邦題は「スタンド・アップ」2005年11月29日

セクハラ訴訟がテーマなのだ、この実話を基に作られた作品は。
原題はNORTH COUNTRY、北ミネソタが舞台だ。

夫の暴力に耐えかねた主人公(シャーリーズ・セロン)は2人の子供を連れて北ミネソタの実家へ身を寄せる。そこで十分な収入を得て自立するために鉱山での仕事を選ぶのだが、待っていたのは男達の好奇な視線と露骨なセクハラだった・・・。

こんなシリアスな導入部からして重いのだが、作品自体とても丁寧に作られていて見る者をストーリーの中に引き込んでいく。そう、第三者でいられなくなるのだ。

さてこの映画でシャーリーズ・セロンはアカデミー主演女優賞受賞がフロックでなかった事、本格演技派な事を教えてくれる。
ルックス重視の美形な役ばかりだった彼女が「モンスター」で見せた汚れ役の演技は記憶に新しいが、そんな彼女が今回挑むのはルックスがいいばかりにパワー・ハラスメントのターゲットになってしまう役。なんか皮肉だね。
こういった役はよほど内面がしっかりしていないと演じるのも大変だと思うが、
実生活でも10代の頃、酔って暴力を振るう父親を母親が正当防衛で射殺してしまった、という過去を乗り越えた彼女自身の生い立ちを知ると納得してしまった。

他にもシシー・スペイセク、フランシス・マクドーマンドと二人のオスカー女優を始め名優揃い・名演揃いの本作、なぜ邦題が「スタンド・アップ」なのか見ると納得します。
真面目な気持ちで見てください。お薦めします。

東京ヴェルディの降格ショック、しかし前を向こう!のJ-WAVEのヒロシでした。

2006年1月公開です。

STAFF| 08:27 | カテゴリー:

「スキージャンプ・ペア」は究極のドキュメント・パロディ!2005年11月25日

これはそう、あの大ヒットDVDが生んだ産物だ。
まさか映画にするなんて、凄い!アホだ!尊敬します!

一時期HMVに行くと必ず店頭上映されていたスキージャンプ・ペア
シリーズ合計で40万枚も売ったそうだが、
この競技が実存して命を賭けた親子がいた!というドキュメント・パロディなんだな、これは。

競技が生まれた瞬間からトリノ・オリンピックでの決勝戦までを描いた本作の作りはまるでプロジェクトXのようで、谷原章介がナビゲーターを務めている。
そしてあのゴールド・メダリストや、あの「元気ですかーっ」氏までが、
この超ナンセンス(勿論ほめ言葉です)な映画に真面目に付き合っている。

試写室は終始「くっくっくっ」といった笑い声が漏れ続け、
僕もゲラゲラではなく「へっへっへっ」と笑い続けた。

ニュース番組に象徴されるように最近世の中はホント暗いので、
こういうお馬鹿なエンターテインメントは大事だね。

長さも80分とちょうど良いし、真面目な悪ふざけに付き合ってみてください。
公開は来年、シネマライズです。

J-WAVEのヒロシでした。

STAFF| 07:43 | カテゴリー:

もうひとつのお薦め「ロード・オブ〜」2005年11月17日

先週実施した「ロード・オブ・ドッグタウン」M+試写会。参加された方たちのアンケートを見て、とても評価が高かったので嬉しかったなあ。
この映画をランデブーの千葉大樹君に薦めていたら「ロード・オブ・ウォー」もとても面白いですよ、と逆に薦められて見に行った。
確かに良く出来ていて映画好きな人に薦めたくなる作品だ。

実話ベースで、武器商人の実態を赤裸々に描いているのだが、
逆説的な表現による究極の反戦・反銃器映画なのだ、これは。

紛争がおきれば、そこには武器ビジネスが嫌でも繁盛してしまい、それで大儲けする奴らは確実に存在する。そんな許せない最低野郎をニコラス・ケイジが演じているのだが、主人公にもそれなりの言い訳があって、その言い訳が主人公の一人語りという形でストーリーをリードして行く。

この手の物語の宿命として、主人公や彼を取り巻く人々は色々と破綻していくのだが、とても冷徹に淡々と描かれているので、見る側が感情移入することはない。 それだけ作り手は主人公の生き方を否定しながら演出したことが伺われる。

よって感動は無いが、世の中の矛盾について考えさせてくれる力作「ロード・オブ・ウォー」。
「パチンコッ!!」ではないニコラス・ケイジを見てください。

昨日の国立で大声を出して俊輔の応援をして喉が痛い
J-WAVEのヒロシでした。

STAFF| 09:17 | カテゴリー:

「プライドと偏見」は極上の純愛映画!2005年11月11日

久しぶりに純愛モノの傑作に出会った!
「プライドと偏見」大絶賛!!J-WAVEのヒロシです。

この作品は18世紀末に英国の女流作家ジェーン・オースティンの手により創作されて以来、多くの英国女性たちに読み継がれてきた小説「高慢と偏見」の映画化。
僕は知らなかったが、この「高慢と偏見」を現代版に仕立てたのが「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズだったそうだ。まあ、全く違うストーリーだけどね。

舞台は当然18世紀末、つまり200年以上前のイギリスの田舎町。
階級制度で厳然とランク付けされていた当時は、家柄の違いは今以上に恋愛には致命傷だった時代だ。  
といってもこれは決してシリアスな映画ではない。

主人公となる次女(キーラ・ナイトレイ)を始めとする5人姉妹達そして彼女達の母親は、玉の輿な花婿探しに夢中!というのも当時は女性に相続権がなく、父親が亡くなったら娘達は路頭に迷うことになるからだ。
この家族の前に現れる2人のイケメン大金持ち独身男性!と姉妹達の恋模様がメインなのだが、これがホント面白い!

男にはプライドが、そして女には偏見が素直な恋愛の邪魔をして、簡単に人を愛せない。
この映画はそんな普遍なテーマを、軽すぎず重くもならず描いてくれる。
さすがに数多くのヒット(ラブ・アクチュアリー、B・ジョーンズ・シリーズ等)を作り出したイギリスの映画制作会社「ワーキング・タイトル」の作品なだけに、笑いのセンスもよいし、泣き所もしっかり押さえている。
脇役たちの人物描写も見事だし、
加えてまるで美術品のような田園風景や建造物をフィーチャーした、
オール・イギリス・ロケの映像も見所だ。

僕は恋愛映画をこんなに楽しんだのは久し振り。
いい映画に出会うとホント幸福感を味わえることを実感しました。
1月14日公開!とにかくお奨めします。 

STAFF| 11:24 | カテゴリー:

「フライトプラン」でヒステリックにサスペンス?!2005年11月06日

火曜日は「イン・ハー・シューズ」、水曜日は「ロード・オブ・ドッグタウン」と本気でお奨め作の試写会が続く今週のJ-WAVE! 当選された方はお楽しみに!!

さて本題、ジョディ・フォスターの主演最新作「フライトプラン」を見た。 
前作「パニックルーム」は個人的にはチョット肩透かしだったし、全米では批評家達から辛口に論ぜられたとも聞いて過大な期待をせず試写に臨んだ。
そして結論は・・・ドキドキもので面白かった! 
結末をしゃべりたーい!!(勿論言いませんが)

航空機設計士の主人公カイル(Jフォスター)は突然亡くなった夫の棺と共にベルリン発ニューヨーク行きの最新型ジェットに乗る。 すると高度1万メートルの上空で、同乗したはずの6歳の娘が姿を消してしまう。 しかし娘が機内に存在した証拠がなく、誰も娘を見ていないという・・・ と始まるサスペンス。

機内中を巻き込んで展開する本作は数あるエアパニック・アクション・サスペンス同様、典型的ハリウッド娯楽大作。 しかし、どんなジャンルでも劇中ではいつも一生懸命というのがジョディ・フォスター印なのだ。彼女は今回も100%のエネルギーを注いで、かなりヒステリックな迫真の演技をみせている。実生活でも2児の母だからこそ、必死で子供の行方を探すという役どころは今のジョディ・フォスターにはハマリ役ということか。
 
最新の超大型機内のセットは綺麗でリアルだし、カメラワークも観客を乗客の目線に追い込んでくれて、音の使い方も含めて、とっても今どきな作風は見る者を裏切らない。
1時間40分強という程よい長さもあって、ダレずに最後まで魅せてくれる本作。
公開は来年1月下旬予定なので、ネタばらしに気をつけてね。
ということで書き過ぎ注意!今回はここまで。

KINGカズの活躍を祈るJ-WAVEのヒロシでした。

STAFF| 10:20 | カテゴリー:

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