2010年10月13日

読食の秋とする。

 いかんいかん。カレーバテしてここのblogがおろそかになっておったのじゃった。なので再開。カプセルで救出。

 秋であります。やっと。まあ、秋といえばやっぱり食。ここからは、まあ何を喰っても美味い旨いんまい。そして読書の秋とも言われますな。そこで編集者(末端)らしく、秋は食を読む=「読食の秋」としようではありませんか。

 まずはコレだ。

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『料理長が多すぎる』
 レックス・スタウト 平井イサク訳

 有名ですね。1938年に書かれた傑作ミステリー。ネロ・ウルフさんという巨漢美食家探偵が、NYの自分の家から動かず大活躍するシリーズ。ワタシもシリーズ丸ごと大好物で何度も読み返しました。

 いわゆるアームチェア・ディテクティヴ(安楽椅子探偵)。でも、この『料理長が多すぎる』(原題:TOO MANY COOKS)では、5年に一度の美食の集いへと出かけて事件に巻き込まれるのであります。

 まあ、そこに登場するやたら凝った料理がいちいち凄いんですが(詳しくはコチラなどをご覧ください)、その中でも特筆すべきは、ネロ・ウルフも食べたい、読者も食べたい「ソーシス・ミニュイ」。これ、つまりはソーセージ。中身は「焼豚、ガチョウ肉、キジ肉」! う、うまそう!

 というわけで、ミステリーとしても最高に面白い本作をまた読みつつ、近々、ソーセージ料理でも……と思っているワタシでした。骨董通りの[ローブリュー]かなあ。恵比寿[あいびき]も捨てがたい。渋谷[ヴィロン]で食べた豚の血の入ったソーセージも旨かったなあ。名前失念。

 あー、ブーダン・ノワールだ!

TASK WATANABE| 04:43 | カテゴリー:CULTURE


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