おとなの恋の測り方2017年05月24日

フランス産だとラブ・コメも社会性を帯びた秀作になるという見本のような本作。

2011年「アーティスト」でアカデミー主演男優賞を獲得した
名優ジャン・デュジャルダンが主演なのだが、
実身長182センチの彼が違和感なく136センチの低身長男を演じてくれる。
先端技術のおかげだよなあ。

人はみんなコンプレックスを持ち、恥じたり嘆いたりする訳だが、本作の低身長主人公も周囲の無神経で好奇な態度に散々苦しめられている。
そんな彼と、恋に落ちたバツイチ女性弁護士の行ったり来たりを絶妙に描いてくれる本作。
試写を見ながらフランス以外ではこういう題材の、踏み込んだラブ・コメなんか作れないよな、とシミジミ思った。

おとなの恋の測り方
6月17日(土)より全国ロードショー

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(c)2016 – VVZ PRODUCTION – GAUMONT – M6 FILMS

staff| 17:08

テレビ局の映画2017年05月22日

奇しくも同じ6月10日公開の
テレビ局製作の話題作2本を見た。
まったくタイプは違うけれど、
地上波テレビで放送するのはちょっと・・・
というハードな内容の映画だ。

まず「22年目の告白−私が殺人犯です−」。
藤原竜也、伊藤英明 他による
狂気に満ちたクライム・サスペンス。

時効を迎えた連続殺人事件の犯人が名乗り出て
大がかりな記者会見を行うところから始まるのだが、
予測不能・意外な展開は勿論、凶悪性・衝撃性もかなり重度で
日本の大作映画もここまで表現するようになったのか、
と ときどき薄目でハラハラしながら見終わった。
さすが企画・制作プロダクションはROBOTだった。

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(C)2017 映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」製作委員会 


そして「昼顔」。
2014年夏に放送された連続ドラマ
『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』の後日談。

オフィシャル・キャッチコピーは
「昼顔」衝撃の結末
決して出会ってはいけない二人の、
運命の歯車が動き出す――

何がどうなって、そしてどうなるのか・・・
しゃべりたいけれどネタばらしになるので控えますが。
上戸彩と斎藤工。
この二人が演じる不倫カップルが、
単純な結末を迎える訳がないのである!

二人ともクズだと思うけれど、
この手の物語での男は女性の添え物でしかない。
ああ情けない・・・。
僕はこの映画を、それも平日の昼間に
どんな人々が見に行くのか、それが知りたい!!

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(C)2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社

staff| 14:38

ゴールド 金塊の行方2017年05月16日

これが実話だと思うと、
とんでもない事が起きていたんだなあ、
と驚かずにいられない本作。

金=ゴールドは人々の平常心を奪うんだね。

主役を演じるのはマシュー・マコノヒー。
「ダラス・バイヤーズクラブ」では
HIV感染者役ということで激やせし、
アカデミー主演男優賞まで獲得した彼。
今回は醜くブヨブヨに肥え、額も後退しまくった
クセたっぷりな実在の人物を演じている。

しかしアメリカン・ドリームをモノに出来た人間は
ごく少数だと思い知らされる内容の本作。
僕は映画の行方に何度も騙された。

よく出来た「ゴールド 金塊の行方
6月1日公開です。

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staff| 14:17

追憶2017年05月12日

このところ試写で見た作品よりも
見逃して、ちゃんと劇場で見た作品の方に
お薦め作が多い。
ということは、僕の試写選びがダメって事か?

名監督・降旗康男と名カメラマン木村大作。
巨匠二人が9年ぶりに組んだのが本作『追憶』。
個人的期待大で公開直後に見たのだが、
悪い訳がなかった。

北陸・富山を舞台に
岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、
木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆らが
力み過ぎずに名アンサンブルを見せてくれる秀作。
予告等でクリント・イーストウッド監督の
「ミスティック・リバー」日本版を想像したが、
全く違う内容だった。当たり前か・・・。

追憶 公開中です。


staff| 16:55

バーニング・オーシャン2017年05月02日

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GW、映画館は大賑わい。
「美女と野獣」とか当然の満席続き!
そんな中で健闘している実話ベースの
「バーニング・オーシャン」は
大事故による惨事を描いているものの、
深い感動を呼ぶお薦め作。

主演のマーク・ウォールバーグは
同タイプの「パトリオット・デイ」も控えているが、
まずはこの本領発揮の熱演を見てください。

共演のカート・ラッセルもジョン・マルコビッチも
特徴ある役を代えの利かない演技炸裂、
流石の一言だ。

館内、けっこうカップル多かったけど
一人鑑賞、問題無し!!

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staff| 19:12

僕とカミンスキーの旅2017年04月18日

ご無沙汰してしまった。
試写で結構な本数見ているのだが、
お薦めというか書きたくなる作品が正直なかったんだよな。

さてそんな中での本作「僕とカミンスキーの旅」。
これも出だしは「なんかなあ・・・」だったけど
見ていく内に含み笑いの連続。
いわゆる、なんちゃってパロディ系作品だったんだ。

いかにも実在していた風、架空の大画家カミンスキー。
資料にもあるが、美術ファンを自称する人に
「カミンスキーの作品はさあ・・」と話しかけると
「ああ彼ねえ・・」と知ったかぶりされそうなリアルフェイク感。

この劇中での偉大な画家を巡って
一攫千金を目論む自称ジャーナリストが主人公。
どこまで本気なのか、
と悩むと完全に嵌められるフェイク・ドキュメンタリーだ。

映画偏差値が高いと思う人は見て騙されてください。
僕とカミンスキーの旅
4月29日公開です。


staff| 14:23

美女と野獣2017年03月16日

ディズニーの王道中の王道。
ある意味、水戸黄門のように誰もが結末を知っているファンタジーの完全実写版映画。
全米公開は今週末。どれだけヒットするか、の一方で、一部表現等で上映自粛な国等のネガティブな話題もあり、の注目作品だ。

それにしても素晴らしいミュージカル映画!
映像も歌も、それはもう超一流なのだが、
この映画のハイライトはエマ・ワトソンの美しさ!!!
美少女ハーマイオニーは、そのまま成長して究極の美女になったんだよなあ。などと、映画のどこを見てもエマ・ワトソンの美しさにメロメロになってしまった。
勿論この作品のメイン・ターゲットは僕のようなオッサンではないので、エマと同世代の女性達からは、どう映っているんだろう?等も興味の的だ。

最近の音楽物は歌も日本語吹き替え版のほうが話題になるが、まずはオリジナルを見て聴いてほしいです。
ああ満足!

美女と野獣
4月21日(金)日本公開です。

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© 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

staff| 10:57

パトリオット・デイ2017年03月13日

まだ記憶に新しい事件、
2013年のボストンマラソン爆弾テロ。
犯人逮捕までの事実を時系列に再現する本作。
タイトルの「パトリオット・デイ」とは
ボストンを州都とするマサチューセッツ州などで
制定されている祝日「愛国者の日」で、
毎年ボストンマラソンが行われている。

つまり犯人は「愛国者の日」を狙って犯行に及んだという事になる。最近も大都市での無差別テロが続発している中での本作。
考え方は様々だろうが、悲劇を風化させず立ち向かう勇気を奮い立たせようとする心意気には拍手を贈りたい。

主演の警官役はマーク・ウォールバーグ。
FBI捜査官がケヴィン・ベーコン。
他に警視総監ジョン・グッドマン、巡査部長J・K・シモンズと、
適役揃いのアンサンブル。

このタイプの作品でいつも思うのは理不尽さで、
犯人達の心情は到底理解出来ないという事だ。
それでも何にでも負けちゃあ駄目だね!!

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6月9日金曜日公開
© 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.


staff| 13:30

We Are X2017年03月09日

説明不要なX JAPANそしてYOSHIKIの赤裸々なドキュメンタリー映画。
先週から公開されているが、劇場は僕の想像と違い男性客多数。世代も幅広く改めて彼らの人気を実感する。

個人的にはCDも持っていないし、
ライブもサマソニで見ただけでファンとは言えない。

そんなノン・エックスな僕も見に行くくらいだから、
YOSHIKIそしてX JAPANの引力は凄い。
映画自体も集中度の高い優秀作!少なくとも映画の中に嘘はなく、素の彼らが真っ正直に自身の過去を語ってくれる。

個性の強いバンドだけど、食わず嫌いせずに見ると、
大きな感動が待っています!!


We Are X 公開中!

X JAPAN

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staff| 17:24

マンチェスター・バイ・ザ・シー2017年03月07日

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本年度アカデミー賞で脚本賞を受賞、
ということは創作自体への最高の評価。
それを演技で具現化して
俳優としての最高評価を主演男優賞として獲得。
これは作品賞や監督賞と並ぶ栄誉なのは
改めて言うまでもない。

この「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は
本来はマット・デイモンが主人公を演じるはずだったそうだ。多忙な為プロデューサーに専念し、親友ベン・アフレックの弟ケイシー・アフレックが代わりを務めた結果が、この最高評価!こんなエピソードが映画になりそうだな。

ところで、僕は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が地名だと知らなかった。
勝手にイギリスのマンチェスターだと思い込んでいたが、マンチェスターは海の近くではない!!
これはアメリカ、マサチューセッツ州の海沿いの町の名前で、勿論そこが本作の舞台である。

資料どおりの粗筋は・・・
ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへ戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく。
というもの。
主人公は社交性がなく、酔っ払っては問題を起こす自堕落な中年。自業自得とは彼の事を指す、といった毎日なのだが、それには理由があった・・・。

決して楽しい話ではないし、
主人公に感情移入もし難い。
それでも2時間17分ダレる事もなく、登場人物達の心情の僅かな動きを追っていく作品力は素晴らしく、大人の鑑賞に相応しい。

「ムーンライト」も「ライオン」も
そしてこの「マンチェスター・バイ・ザ・シー」も
見るべき作品。流石アカデミー・ノミネート作なのだ。

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Manchester by the Sea
(C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

5月13日(土)全国ロードショー


staff| 14:15

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