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2012年04月29日
オンエア情報 -「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」
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音楽ライターの片桐卓也です。

東京・丸の内エリアと東京国際フォーラムで、GW恒例となったクラシック音楽の大イベント『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〈熱狂の日〉音楽祭 2012』が開催中です。今年のテーマは「サクル・リュス」。これは「ロシアの祭典」という意味で、チャイコフスキー以降のロシアの作曲家たちを取り上げます。

実はロシア音楽は20世紀の音楽にものすごく大きな影響を与えました。特にストラヴィンスキーの《春の祭典》は「この曲があったからその後の20世紀の現代音楽が生まれた」と言ってもいいくらいです。楽器の使い方、リズム、音色などが今聞いてもロックのように斬新なので、100年前にこの曲でバレエを踊った人はよっぽどトンでいたんじゃないでしょうか。

ちなみにその《春の祭典》、バレエの振付は有名なニジンスキーだったんですが、初演の時に大いに物議を醸し、上演中に賛成派と反対派の殴り合いが起こったという伝説が語り継がれています。今回は5月3日のお昼から東京国際フォーラム・ホールAで演奏されるので、ぜひ若い人に聞いて欲しいと思います。

その他にもチャイコフスキーの交響曲5番や6番(《悲愴》という名で知られる曲です)、数々の協奏曲が演奏されますし、もうちょっと下の世代のショスタコーヴィチやプロコフィエフもすごくモダンでオススメです。有料チケットを1枚もっていると無料コンサートに入れたりするので、気軽にクラシック音楽を楽しんで下さい。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2012年04月15日
オンエア情報 - オペラ「ドン・ジョヴァンニ」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

紀尾井ホールの『インゴルフ・ヴンダー』はオーストリアが生んだピアノの新星。2010年のショパンコンクールで2位になったのですが、下馬評では「彼が一番では」と言われていました。それくらいみんなを楽しませる力のあるピアニストです。今回が日本での初リサイタルで、前半がモーツァルトとリスト、後半がショパンということで、彼の本当の実力が問われます。おそらく録音より演奏会の方が良いタイプでしょう。ぜひ生で聴いて下さい。

サントリーホールでは『東京フィルハーモニー交響楽団』の定期演奏会。指揮は垣内悠希さんという方なんですが、この方は昨年、若手指揮者の登竜門として知られるフランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝しました。今回は東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に初めて登場するということで、こちらも注目です。

新国立劇場オペラパレスではオペラ『ドン・ジョヴァンニ』。モーツァルトの大傑作で、今回は2008年のプロダクションの再演です。このプロダクションは舞台をスペインからヴェネチアに移したのが特徴で、これは「この作品にはカサノヴァという有名な色事師の人物像が入っているのでは」という説を反映させたアレンジ。ヴェネチアを象徴するゴンドラの上で女性を誘惑するようなシーンも楽しめます。主演のクヴィエチェンは昨年、METで「もっとも理想的なドン・ジョヴァンニ」と評価されたばかりですし、すごくオススメです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2012年04月01日
オンエア情報 -「東京・春・音楽祭」ほか
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「月刊ぶらあぼ」編集長の田中泰です。

『東京・春・音楽祭』は上野の森の美術館、博物館、コンサートホール等でいろんな形の音楽が楽しめます。ドビュッシーと印象派絵画のコラボレーション企画では学芸員によるトークも聞けるなど、普段とは違う雰囲気のコンサートも行われます。通常のコンサートは「誰が、どこで、何をやる」というモノですが、音楽祭は「そこへ行けば何かを楽しめる」というモノ。ぜひそういう楽しみ方を体験して下さい。

今年はオペラ『タンホイザー』が最大の目玉です。オペラと言ってもコンサート形式で、舞台セットの代わりに映像が映し出されます。オーケストラはNHK交響楽団という贅沢さ。セットを作らない分、チケット代が安めなのも嬉しいところです。

東京オペラシティ・コンサートホールではバッハ・コレギウム・ジャパン『マタイ受難曲』。この曲はバッハという偉大な作曲家の最高傑作で、バッハの素晴らしさが3時間くらいのこの曲にすべて込められています。物語はキリストが捕まってから十字架にかけられるまでなので、ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』のクラシック版だと思って下さい。

一番の聴き所はペテロがイエス・キリストのことを「知らない」と言うシーンです。ペテロは以前にイエス・キリストからそう指摘されたことを思い出して泣くのですが、その時の歌が本当に素晴らしく、音楽評論家の吉田秀和さんは「そこを聞いて感動しない人がいたら、その人には音楽は必要ないだろう」と書いたほど。世界屈指のバッハ演奏団体による名曲をお楽しみ下さい。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2012年02月12日
オンエア情報 -「猫の歌」コンサートほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

王子ホールでは『イザベル・ファウスト&アレクサンドル・メルニコフ』によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会。イザベル・ファウストは昨年も来日していて、やはりバッハの無伴奏ソナタ&パルティータを全曲演奏したのですが、これが圧倒的に素晴らしかったので今回も期待大です。

実はこの2人はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を出しているのですが、アイデアの豊富さに驚かされました。そのCDを聴きこんでコンサートに行くとさらにお楽しみいただけるでしょう。3日間ありますが、もし1日に絞るとしたら最終日がオススメ。有名な5番「春」がありますし、10番も隠れた最高傑作です。でも僕は3日間とも行きます。

トッパンホールでは『猫の歌』コンサート。去年『猫の歌』というアルバムがリリースされました。これは作曲家の高橋悠治さんとソプラノ歌手の波多野睦美さんのコラボ企画シリーズの新作なんですが、これが僕の2011年のベスト1になるほど素晴らしいアルバムなんです。それを生で聴くチャンスが今回のコンサートです。

たとえば『民衆に訴える』という曲はシューベルトが書いた詩をモチーフにしているのですが、200年前の人の言葉でもすごく心に響くし、作った人の想いは枯れないんだと改めて気付かされます。近年、あらゆるジャンルの音楽の「詞」が枯れていると感じるので、ロックやポップやヒップホップが好きな人こそ、ぜひこのコンサートでそういう世界を知って下さい。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2012年01月22日
オンエア情報 -「バルバラ・フリットリ」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

東京オペラシティ・コンサートホールでは『バルバラ・フリットリ』のリサイタル。彼女はイタリアを代表するソプラノ歌手でなんですが、震災後も折にふれて来日してくれる貴重な方です。今回は2回公演を行いますが、私が注目しているのは1月26日のR.シュトラウス「四つの最後の歌」という曲です。イタリアオペラ界最高峰の歌手があえて歌うドイツ語の曲。マニアックというか、業界的にかなり話題になっています。

トッパンホールでは『おとなの直球勝負』と題したコンサートシリーズに、コントラバス奏者の池松宏さんが登場します。コントラバスはオーケストラでは「縁の下の力持ち」とも言うべき楽器なんですが、実は意外なくらい昔からソロ演奏の歴史もあるんです。池松さんはコントラバスの幅広い音域を活かしてヴァイオリンやチェロの曲も演奏します。これは本当に難しい超絶技巧なので、ぜひ聴いてみて下さい。

STB139では『1966カルテット』。1966年と言えばビートルズが来日した年なんですが、当時、日本のレコードディレクターを担当していた高嶋弘之さん(ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんのお父さんです)が企画したグループがこの1966カルテットです。ジョンとポールの声をヴァイオリンが担当し、そこにチェロとピアノを加えてビートルズをカバーしたこのカルテット。最近出した2枚目のアルバムでクイーンをカバーしたのも良かったので、ライブも楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2012年01月01日
オンエア情報 - 2011年 クラシックのイチオシ!
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音楽ライターの片桐卓也です。

3月にはイケメン4人のヴォーカルグループ『イル・ディーヴォ』の来日公演が行われます。実は以前に取材で彼らに話を聞く機会があったのですが、彼らが「震災の1周年に何かやりたい」と言うので、取材そっちのけで何ができるかディスカッションしてしまいました。本当に素晴らしい人たちです。

同じ時期に『ピーター・ブルックの魔笛』も来日します。野田秀樹さんをはじめ、新しい世代の演劇人にピーター・ブルックの影響を受けていない人はいない、という大御所が演出した斬新な演出のオペラ。もう80歳をとっくに過ぎているのに、ものすごく変わった演出だという噂で、どんな舞台か注目です。

GWには恒例のクラシック・イベント『ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン』が開催されます。今年は「ロシア」がテーマと発表されていますが、さすがに本家であるフランス・ナントの音楽祭が2月なので、それが終わらないと詳細は決まらないようです。チャイコフスキーやラフマニノフなど、みんなよく知っている作曲家が取り上げられるので、お楽しみいただけるでしょう。

そして今年のイチオシは11月に来日する『サンフランシスコ交響楽団』です。アメリカのオーケストラはギャラがすごく高くて、なかなか日本で聞く機会がありません。だから日本ではその真価がちゃんと理解されていないので、すごくもったいないと思うんです。でも今回、このオーケストラが20数年ぶりに来日するので、このチャンスを逃さずに聞いていただきたいと思います。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年12月25日
オンエア情報 -「ジルベスターコンサート」
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音楽ライターの片桐卓也です。

大晦日、クラシック音楽界では各地で「ジルベスターコンサート」が行われます。「ジルベスター」というのはドイツ語で、もともとは4世紀頃に実在したカトリックの法王の名前です。カトリックでは365日すべてに「それぞれの日の聖人」が決まっていて、12月31日の聖人はジルベスターさん。それで大晦日を「ジルベスター」と呼びます。

ジルベスターコンサートの本場の1つがウィーン。そのウィーンのイメージで行われるのがサントリーホールの『ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団 ジルベスターコンサート』です。曲目はウィンナーワルツが中心で、心浮き立つようなウィーンのお正月の雰囲気をお楽しみいただけるでしょう。歌も付くので歌好きの方にもオススメです。

東京文化会館大ホールでは『ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2011』。 タイトル通りベートーヴェンの交響曲を全部演奏するすごい演奏会です。開演は午後1時で、終演は年越し前後という長丁場。ちなみに小ホールでも『ベートーヴェン弦楽四重奏曲 9曲演奏会』が同時進行で行われ、さらに東京オペラシティ・コンサートホールでは『横山幸雄ベートーヴェン ジルベスターコンサート』。ベートーヴェン三昧な大晦日も楽しめます。

Bunkamuraオーチャードホールでは『東急ジルベスターコンサート』。毎年、テレビで中継されるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。このコンサートの特徴は、最後の曲の演奏を年越しの瞬間ピッタリに終わらせること。今年は「ボレロ」で、去年はマーラーの「復活」でしたが、本当にピッタリに終わるのには感心させられます。会場に行けない方は、ぜひ一度テレビでご覧下さい。意外なくらい手に汗握ります(笑)。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年12月18日
オンエア情報 -「第九とメサイアとくるみ割り人形」
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音楽ライターの片桐卓也です。

この季節の定番といえばベートーヴェンの〈第九〉。これは日本だけの習慣で、毎年この時期になると「なぜ日本だけ〈第九〉なんだろう?」と思います。なにせ1ヶ月で70〜80公演もやるんですから、ちょっとマニアックすぎるというか(笑)。

今年の〈第九〉は若手指揮者からベテランまで非常にバラエティ豊かなんですが、僕がイチオシしているのは『読売日本交響楽団』。指揮者の下野竜也さんが40歳くらいと非常に若いので、その若さに期待したいと思います。

一方、欧米でこの時期の定番といえばヘンデルの〈メサイア〉です。ハレルヤコーラスでおなじみの、キリストの生誕を物語る大作。3時間弱と長いですし、音楽的にも素晴らしいので、コンサートに行くなら後の予定は入れないようにして、ぜひこれだけに集中して下さい。

日本でこの〈メサイア〉を毎年演奏しているのが『バッハ・コレギウム・ジャパン』です。ここはバッハやヘンデルの時代の楽器と奏法を再現しているところで、女声パートをカウンタテナーの男声が歌います。今年も海外から良い歌手が集まっているのでオススメです。

さらにこの季節、欧米でもう1つの定番と言えばバレエの〈くるみ割り人形〉。向こうではクリスマスシーズンになるとそのビジュアルが街に溢れますが、その雰囲気に近いのが赤坂ACTシアターの『熊川哲也Kバレエカンパニー』だと思います。

赤坂ACTシアターのある赤坂サカスはクリスマスの雰囲気たっぷり。そして熊川哲也さんのセンスが詰まったステージはとてもポップでお洒落です。絵本の世界に迷い込んだような気分をお楽しみいただけます。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年11月20日
オンエア情報 -「パリ管弦楽団」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

サントリーホールでは『パリ管弦楽団』。ここはもともとフランスでNo.1のオーケストラなんですが、今回は新しい音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィが注目を集めています。この人は今までドイツのオーケストラ等で振っていたんですが、フランスのお洒落なオケを振りにいったら大成功。シーズンが始まって半年くらいしか経っていないのに、2016年まで契約してしまいました。

しかも日曜日はダヴィッド・フレイというピアニストが登場します。この人はすごいイケメンなだけではなく、音楽性も本当に素晴らしくて、僕は彼の録音を聞きながらここに来たせいでテンションが上がってしまっているくらいです。実は彼のソロ・コンサートも彩の国さいたま芸術劇場で行われるので、僕は絶対に聞きに行きます。パリ管弦楽団のコンサートとともにオススメです。

新国立劇場オペラ劇場ではオペラ『ルサルカ』。このオペラはドヴォルザークの代表作の1つで、キスをしただけで相手を殺してしまうほどの魔力を持つ水の妖精と王子様の悲恋物語です。ドヴォルザークなのでオーケストレーションが非常に豊かですし、ノルウェー国立オペラで評判を呼んだプロダクションは写真で見る限りすごく幻想的。期待大です。

日生劇場では東京二期会のオペラ『ドン・ジョヴァンニ』。こちらはモーツァルトの代表作の1つで、今回はカロリーネ・グルーバーというドイツの演出家がイチから作っています。いろんな人間関係を一度解体して新しく作り直した演出なので、詳しい方も驚ける部分があるようです。ぜひ新たな発見をして下さい。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年10月30日
オンエア情報 -「内田光子ピアノ・リサイタル」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

紀尾井ホールでは『ジュリアード弦楽四重奏団』。このグループは50年以上前に結成された、世界的に有名なニューヨークの音楽学校「ジュリアード音楽院」を代表するカルテット。50年以上の歴史の中でいろんなメンバー交代を重ねてきましたが、特に最近、第1ヴァイオリンが替わり、今回はその交代後初めての来日公演を行います。

第1ヴァイオリンが交代するということは、ロックバンドで喩えればヴォーカルが交代するようなもの。もしかしたら全体のトーンも変わるかもしれません。ジュリアードの音という部分は受け継ぎつつ、時代によって少しずつ変わっていくその様を、我々もともに体験できるコンサートです。

サントリーホールでは本当に素晴らしいピアニストのリサイタルが続けざまに行われます。1人は日本を代表するというよりは、もはや世界を代表するピアニスト『内田光子』。そしてもう1人は『マレイ・ペライア』です。

2人とも年齢的にピアニストとしてもっとも円熟する時期で、内田さんはモーツァルト、シューベルト、シューマンの曲に関しては世界のトップと言ってもいいでしょう。一方、ペライアは個人的に大好きで、一時期は海外まで行って聞いていたほどです。最近の録音でバッハとブラームスが素晴らしかったので、その好調ぶりを持ってきてくれるんじゃないかと期待しています。どちらも本当に楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年10月09日
オンエア情報 -「オーストラリア室内管弦楽団」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

サントリーホールの『キーシン・フェスティバル 2011』は天才の名をほしいままにしているピアニスト、キーシンが40歳の大台を迎えるバースデー・リサイタルです。チェロソナタというキーシンとしては珍しい演目や、ピアノソナタなどをお楽しみいただけます。

そのサントリーホールは今年で開館25周年。その記念公演がいろいろ行われていますが、今週は『ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』の来日公演が行われます。共演は中国出身の実力派ピアニスト、ラン・ランで、指揮はクリストフ・エッシェンバッハ。この2人は「師弟の共演」で、そのバックにウィーン・フィルですから、超豪華メンバーの組み合わせです。

続いては『オーストラリア室内管弦楽団』。オーストリアではなくオーストラリアなのでお間違えなく。「クラシックが盛んなの?」などと思われがちなオーストラリアですが、シドニーを象徴する建物がオペラハウスであるように、すごくクラシックが盛んな国です。そのオーストラリアで唯一の国立クラシック団体がこのオーストラリア室内管弦楽団なんです。

日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパの一流アーティストが「ぜひ一緒にやりたい」と言ってわざわざレコーディングに呼んだりするくらい国際的な評価の高いオーケストラ。しかも今回、白寿ホールという素晴らしいホールの「リクライニング・コンサート」というシリーズに登場します。オススメです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年10月02日
オンエア情報 -「アークヒルズ音楽週間」

森ビル・タウンマネジメント事業室の岩原佳乃子です。

昨日から六本木一丁目のアークヒルズアークカラヤン広場では、アークヒルズとサントリーホールの25周年を記念した『アークヒルズ音楽週間』が開催中です。期間中、ヴァイオリンやチェロのアンサンブルコンサートが行われたり、土曜日恒例の「ヒルズマルシェ」のスペシャルステージでウィーンを舞台にしたオペレッタの名曲をお楽しみいただいたりしています。

「ヒルズマルシェ」のスペシャルステージはかなりサプライズな構成になっています。オペラの歌手や演奏家の方々がマルシェのどこかに潜んでいて、突然演奏が始まったり歌を歌ったりするんです。お買い物をしていたらいきなり音楽に囲まれる、というめったにない体験をぜひお楽しみいただきたいと思います。

サントリーホールで行われる『ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』の公演を、カラヤン広場でご覧いただけるパブリックビューイングも行われます。日時は10月13日(木)の19:00から。会場ではオーストリアのワインやスープも販売いたしますので、ワインを片手にクラシックのコンサートをお楽しみいただけます。

ただしこのパブリックビューイング、ご用意できる座席には限りがありますので、着席での鑑賞をご希望の方は17時から配布される整理券を受け取っていただいた方が確実です。もちろん立ってでも広場に座ってでもご鑑賞いただけますので、お時間のある方は気軽にお立ち寄りいただければと思います。

| 21:00 | カテゴリー:イベントイベント
2011年09月18日
オンエア情報 -「バイエルン国立歌劇場」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

今週は『バイエルン国立歌劇場』が来日します。近年はサッカーで有名なバイエルンですが、実はものすごく古い王国として1000年以上の歴史を誇ります。第一次世界大戦が終わって統一ドイツが誕生するまでは、ドイツ最大の独立国だったバイエルン王国。そのバイエルン王国の王様、ルートヴィヒ2世の生涯をを描いたヴィスコンティの映画『ルートヴィヒ』にも登場するワーグナーの「ローエングリン」を上演します。

ワーグナーがバイエルンの首都ミュンヘンで「ローエングリン」を上演した時、まだ皇太子だったルートヴィヒ2世は作品に惚れ込み、後にノイシュバンシュタイン城を作るにあたって「ローエングリン」専用のセットを組み込んだほどでした。実は個人的にはワーグナーを聴くとお腹を下したり熱を出したり、ワーグナーアレルギーみたいな感じなので、そこまで惚れ込んでしまうワーグナーの良さは今ひとつわからないのですが(苦笑)。

それでも「ローエングリン」は比較的見やすい作品だとは言えます。なにせワーグナーは休憩も含めて6時間みたいな大作が多い中、「ローエングリン」は3時間半程度。しかも有名な「結婚行進曲」も登場していて、管弦楽ではない合唱のオリジナル版を聴くことができます。世界一のイケメンテノールと言われるヨナス・カウフマンが降板してしまったのは残念ですが、代役のヨハン・ボータも実力派なので大丈夫でしょう。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年09月11日
オンエア情報 -「ボローニャ歌劇場」
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音楽ライターの片桐卓也です。

東京文化会館で『ボローニャ歌劇場』の来日公演が行われます。ここはイタリアを代表する歌劇場の1つで「もっともイタリアらしい歌劇場」と言われる歌劇場です。歴史も古く、かのモーツァルトも14〜15歳の頃ボローニャに滞在してオペラの勉強をしたくらいです。それくらい歴史と伝統があるのに、イタリアで最初にワーグナーの作品を取り上げるなど、進取の気象に富んでいるところです。

そんなボローニャ歌劇場の良さがもっとも現れている演目がビゼー作曲の「カルメン」です。今回のプロダクションでは舞台をキューバに移し、すごくモダンな内容になっています。さらにマリオッティという若い指揮者は音楽性がいい上にスケール感もあるので、そんな大物感が漂う彼の音楽を聴けるのがとても楽しみです。

実は今回の公演では「現代でもっとも旬なテノール3人が来日する」のが売りだったのですが、残念ながら3人ともキャンセル(1人はバイク事故で急逝)になってしまいました。でも「カルメン」で代役を務めるマルセロ・アルバレスは日本で「テノール界のスーパーサブ」と言われるくらい代役として何でもこなせる人なので大丈夫でしょう。

当然、他の2つの演目「エルナーニ」「清教徒」もキャストが変わっていますが、代わりに来る人は以前にボローニャのこのプロダクションで歌い高く評価された人たち。こちらも問題なさそうです。一般的に楽しいのは「カルメン」で、声を楽しむなら「清教徒」、珍しい演目という意味では「エルナーニ」。それぞれの魅力がありますが、個人的には「カルメン」がオススメです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年06月05日
オンエア情報 -「メトロポリタン・オペラ」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

Bunkamuraオーチャードホールでは『ダニエル・ハーディング指揮 マーラー・チェンバー・オーケストラ』。ヨーロッパを代表する若手が集まった室内オーケストラの久しぶりの来日公演です。ハーディングは10代でプロの指揮者としてデビューし、20代でベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロンドン・フィルなど世界中のオケを振った天才として知られています。

現在は35歳という若さにして大御所になりつつあるハーディング。その原動力の1つがこの「マーラー・チェンバー・オーケストラ」での活動です。今回の来日公演ではマーラーの日とブラームスの日がありますが、僕のオススメはマーラーの日で、けっこう珍しい組み合わせを選んでいます。特に「花の章」は非常に珍しいので、ぜひ聴いて下さい。

そして今年のイチオシ『メトロポリタン・オペラ』の来日公演も始まります。震災・原発事故の影響で危ぶまれた今回の来日ですが、5月31日にMETの総裁が緊急記者会見を開き「行かないというのは楽な選択だけど、世界中の注目を集めるMETだからこそ日本公演を実現しなければならない」と言ったんです。

そして専門家に日本の状況を詳細に解説してもらい、すべてをスタッフ・キャストに説明した上で、それでも行くという人だけで来日公演を実現します。そこまでやってくれる今回の公演は「嬉しい」を通り越して「感謝」の気持ちでいっぱいです。一部キャストは変更されましたが、世界最高峰であることには変わりありません。素晴らしい公演になると思います。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年05月15日
オンエア情報 -「スティーヴン・イッサーリス」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

紀尾井ホールでは『スティーヴン・イッサーリス』のチェロ・リサイタルが行われます。彼はイギリス出身のチェリストで、本当は昨年来日の予定だったのですが、家族の事情でキャンセルになってしまいました。それで「今年こそぜひ日本に」と言って来日します。震災の直後に「万難を排して行きます!」とメッセージを送ってくるくらい気合いが入っているので楽しみです。

プログラムも彼が得意とする曲ばかりで、特にショパンの「チェロ・ソナタ」は期待大。彼はストラディバリウスに昔ながらのガット弦を張って使うスタイルで、繊細でキレイな音を奏でます。ショパンの時代のオリジナルに近いその音をぜひ体験して下さい。

サントリーホールでは『ピョートル・アンデルシェフスキ』のピアノ・リサイタル。彼はちょっと変わったピアニストとして知られています。あるリサイタルではステージ上にソファを置き、観客が入場するとそのソファでくつろぐ彼の姿に驚かされる、なんて事をやっていました。

また、あるツアーでは移動で使う鉄道に自分専用の車両を仕立て、そこにピアノを持ち込んでリハーサルや演奏会を行ったり。そんな変わった人ではありますが、もちろん演奏は素晴らしく、今回は得意な曲ばかりを演奏します。

特に注目なのはバッハの「イギリス組曲」。あまり演奏されることのないこの曲を冒頭と最後にもってきて、間に得意のシューマンとショパンを演奏します。言ってみれば「ベスト・セレクション」みたいなコンサートなので、とても楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年04月03日
オンエア情報 -「ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

こういう状況なので公演をご紹介しても「本当に来るのかどうか」という問題は常にはらんでいるのですが、今の段階でまだ行われる予定の公演をご紹介していきましょう。

4月10日にNHKホールで、4月13日にサントリーホールでは『プラシド・ドミンゴ』のコンサート。また新国立劇場ではオペラ『ばらの騎士』。キャストと日程の変更がありましたが、ドイツやオーストリアの歌手も出演します。

春恒例の『東京・春・音楽祭』も日程を変更して行われています。一部プログラムが中止になりましたが、新たにチャリティコンサートを企画し直して、4月10日には『ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会』でベートーヴェンの「第九」を演奏します。

ズービン・メータはもともと『フィレンツェ歌劇場』の指揮者として来日していました。ところがフィレンツェ市長の帰国命令で一度帰らざるをえませんでした。それでもこのコンサートのためにわざわざ再来日。こんな巨匠がここまでしてくれるのは本当に心強く思います。

また同じく『東京・春・音楽祭』で4月9日に『室内楽マラソン・コンサート』を行います。中止になったコンサートに出演予定だったアーティストが集い、お昼の12時から夕方17〜18時くらいまで様々な曲を演奏。顔ぶれがすごいので、素晴らしいコンサートになりそうです。

さらに先の話をするとGW恒例の『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン』も予定通りの開催を発表しました。「こういう時こそ音楽が何かをしなければならない」という気持ちで開催するそうで、こちらも楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年03月06日
オンエア情報 -「フィレンツェ歌劇場」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

サントリーホールでは『チョン・ミョンフン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団』。チャイコフスキーのピアノ協奏曲とドヴォルザークの「新世界より」という超ベタなプログラムのおかげか、チケットが売り切れという人気ぶりのコンサートです。

東京芸術劇場・大ホールほかでは『佐渡裕指揮 BBCフィルハーモニック日本ツアー2011』』。目玉は全盲のピアニストとして知られる辻井伸行クンで、この三者ですでに録音も行っているので息もすごく合っているでしょう。かなり期待できます。

すみだトリフォニーホールでは『新日本フィルハーモニー交響楽団』。指揮をするダニエル・ハーディングはウィーン・フィルも振っている世界一流の指揮者で、今回なぜか新日本フィルの「ミュージック・パートナー」に就任しました。その最初の演奏会は大いに注目です。

東京文化会館ほかでは『フィレンツェ歌劇場』。今回は「トスカ」「運命の力」と2つの演目を上演します。特に「トスカ」はプッチーニの傑作で、個人的には有名な「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」よりも音楽的に上だと思っているくらいです。

ナポレオンの軍隊がローマに迫る中で繰り広げられるリアルな人間ドラマ。キャスティングにちょっと華がないかもとは思いつつも、巨匠ズービン・メータの指揮なので十分に楽しめるでしょう。ぜひご覧になって下さい。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年02月06日
オンエア情報 -「マリインスキー劇場」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

サントリーホールでは『ラン・ラン』のピアノリサイタル。00年代にもっともブレイクしたクラシック系アーティストの1人と言われる中国出身のピアニストです。実力の方も折紙付きなので、その実力をぜひ生で確かめて下さい。

すみだトリフォニーホールでは『ベートーヴェン・プロジェクト』。このプロジェクトはフランス・ブリュッヘンという指揮者がプロデュースするのですが、彼はバロック時代に書かれたリコーダーの曲を世界中に広めた人として知られています。

彼はその後、オーケストラを作り、ベートーヴェンくらいまでの時代の作品を当時のスタイルで演奏してきました。今回はベートーヴェンの交響曲を1番から9番まで順番に全部演奏します。ユニークなリハーサルのスタイルもあわせて、どんなコンサートになるか興味津々です。

東京文化会館では今年最初の大物、ロシア・サンペトペテルブルグから『マリインスキー劇場』が来日します。カリスマのワレリー・ゲルギエフが指揮者が率いる歌劇場です。

今回の日本公演は地味というか、あまりやらない作品を上演します。R.シュトラウスの「影のない女」は恐怖系のおとぎ話をベースにしたオペラで、皇帝と皇后が登場するのですが、皇后は実は霊界の人間なので影がありません。それが「影のない女」というタイトルになっています。

試練を越えて結ばれる2人を今回はどんなタッチで描くのか。なにせあのゲルギエフですからオーケストラはすごく良いはず。楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック
2011年01月16日
オンエア情報 -「ショパンコンクール 入賞者ガラ・コンサート」ほか
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音楽ライターの片桐卓也です。

サントリーホールでは『エレーヌ・グリモー』のピアノリサイタル。エレーヌ・グリモーはフランス出身でN.Y.在住の、美貌の天才ピアニストとして知られています。

彼女は昨年『レゾナンス』というアルバムをリリースしたのですが、今回のリサイタルはそのアルバムをそっくりそのまま演奏します。クラシック界では非常に珍しいリサイタルです。とても情熱的で攻撃的な演奏が特徴で、長めのソナタを一気に弾く中でその音楽性をストレートに感じさせてくれるでしょう。

続いて、Bunkamuraオーチャードホールでは『第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010 入賞者ガラ・コンサート』。ショパンの生誕200年だった昨年に開催された、5年に1度のショパン・コンクールの入賞者が集うコンサートです。

女性としては45年ぶりに1位を獲得したユリアンナ・アヴデーエワを始めとして、上位5人が集うというのは非常に珍しいので注目なんですが、コンチェルト2曲+αは休憩も含めると3時間くらいの長いコンサートになりそうで、それだけはお覚悟を。

2日間でそれぞれが違う曲を弾くので、2日とも聴くとピアニストの個性がよく分かると思います。上位5人ともなれば、その実力はほとんど差がありません。ぜひ、これからのピアニストを長い目で見守っていくきっかけにしていただきたいと思います。

| 21:00 | カテゴリー:クラシック


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