しみやすいサイズの礼儀正しい33歳。
これだけでも各地で女性に人気があるのが頷けるし、早めにチェックすることを薦めます。

さてチケットが当然のようにソールド・アウト!となっていたライブは、
ちょうど幕張メッセのような1万人サイズのスタンディング会場で金曜夜8時から行われた。
観客の中にはコロンビア・メキシコの旗を振る中米の人達も混じってはいたが、
ほとんどは地元の若い大人のドイツ人。
ドイツでもフアネスの知名度・人気はかなり高く、地元のメディアも密着取材を敢行していた。

肝心なフアネスの音楽といえば超判り易いラテンフレイバーのポップ・ロックで、すぐ覚えられる。そして男っぽいバンドを従えてストラトを弾きまくりの2時間強のコンサートだったが、
ミュンヘンの観客はひたすら豪快にビールを飲み続け、タバコを吸い、ハイテンションで一緒に歌いながらと、まるでサッカー観戦のように大興奮!これにはマジで圧倒されてしまった。
それだけ彼はドイツ人からも愛されているのだなあと実感したのだが、スペイン語でコミュニケートするフアネスにドイツ語で声援を送る観客たち。言葉の壁はここには無かった。
ステージ上ではワイルドで実物以上に大柄に見えるスター振り、しかし実に気さくなフアネスに会えてミュンヘンまで行った甲斐があったなあ、と実感している。

余談だがコンサート会場でのドリンク・カップのリユースは徹底されていて返却すると1ユーロ戻ってくる。ワールド・カップでドイツに行く方は覚えておいてください。

機中でまた「プライドと偏見」を見て泣いたJ-WAVEのヒロシでした。

STAFF| 10:34 | カテゴリー:

400年前の「ニュー・ワールド」は緑の世界2006年03月14日

アメリカ大陸は15〜17世紀に新大陸と呼ばれ、ヨーロッパ諸国が先を競って海を渡ったことは学生時代に世界史で習ったなあ。

さてこの映画はイギリスからの開拓者達と北アメリカ・ヴァージニアのネイティブ・アメリカンの対立の中から生まれた恋愛物語。
ヨーロッパ人達はどうしても侵略者として悪人として描かれるわけだが、彼らも色々な事情を背負って海を渡ってきている。 ゆえに物悲しいのだ。
その中でも特に陰のある主人公は元々眉毛が八の字なコリン・ファレル。彼の表情は終始悲しみに満ち溢れている。
長い船旅の末辿り着いた地で、主人公は最初コミュニケーションも取れなかった少女に言葉を教えるうち恋に落ちるのだが、彼の心の傷は彼女の無垢な愛を素直に受け入れる余裕を持たせてはくれない。そして様々な障害が物語を切なく進めていく・・・。
といった内容で登場人物たちの行く末にも勿論興味は沸くし、様々なサプライズも隠されている。
そのヒロインとなるネイティブ・アメリカンの少女役は若干15歳!の新人。インディオの血を引くクオリアンカ・キルヒャーが演じているのだが、この作品は彼女が一番といっていいほど、見事な演技が光っている。

そして更に素晴らしいのは、緑溢れる大自然の中で時間がゆっくりと流れていく様を見事に演出している点。400年前の自然を再現してくれる映像風景は見る者のα波を引き出してくれる。
たまには自分の時間軸を変えてみるのもいいなあ、と僕は思ったのだった。

今週はなんといっても挫けるな王JAPAN!のJ-WAVEのヒロシでした。

「ニュー・ワールド」は4月22日公開です。

STAFF| 07:33 | カテゴリー:

肩の凝らないアクション映画「ファイヤーウォール」2006年03月07日

昨日のアカデミー賞、僕にとってこの1年のBEST「クラッシュ」が作品賞!
そして見事な演技に感銘を受けたリーズ・ウィザースプーンが主演女優賞!
いっぱい映画を見ていたおかげで、受賞をとても喜べた。
思わず自分の書いたブログを読み返したりしてね。
しかし全体的には地味だったなあ・・・

さてアカデミー賞とは全く関係なくハリソン・フォードの新作を見た。
「スターウォーズ・シリーズ」「インディ・ジョーンズ・シリーズ」「逃亡者」「エアフォース・ワン」etcと何時の時代もちょっとカッコ悪いアクションが売りだったハリソン・フォード。

彼も今年でなんと64歳!しかし歳だからといって作風が変ることも無く、
今回もお馴染みのクライム・アクションで、ヨロヨロとしたカッコ悪い演技で楽しませてくれている。

役どころは今風で、銀行のセキュリティ部門の幹部。自らシステムを作り上げハッカーの侵入を防ぐITセレブなのだ。そんな彼が家族を人質に取られて、止む無く自身が勤める銀行にハッキングさせられるのだが、この手のお約束として、前半に苦しむほど後半での主役の反撃が生きてくる。

本気で傷だらけになりながら演じるハリソン・フォードは微笑ましくて憎めない。
難しいことや細かいことは気にせずに、
鄯-PodやGPS等これまた今時な小道具満載のお約束ストーリーは
皮肉ではなく、絶好のデート・ムービーだと思います。

ちなみにタイトルの「ファイヤーウォール」とは
内部ネットワークを、外部からの不正侵入から守る、コンピュータのセキュリティ・システムのことだそうです。

STAFF| 08:57 | カテゴリー:

感動的、だけど虚しい「戦場のアリア」2006年03月03日

これは第一次世界大戦下の1914年のクリスマス・イブに起きた実話ベースの物語。

ドイツ軍がフランス・スコットランド連合軍を攻め立てて
極度の緊張状態にあったフランス北部の最前線ノーマンズ・ランド
(解説によれば、両陣営の中間にある無人地帯)で、奇跡のようなことが起こる。
敵対するはずの兵士たちが、お互いのクリスマスを祝う歌声をきっかけに
挨拶をかわして交流をもち休戦。
戦士である前に名前も家族もある男としてお互い友情まで感じてしまうのだ。

ディテイルは映画用の演出としても、史実としてこんな素敵な出来事があったとは僕は知らなかった。しかし素敵だと思うのは平和な今だからで、当時の上官達には国家反逆としか映らなかったのだ。

この軍には記録の残らない、しかし民間人達によって証明された実話を元に、本作を監督したのはフランス人、そして各国の兵士はそれぞれの国の実力派俳優達が演じているので、ネイティブな英語・ドイツ語・フランス語が入り混じって話しは進む。

「戦争が終わったら飲みに誘ってくれ・・・」劇中こんな会話を交わす兵士たちは感動的だが、実に虚しい。その虚しさが印象に残る「戦場のアリア」は、わずか90年前に起きた戦争の悲惨さを訴えてくれる。
公開は恵比寿ガーデンシネマシネスイッチ銀座と単館系の2大劇場!
これだけでも映画好きには刺さる情報だと思います。

この話とはまったく関係ないけど明日Jリーグ開幕!
ヴェルディが1年で昇格できるよう応援します!!
国立競技場にGO!!

STAFF| 08:28 | カテゴリー:

ブラジル・サッカーの強さの源「GINGA/ジンガ」2006年03月01日

やっぱり俊輔とヒデはレベルが違う!
と昨夜実感した人も多いだろうなあ。
そんな人たちに是非見て欲しい「GINGA/ジンガ」。

これは様々なブラジル人たちにとってのサッカーとは何か、を描いた
オムニバス・ドキュメンタリー映画だ。
その主人公たちは・・・
仲間内では天才といわれながらプロ・テストになかなか合格できない男。
お菓子屋さんを夢見ていながら、連続リフティングの記録を持つほどの女子。
アマゾンの奥地に住み、片道4時間かけて試合に出かける青年たち。
交通事故で片足を失いながら、家族のためにもサッカーを続けようとする男。
結果的にレアル・マドリードの一員となるロビーニョ etc

彼らは皆生活の中心にサッカーがあり、
それぞれの関り方でサッカーへの愛情を表現してくれる。
そしてボール・テクニックは一様に凄まじく上手い!

こんな人たちの頂点に君臨するセレソン=ブラジル代表は
強くなければ意味がないし、事実強い。
その強さの根源をこのドキュメントは示してくれる。

ワールド・カップ・イヤーなだけに今後もサッカー関連映画は
続々と出てくるだろうが、「GINGA/ジンガ」もお忘れなく!
「GINGA/ジンガ」の意味は?・・・映画を見て感じてください。

渋谷Q-AXシネマでGW公開です。少々お待ちを・・・

STAFF| 05:52 | カテゴリー:

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